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新オズのリンキティンク

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第十幕その四

「何か日本の系列のチームはポジションで背番号が結構決まっておるな」
「あっ、そうですね」
 王子はそう言われて頷きました。
「どうも」
「そうであるな」
「十一、十四、十七、十八、二十一、二十八、三十四等がです」
「ピッチャーの背番号じゃな」
「十六、十九、二十三、四十七もでしょうか」
 こうした背番号もというのです。
「おおよそ」
「そうであるな」
「あとキャッチャーの人は二十七ね」
 王女も言ってきました。
「その背番号が多いわね」
「そうであるな」
「それで一桁だとね」
「おおむね野手の人じゃな」
「背番号一桁のピッチャーの人ってね」
「日本の系列の野球チームでは少ないのう」
「何故かね」
 そうなっているというのです。
「それもかなり」
「不思議とな」
「それはどうもです」
 ナターシャがまた言ってきました。
「日本でそれぞれ有名な人がです」
「その背番号でか」
「十四番がピッチャーの人の背番号になったのは」
 それはどうしてかといいますと。
「やっぱりです」
「今さっき話したか」
「その人の影響です」
「それでそうなったのじゃな」
「その人所属していたチームでは永久欠番ですし」 
 そうなっていてというのです。
「黒と黄色のチームで今投げている十一番の人も」
「同じか」
「元々他のチームで投げていた人の背番号だったらしくて」
 それでというのです。
「あの人もです」
「十一番でか」
「ピッチャーの背番号なんです」
「成程のう」
「それであの人外の世界ではです」
 そちらのチームではというのです。
「永久欠番です」
「十番の人と同じじゃな」
「そうです」
 その通りだというのです。
「それでキャッチャーの人の二十七番はです」
「それもキャッチャーの人でか」
「多分あの人で」
 相手チームで今マスクを被っている人を観てお話しました。
「そうなってます」
「あの人からか」
「日本では」
「そうなのじゃな」
「他の国は違いますね」
「うむ、別に十四番でもな」
 ナターシャに答えました。
「野手だったりするぞ」
「オズの国でもですね」
「そうなっておる」
「それがです」
「日本ではじゃな」
「おおよそですが」
 それでもというのです。
「ポジションによって」
「背番号が決まっておるのじゃな」
「そうなんです」
「成程のう」
「それでオズの国でもだね」
 王子も言ってきました。 
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