星河の覇皇

「それが韓国の利益になるのか」
「それは、ですね」
「ならないとです」
　その様にというのだ。
「我々は考えています、韓国は韓国の国益を目指し」
「手に入れるべきですね」
「何でも日本に対することが国益になるか」
　韓国のそれになるかというのだ。
「それはです」
「そうではないですね」
「韓国は韓国に適した産業があり」
「政策もですね」
「あるのですか」
「そちらを目指されますね」
「何でもかんでも日本に対する政策は採らず」
　そしてというのだ。
「韓国の為の政策を採る」
「それが今の韓国政府の考えですね」
「だから分権を掲げ日本について言わず大統領選挙を出たのです」
「そして勝たれましたね」
「危うい勝利でしたが」
　それでもというのだ。
「選挙に勝ったのですから」
「それならですね」
「もうです」
　まさにというのだ。
「このままです」
「進まれますね」
「分権派のオーソドックスな政策で」
　各国政府もしている様なそれでというのだ。
「今回は進みます、そして」
「そのうえで、ですね」
「国益を得ます」
　それが今の韓国政府の考えだというのだ。
「必ず」
「分権派として」
「そうです、我が国程分権派と集権派の差がない国も珍しいです」
　これは内外特に他国で言われていることだ。
「もう中央政府や各国政府がどうかではなく」
「日本ですね」
「日本にどう対するかがです」
　このことこそがというのだ。
「重要であり」
「そこから離れることはなかったですね」
「そうした政策でしたが」
「そこで、ですね」
「我々はあえて日本のことは大きく言わず」
　その大統領選挙の時もというのだ。
「そしてです」
「分権派オーソドックスの政策を掲げていた」
「そうして当選しましたし」
「今回もですね」
「その様にです」
「市民の反発を受けようとも」
「市民には私から説明しますし」
　それにだ、朴は伊東に話した。
「理解してもらえずとも」
「今回は、ですね」
「それでも構いません」
　特にという返事だった。
「それは」
「そのまま進まれますか」
「間違っても日本に対し中央政府に依ることはないです」　
　朴はこのことを約束した。
「このことは韓国政府としてもです」
「お話されますか」
「はい、ですから」　
　それでというのだ。