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ドリトル先生と桜島

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第九幕その四

「よかったかもね」
「奥さんと奥さんのお父さんに止められたのかな」
「奥さんのお父さん元プロ野球選手でね」
「とても怖い人で知られてるけれど」
「あの人に怒られたのかな」
「そうかもね、しかしね」
 さらに言う先生でした。
「ここのカレーは本当に美味しいね」
「幾らでも食べられるよ」
 笑顔で、です。老馬は言いました。
「このカレーは」
「僕達イギリスにいた時からカレーは食べてるけれど」
 ジップも言います。
「日本に来てから増えたね」
「いや、日本って何処でもカレーが食べられるから」
 ポリネシアは笑って言いました。
「カレーの国みたいね」
「全くよ、日本はカレーの国よ」
 ダブダブはポリネシアの言葉に頷きました。
「そう言っていい位よ」
「本当に皆よくカレーを食べてね」
 ホワイティも思うことでした。
「色々な種類があるしね」
「イギリスのカレーよりずっと凄いね」
「日本のカレーはね」
 チープサイドの家族が見てもです。
「まさにカレーの国」
「そう言っていいわ」
「カレーライスだけじゃなくてカレーうどんやカレー鍋もあって」 
 トートーはそうしたお料理のお話もしました。
「カレースープとかカレー丼、カレーラーメンもあるね」
「僕全部好きだよ」
 食いしん坊のガブガブらしい言葉でした。
「本当にね」
「こんなにカレーが多い国はないよ」 
 チーチーは断言しました。
「カレーパンなんてものもあるしね」
「いや、まさにカレーの国だよ」
「日本はね」
 オシツオサレツが見てもです。
「他にも色々なお料理あるけれど」
「カレーとそのお料理がとても多いからね」
「そうだね、しかしね」
 ここで先生は少し残念そうに言いました。
「インスタントでのカレーラーメンがあるけれど」
「何かよく出るけれど」
「暫くしたらなくなるよね」
「企業が生産止めて」
「また別の企業が作って」
「それでまた止めるよね」
「定着しないね」
 先生は少し残念そうなお顔のまま言いました。
「どういう訳か」
「あれ不思議だよね」
「美味しいのね」
「どうしてかしら」
「インスタントのカレーうどんは定着しているのに」
「カレーラーメンは定着しないのかしら」
「それが不思議で」
 そしてというのです。
「残念だよ」
「全くだね」
「カレーの七不思議かもね」
「インスタントのカレーラーメンが定着しないことは」
「どうもね」
「本当にね」
「そこが気になるけれど」
 それでもというのです。 
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