転生!DRAGONBALL THE WORLD!!
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ナメック星編
第十五話 親子の絆
前書き
大変お待たせいたしました。
フリーザ編最終話です!
それではどうぞ!!
-ワサビside-
フリーザの巨大エネルギー弾を死力を尽くして弾き返し、通信を終えた後、気付けば気絶していたようだ。隣ではバーダックも気絶している。
気を読むと激しいエネルギーのぶつかり合いが起こっており、俺はそれがフリーザと悟空のものであることを理解した。
「どうやら他のみんなは地球に送れたみたいだな。」
全身が狂うほど痛いが、このまま気絶してナメック星と共に朽ちていたことを考えるとまだよかった...のかも...?
...わりぃ...やっぱつれぇわ... (ソリャツレェデショ チャントイエタジャネェカ キケテヨカッタ...)
少し幻聴が聞こえたような気がしたが、そんなことを気にする余裕もなさそうなのでとりあえず俺は近くにいるバーダックを揺さぶった。
「い”っでぇ”!!」俺がバーダックを揺さぶってるのに揺さぶることの揺れで俺が痛みを感じて叫んでしまった。やはり界王拳をしすぎただろうか、どうもアドレナリンが出るとその時だけは痛みをあまり感じず無理しちゃうんだよね。
その叫びもあってかバーダックは無事(?)目覚めた。
「っ..たく。騒がしい野郎だ...」
バーダックは俺よりはダメージが大きくなく少し頭を押さえているが動けはするようだ。
「フリーザのヤロウはどうなった。」
「気を感じるからまだ両方生きていて戦っているみたいだな。だがちょっと...」
「なんだ?もったいぶらずさっさと言え。」
「悟空の方が押されているみたいでな...」
「そうか、分かった。」
「おい、待てよバーダック。どこに行くつもりだ?」
「決まってっだろ。カカロットだけにまかしておけるか。」
「なるほどな、だったら俺も..いちち...」
ワサビは体を動かそうとしたが痛みに悶絶した。
「馬鹿野郎、テメェが行ったって弾除けにもなりゃしねぇ。」
バーダックに辛辣なことを言われたが気にせずに一度心を落ち着かせ気を整えた。
息を吐きながら気を体に纏うとゆっくりと体を浮かしていく。
「ふぅ...大丈夫だ、バーダック。俺も行かせてもらうぜ。」
「はぁ...好きにしろ。」
若干飽きられたがバーダックは直ぐに戦いの現場に飛んで行った。
それを追いかけるように俺は平行に空を飛んで行ったが...案外この飛び方が速くて
さすがに驚いた。よく学校に変な走り方で高速で走る奴がいたけどこんな感じなんだな~と呑気に思っていると遠目にだが悟空とフリーザの戦いが見えた。
「バーダック‼」
突然声をかけたので振り向くのに若干間があったが、「なんだ?」と聞き返された。
「流石に俺がフリーザと戦うのはきついからここで観戦させてもらうぜ。」
そう言い俺は少し高い崖を指さした。
「それと...勝てよバーダック。」
俺は手から残りの殆どの気をバーダックに託しその場に倒れこんだ。
俺が託した黄色の気はバーダック体に取り込まれる。
その瞬間バーダックの気が膨れ上がったので効果はあっただろう。
バーダックは一瞬戸惑ったが俺の意思を理解すると、俺に背を向け右手を握りしめ掲げたのちに飛び去った。
______________________________________
悟空はフリーザに対して攻めあぐねていた。
フルパワーになったとき、確かに物凄い気を感じたがそれでも超サイヤ人の状態なら勝てるはずだった。だがフリーザは戦いの最中で戦闘力を大幅に上げていき、ついに悟空を一回り、二回りと超えていってしまった。
悟空はフリーザの力を目覚めさせてしまったことを後悔したが、それ以上に高揚感が高まっていた。
フリーザが急接近し悟空の顔面を殴り飛ばす。
悟空は反応しきれずにもろに食らい空を飛ばされた後、自らの気で急ブレーキをかけて空中で静止した。口の中を切ったようで口から血が垂れていたので血の混じった淡を吐き口元を拭うとフリーザを睨みつける。
そこには前までの余裕は失い、頬には冷や汗が流れていた。
(まずいな...フリーザの野郎この戦いの中で急激にパワーを高めてやがる...)
「僕もそろそろ飽きてきたんだ。本気でやらせてもらうよ。」
そう言った直後フリーザの全身が紫色に光りだした。
何かされる前に対処をしようと悟空は右手から金色の気功波をフリーザに向けて撃つが、それが当たる前にフリーザの気が溜め終わった。
紫色の超高密度のエネルギー弾は気功波を押しのけ前から悟空を包むようにして放たれる。悟空は「チッ...」と舌打ちをすると全速力で気弾から逃れようとした。
しかし、広範囲、高密度の気弾の前では武空術も超サイヤ人の超スピードも大して意味はなかった。
悟空は何とかしてダメージを最小限に抑えようと気弾を乱射しフリーザの気弾と相殺したり、腕を使って弾いたりしたが、気弾の嵐は収まらず、体力が消耗されていった。
(やべぇ...このままだとなすすべなくやられちまう...)
急流のように流れてくる気弾に悟空は必死に防ぎながらも焦っていた。
だがちょうどそのとき自分の上空右上に気弾の量が少ない場所を見つけ一か八かの賭けで気弾から逃れようと武空術で空へ飛んだ。
気弾から逃れようとする悟空をフリーザは視界に捉え気弾を放ち続けた。
ふと気が付くとフリーザの方に向かって悟空が全速力で向かってきていた。
「この僕に気弾を当てようとしたって...無駄だ!」
フリーザは真正面から向かってくる悟空に向かって気弾を放つ。
悟空は後方からくる追尾型の気弾と真正面からくる気弾に挟まれてしまった。
それでも彼は冷静に気弾を躱しながらフリーザへと突撃する。
「ハァァァ!!」悟空はフリーザから20mほどの距離で右手から気弾をフリーザに向けて放った。フリーザはとっさに回避しようと大きく飛び上がる。
だがそれが悟空の狙いであった。気弾を躱そうと空中に飛び上がったフリーザに急接近し、フリーザの頭目掛けて両手を組み思いっきり大降りに振りかざし叩き落した。
そして後ろからくる追尾型気弾を全てフリーザの方向に弾いた。
気弾が地面に着弾しとてつもない轟音とともに半径50mほどの爆発が起こった。
悟空は息を切らしながら爆発地点を見つめていた。
すると急に上空から風を切るような音がし、そちらを振り向くと同時に蹴られた衝撃とともに地面へと急降下していた。
ドガッ!!という物凄い音とともに土煙が上がり、そこにはクレーターができていた。
だが、それだけではなくフリーザは悟空の上に立ち足で悟空の心臓がある場所を踏みつぶし、強く握りしめていた。
「がっ...」これにはたまらず悟空も苦悶の表情で呻いた。
「バカめ...この俺にそんな子供だましが通用すると思っていたのか?」
悟空はその場から一度離れようと気を荒げるが、フルパワーのフリーザに圧倒的な力で押し付けられていた。
「そろそろ興ざめしてしまってな、それにいくら星の爆発で死なないとはいえこれ以上ダメージも食らいたくはない、とっとと宇宙船で避難させてもらうよ。」
フリーザは言葉を発しながら悟空の心臓部分に足で力を入れていた。
「所詮超サイヤ人といえどこの俺の敵ではなかったな。まぁでも久しぶりに楽しかったよ。じゃあね。」
フリーザは人差し指に紫色のエネルギーを溜め完全に悟空の息の根を止めようとした。
悟空も心臓を押さえつけられていて、気も高まらなくなり逆にどんどんと減少してこれ以上抵抗することはできなかった。金色に輝く髪も色を失い元の黒髪、通常状態に戻ってしまった。
悟空ただ一つ、心の中で(すまねぇ...みんな)と死の境目で詫びることしか出来なかった。
そしてフリーザが悟空の心臓へ気を放とうとした瞬間。
ドカッ!! 衝撃でフリーザは溶岩を水切り石のように跳ね吹き飛ばされた。
悟空は朦朧とした意識の中でそいつを見て、急に意識を取り戻した。
「バーダック⁉おめぇ...なんで...」
「カカロット...気引き締めろ。奴はまだ倒れてねぇ。」
悟空も言いたいことがあったがフリーザを倒すことが先決だと思いフリーザの方へと構えた。
フリーザは数100mほど飛ばされ岩山にぶつかった後瓦礫を払いこちらに接近した。
「貴様...尻尾を巻いて逃げたのでは無かったのか?」
「へっ...てめぇ相手に逃げる必要がどこにある。」
「威勢だけはいいが、超サイヤ人も失い、たった二人でこの俺に勝てると思うか?」
「どうかな、やってみなきゃ分かんねぇ!!」
悟空とバーダックは空中戦を仕掛けようと空へ上がり、全身から白色の気を解放した。フリーザはそれを追いかけるように空へ行き腕を組みながら余裕の笑みを浮かべていた。
「「ダァァァァァァ!!!」」
二人はフリーザへと飛び出し、息の合ったコンビネーションでフリーザに乱打を浴びせる。
「チッ..」フリーザは舌打ちをすると尻尾でバーダックを掴んでぶん回し悟空を薙ぎ払った。そしてそのままバーダックの首を右手で掴み尻尾を緩めると首に思いっきり力を入れて岩盤に向けて投げようとした。しかし不意を突くようにバーダックが体制を変えフリーザの顔面を左足でオーバーヘッドキックを食らわし、首を絞める力が弱まったところを脱出した。
そこに悟空がフリーザが顔を抑えているのを見て急接近し、腹に蹴りを深々とめり込ませ、蹴り飛ばす。フリーザはほぼ垂直にぶっ飛んだ。
悟空は息を吐き腰で両手を合わせる。
「かめはめ...波ァァッ!!!」
青白い気功波はフリーザを追いかけるように勢いを増しフリーザを飲み込む。
しかしフリーザはその気の急流に逆らうように突っ込み悟空に頭突きを入れた。
体勢を崩し後方によろめいた悟空にフリーザは追撃を入れようとするが、バーダックがカバーに入りフリーザを蹴り落とした。さらに悟空がフリーザに突っ込み乱打を打つ。フリーザと悟空は流れるように空中を移動しながら、乱打を叩き込む。
殴りを腕で受け止め、蹴りを膝で受け止め、それはまるで一種の芸のようにシンクロしていた。両者の打撃はどんどんと加速しヒートアップしていった。
少し距離が離れたところにはバーダックが隙を伺っていた。
その中でも悟空は超サイヤ人では無いのにフルパワーのフリーザと互角、更にはフリーザを上回っていた。だんだんとフリーザは後方に押され悟空の繰り出す激しい乱打に防御をしてもダメージが入るようになっていった。
フリーザは一度逃げようと試みたが、悟空の猛攻に逃げる隙は無く、その間にも悟空の攻撃は暴風雨のように激しくなっていた。
「ダリャリャリャリャリャリャ!!」悟空がラッシュをしている間、悟空から溢れ出る気は白色から金色になっていた。髪も段々と黒髪から金髪へと変化した。
そして悟空が右手で拳の形を作りフリーザの頬を思い切り殴り飛ばすときには完全に再び超サイヤ人になっていた。
「貴様、まだ余力を残していたのか...」
フリーザの問いに悟空の代わりにバーダックが答えた。
「俺たちサイヤ人には限界なんてもんはねぇんだ。」
「...チッ..ふざけるな...」
フリーザは激昂しながら空へと高く上がった。
「俺が...宇宙一なんだ...貴様らのような猿ごときに...この俺が...
負けるかぁーーーーっ!!!」
フリーザは体の中で激しく渦を巻いている憎悪を全気力に乗せて右手から解き放った。
――ラストエンペラー――
禍々しい濃い紫の気は悟空の金色の輝きを闇で覆う。
悟空はそれを両手で受け止めようとした。
しかしその気の量は膨大でドンドンと押され、地に足をつけた。
勝利を確信したフリーザはさらに気を上げた。
「ほぉーっほっほっほっ!!このまま気に押しつぶされて死ぬがいい!!」
悟空は腕に力を込め気を荒げながら押し返そうとするがそれでも気が足りず後方へと土を足で抉りながら押されていった。
「ちくしょう...すまねぇみんな。敵を討つことができなかった。」
悟空は絶望的な状況に諦めかけていた。
巨大なエネルギー波は悟空を下へと押しつぶし、寸前で地表に追突するほどまで迫っていた。
「目を覚ませ馬鹿野郎!!」
隣から声がした。そこにはバーダックがいた。
「バーダック...」
「俺たちの力、まだまだこんなもんじゃねぇだろーーーっ!!!」
バーダックは全身から白い気を上げ力いっぱいエネルギー波を押し返す。
先ほどまで押されていただけだったのが少しだけ押し返すことができた。
悟空も迷いを捨て全力でエネルギー波を押し返す。
金色の気と白色の気がうねりを上げ天高くそびえたつ。
「無駄だ!このまま押しつぶしてやろう!!」
フリーザに気は無限かと思えるほど大量に流れこみ、一瞬の優勢も直ぐに一転した。
「踏ん張れ...ここからだぞ...!!」
「ハァァァーーッ!!!」
二人の戦士が力を合わせてもこの絶望的な状況は覆らなかった。
「なあバーダック。」
悟空の声が緊迫した雰囲気を一時的に打ち破る。
呼びかけにバーダックは反応しなかったが、悟空はつづけた。
「おめぇってさ...オラの....オラの父ちゃんなんだろ?」
その言葉にバーダックは一度目を見開いたが、すぐに表情を戻し答えた。
「だったらどうした。」
一見不器用に見えるこの言葉は彼なりの答えであり肯定であった。
「オラ..ずっと思ってたんだ。」
「父ちゃんと母ちゃんがオラを地球に送ってくれて、じっちゃんに会って、仲間たちとドラゴンボールを探して、修行して、天下一武道会で戦って....チチと結婚して、悟飯も生まれて、いきなり兄ちゃんに殺されかけたり、ベジータたちと地球をかけて命がけで戦ったり、フリーザと戦ったり、そして超サイヤ人になれてさ...すっげぇいろんなことがあったけんど、もちろん悲しいこともあったけんど、オラはずっと楽しかった。すっげぇワクワクしたんだ。だからさ、父ちゃん。」
―――――――――――――オラを地球に送ってくれて、ありがとう。
バーダックは予期もしていなかった息子の言葉を聞き、静かに笑って答えた。
「戦闘力たったの2だったガキが...よく育ったもんだ。」
「とっととフリーザ倒して地球に帰るぞ。バカ息子。」
「ああ!!」
二人の決心は固まり、さらに気を上げた。
悟空は紫のエネルギー波を体で受け止めながら右手を腰に持っていく。
バーダックは左手を握りしめ、開き、青く光り輝く気を手に持った。
「か....め....は....め....」「リベリオン....」
両者の掌の中には青白い気が凝縮されていた。
その気はどんどんとでかくなり、崩壊へと向かうナメック星を照らした。
そして二人は限界まで貯めた気を解き放つ。
「波ァァァァァァーーーッ!!!!」「トリガーーーッ!!!!」
二つの気功波は混ざり合い、一つの大きな気功波としてラストエンペラーに衝突した。気と気がぶつかり合う中心では大きく気が膨れ上がり、互いに押し合う。
いきなり互角まで迫られたフリーザは焦り、気を増幅させた。
「猿がぁ!!!下らん抵抗をするな!!もういい。ナメック星ごと貴様らを殺してやる...サイヤ人は..俺に殺されるべきなんだ!!!」
「いつまでも寝言ほざいてんじゃねぇ!!」
「死ねぃ!!!!!サイヤ人!!」
「「死ぬのは...てめぇだ!!!!!」
悟空とバーダックは互いに片手を後方に引き手を押し出し金色の気功波を放つ。
サイヤ人一族とフリーザとの因縁を終わらせる断絶のエネルギー波はフリーザの放つ気功波を打ち消しフリーザを飲み込む。
「バカな...!!!ちくしょう...ちくしょぉぉーっ!!」
フリーザの嘆きも聞かず容赦なく気功波はフリーザの細胞一つすら残さず消し去った。巨大な気功波はフリーザを消し去ってもなお止まることはなく、1㎞ほど当たりを消し去ってやっと消滅した。
「やったな...父ちゃん。」
「...ああ。」
悟空は緊張が少し抜けたのか、息を吐き気のオーラを解いた。
バーダックはバンダナを外し右手で強く握りしめていた。
「父ちゃん。早くこっから逃げねぇとナメック星が爆発しちまう。行くぞ。」
「待て、あっちの方にワサビを置いたままだ。」
バーダックは岩山を指さした。
「わかった。じゃあさっさと行くか。」
二人はワサビの元へと向かった。
ーワサビsideー
「悟空、バーダック。やったな。」
岩山で岩壁に寄りかかって座っていた俺は悟空とバーダックが戻ってきたのを見るなり立ち上がって拳を突き出そうとした。しかしうまく体が動かずよろけて倒れこんだ。
「ワサビ、無理すんじゃねぇ。お前も重症なんだ。待ってろ。今オラの気を分けてやる。」
悟空は俺に手を当て気を送ってくれた。
超サイヤ人の気は正直途轍もなく、想像していた10倍は体力が回復した。
「すげぇな...超サイヤ人ってのは。」
「感慨に浸ってる暇はないぞ。もう数分でこの星は爆発する。」
「宇宙船はどうするんだ?」
「フリーザの宇宙船を使ってなんとか脱出できねぇか?」
「だめだ。フリーザの宇宙船はもう壊れちまって脱出できない。」
「え?なんでワサビが知ってるんだ?」
「説明してる暇はない。ギニュー特選隊がやってきた宇宙船を使おう。あれなら5つある。」
「ポッドか、確かにそれならまだ残ってるかもな。」
「ワサビ、場所は知ってるのか?」
「恐らくフリーザの宇宙船の近くだったはずだ。空から見ればすぐにわかる。」
「そっか、じゃあ行くぞ!」
俺たちはポッドを目指し空を飛んだ。
しばらく飛んだ後、目的のポッドを見つけることができた。
だが一つ問題があり、ポッドは一つしか残っていなかった。
「なぜだ...ポッドは五つあるはずだが...」
「考えてても仕方ねぇ。別のを探すぞ。」
「カカロット...もう探す暇はねぇ。もうこの星も1分で爆発する。」
「ワサビ、いいか?」
バーダックは俺に確認をとってきた。
「いいもなにも俺もそのつもりだ。」
「...わりぃな。」
バーダックは悟空の背後をとり首に手刀を落とした。
悟空は困惑する中意識が刈り取られ眠りに落ちる。
俺は急いでポッドの設定を勘で行い、バーダックが悟空をポッドの中に入れる。
「じゃあな、カカロット。」
バーダックは呟き、ポッドを発射した。
悟空を乗せたポッドはナメック星を離れ旅立つ。
(まさか...二度もカカロットを地球へと送ることになるとはな。)
「バーダック。どうせ死ぬんだ。最後はサイヤ人らしく死のうぜ?」
「へっ...上等だ。まぁ、貴様はもう一度ドラゴンボールで生き返れるがな。」
「安心しろ、お前も生き返らせてやるさ。」
「冗談を言うな。ドラゴンボールでは一度死んだ者は生き返らないんだろ?」
「まあ楽しみにしてろ。」
「せいぜい願っといてやるよ。もう話はいいだろ?とっとと始めようぜ。」
「そうだな、星が朽ちる前に死んでくれるなよ?」
「それはこっちのセリフだな!!」
そうして俺たちはナメック星が崩壊する瞬間まで戦闘を楽しんだ。
俺にもサイヤ人が定着してきたような気もした。
そして...そして...俺たちが拳を交え...
―――――星の寿命が終わり全てが闇へと消え去った。
後書き
戦闘力一覧
悟空:1億5000万→3億(かめはめ波時の瞬間)
バーダック:500万→3000万(リベリオントリガー時の瞬間)
フリーザ:2億5000万→3億(ラストエンペラー時の瞬間)
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