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私の 辛かった気持ちもわかってよー

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7-7

 桔梗の高校入試があって、彼女は緊張もしてない様子で出ていった。仲間みんなで受けるから、心強いんだよって・・・桔梗から仲間という言葉が出て来るなんて、思ってなかった。確か、中学の後輩 彩も同じ高校を受けて居るはず。

 帰って来ても、落ち込んでいる様子もなく

「普通だよ ランク落としているんだから 受からないわけがないワ」と、気楽なもんだった。

「あぁ テニス部のキャプテン なんて言ったかなー お姉ちゃんの後輩で可愛がってもらったってー 話掛けられてなー ウジヤウジャとうっとおーしいし 適当に相手してたんやー だって お姉ちゃんはお姉ちゃんやし ウチはウチやん あかんかったやろかー?」

「まぁ いいんじゃないの でも、桔梗は高校に入っても お友達はたくさん作ってネ お姉ちゃんはテニスばっかーで そんなに友達いなかったからー」

「そーよねー 変なウワサも流されたしなー アッ ごめん! あの時なー 村沢と白木屋とかいうバカもんに 姉妹なのに信じないでどうすんだ って叱られた お姉ちゃんの仲間なんだよね 羨ましかってん ウチなー 高校に行ったら ダンス部に入るネン 友達も増やせると思うヨ」

「そう そんなことあったんだー あの二人が・・・」

 それから、桔梗は無事、合格していたのだ。そして、3月に春休みに入ると、私達のクラブのミーティングがあって、次の部長を決めるからってことだった。

 だけど、予め2年生同士が話し合って、もう、決めたので、全員にその了解を得るというだけのものだった。そして、新しい部長には 麗香という発表があった。1年生全員の了解を得るというものだったけど、私達全員に依存はなかったのだ。だけど、次年度からは副部長も置くということで、私の名前が呼ばれた。皆も賛成してくれたのだ。

 麗香は最初、躊躇していたのが、1年の全員が後押しして、本人もようやく承諾していた。私も、いつも冷静だし、みんなのことをよく見ているからと適任だと思ったのだ。おそらく、後輩の面倒見も良いんじゃないかと。

 その日、私達1年は お好み焼き(みよちゃん)で結束集会を開いていた。麦茶をグラスに注いで、こころが私に音頭とってよと言ってきたので

「じゃぁー 麗香の新部長と音女テニス部の発展 ? ん? 繁栄? まぁ とにかく 乾杯! ううん かんしょう! 今年の総体予選でね」

「でも 先輩達もよく見てるよね 麗香なんて やっぱり バカじゃぁないね あの人達」と、こころが言い出した。

「そう ウチもね 実力から言ったら 山葵なんだけど 山葵は子供ぽいところあるからネ 麗香はそのてん」と、みく美が

「みく美 なんやのー ウチ 子供っぽいんかぁー?」

「ウン 負けだすと、ムキになって向かうもんやから 相手の思う壺やー ウチとの試合もそうやったやんかー」

「うーぅ あれは・・・ みく美が強かったんやー」

「うそやー 山葵 終わった後、後悔してたんちゃう もっと やることあったってー 璃々香先輩にも怒られてたやんかー まだ 子供やー」

「なぁ ウチって ふわふわしてるんやろかー?」

「そんなこと無いヨ 山葵は強敵でも向かっていくガッツもあるヨ でもね ペァが居ると、すごいんやけど シングルやと 自分ひとりやから、空回りするんちゃう?」と、麗香が又、鋭いことを言ってきた。

「そうや 麗香 さすがやなー ウチも山葵の試合見てて イライラすることある シングルの時 璃々香先輩やないけど、出て行って 山葵のお尻蹴とばしたろかって思うことある しっかりせーよーって」と、美湖が追いかけて言ってきた。

「・・・ 反省し ま す」と、私は少し落ち込んでしまっていたのだ。
 
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