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神々の塔

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第二十五話 天使達の光その九

「そのうえでな」
「頭も使って戦う」
「そうするで」
「ほなね」
「戦おうな」
「これから」
 綾乃も頷いた、そしてだった。
 十人は今度は舞空の術を使い空に舞った、そうしてだった。
 戦闘に入った、天使達は空を舞い正面から堂々と攻撃を仕掛てきた、それは最初のゼルエルも同じであったが。
 その斧を用いた格闘戦を前にしてだ、トウェインは言った。
「さて、正面から戦うとな」
「一撃で吹き飛ばされるな」
 中里が応えた。
「斧のそれでな」
「そしてこっちの攻撃はな」
 トウェインはさらに言った。
「盾でな」
「防がれるな」
「そうなるわ」
「尋常な武力やないな」
「ほんまな、しかしな」
 トウェインは鋭い目になり不敵な笑みを浮かべて話した。
「それは一人やとや」
「そや、一人やとな」
「天使さんの武芸にやられる」
「ゼルエルさんのな」
「そうなるわ、そやからな」
 だからだというんだ。
「ここはな」
「一人では受けん」
「そういうことや」
「ほなここは我とや」
 羅は青龍偃月刀を手にして出て来た。
「中里ええか」
「ああ、ええで」
 中里は即座に応えた。
「ほなやろうな」
「二人でな」
「いや、三人や」
 トウェインも来た。
「二人でもあの天使さんには負ける」
「押し切れるか」
「そうなる、そやからな」
「二人よりもやな」
「三人や」
 それで戦うべきだというのだ。
「ここはな」
「そういうことやな」
「三人で受け止めて」
 ゼルエルのそれをというのだ。
「やるで」
「おっと、まさか全力で受けるんやないな」  
 笑ってだ、メルヴィルが言ってきた。
「三人で」
「三人おってもやな」
「あの天使さんの戦力の攻撃正面から受けたらな」
 それこそというのだ。
「もうな」
「三人でもか」
「かなりのダメージで長くもたんやろ」
「それで長くもたんとやな」
「神霊さん達との戦は長期戦やろ」
 このことを指摘したのだった。
「それでや」
「遊撃に回ってくれるか」
「横から攻撃仕掛けたらな」
「その分敵の注意がいってやな」
「正面への攻撃が弱まる」
「そういうことやな」
「そや、わしはそれで攻めるで」
 タスラムとブリューナクを構えて言うのだった。
「今回はな」
「自分もや」
 施は落日弓を手にし周りに如意棒を何本も出していた、そのうえでの言葉だ。 
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