スーパー戦隊総決戦
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第一話 サキュバス乱入その五
「それであの連中俺達の味方なのか?」
「少なくとも敵ではない」
またグリーンの言葉に答えるブルーだった。
「それはだ」
「そうか、ならいいんだがな」
「来たな」
レッドは彼等を見続けていた。
「その六人の戦士がだ」
「おい、そこの俺達にそっくりな奴等!」
その六人の中央にいる赤いスーツの男が言ってきた。その両手には銃がある。
「あんた達は何なんだ?」
「少なくともアリエナイザーじゃないみたいだけれど」
六人の中で小柄なピンクも言ってきた。
「それでも何か得体が知れないわね」
「何か侍か何かみたいだね」
グリーンも言う。
「刀持ってるし」
「そういえば顔に書いてあるのか漢字だな」
ブルーは六人の顔のそれぞれの文字を見ていた。
「何かと思えば」
「そうね。漢字ね」
それを見て実際に言うイエローだった。
「これはね」
「とにかく敵じゃないみたいですね」
ホワイトもそう判断した。
「この人達は」
「俺達はシンケンジャーという」
「シンケンジャー!?」
「何、それ」
シンケンレッドの言葉に彼等は怪訝な声で返した。
「いきなり聞いたけれどよ」
「あれ、そういえばこの人」
シンケンイエローはもう一人のレッドを見ながら言った。
「何かが一緒やったかな」
「そういえば俺も」
そのレッドも彼女に応えて言う。
「あんたと何かが一緒だったよな」
「うち京都におるけれど」
「やたらとでかい歌手の人知ってるだろ」
「ええ、知ってます」
シンケンイエローの言葉はまさに関西弁そのものである。
「じゃあやっぱり」
「みたいだな」
「?何の話をしている?」
シンケンブルーは二人のやり取りを聞きながら首を捻っていた。
「よくわからんが」
「とにかくよ、あんた達はこの訳のわからねえ宇宙人達と戦うんだな」
「そうだ。俺達は宇宙警察地球署の刑事だ」
ブルーがシンケングリーンの問いに答える。
「デカレンジャーと呼ばれている」
「デカレンジャーか」
「そうだ、デカレンジャーだ」
またシンケングリーンに答える。
「覚えておいてくれ。俺はデカブルー」
こう名乗ってみせた。
「このチームのリーダーだ」
「えっ、リーダーは私よ」
今の彼の言葉にピンクが文句をつける。見れば見る程彼等の中で際立って背が低い。シンケンイエローよりも小柄である位だ。
「デカピンクの小梅ちゃんじゃない」
「誰がリーダーだ」
デカブルーはそれを否定する。
「それを言っているのは御前だけだぞ」
「違うわよ。ボスもさ」
「ボスはそんなことは言っていない」
それは完全に否定された。
「まあそれは置いておいてね」
「俺達は君達と戦うつもりはないからさ」
イエローとグリーンもシンケンジャー達に対して言う。
「それで私はデカイエロー」
「俺はデカグリーン」
彼等も名乗った。
「覚えておいてね」
「そういうことで」
「俺はデカブレイクです」
ホワイトも名乗ってきた。
「宜しくお願いします」
「最後は俺だな」
トリはレッドだった。
「俺はデカレッドだ。宜しくな」
「何か随分と元気がいい人ね」
「ほんまに」
彼の大声での名乗りを聞いたシンケンピンクとシンケンイエローが言った。
ページ上へ戻る