八条学園騒動記
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第七百六話 スポーツの施設もその五
「スポーツがわかっていない」
「連合は」
「そのこともわかるな」
そうしたというのだ。
「低俗なものだ」
「この国のスポーツは」
「そんなものはな」
「してもですね」
「意味がない」
こう言い切った。
「まさにな」
「心も鍛えなくては」
「楽しむことはいい」
スポーツをというのだ。
「やはり行うからにはな」
「楽しむことですね」
「それに越したことはない」
「左様ですね」
「しかしな」
「それでもですね」
「スポーツマンシップをマナー程度等とだ」
その様にというのだ。
「認識していることはな」
「許されないですね」
「謀略は使え」
大尉は言い切った。
「政治や戦場ではな、だが」
「スポーツの場ではですね」
「常に正々堂々とだ」
その様にというのだ。
「なくてはだ」
「ならないですね」
「スポーツの場で作戦はいいが」
「卑怯卑劣はですね」
「断じてならず」
そしてというのだ。
「スポーツマンシップに反する行為をすれば」
「末代までの恥です」
「その様に認識してな」
「行うものですね」
「そうだからな」
「連合の様にマナー程度に思うことは」
「浅はかだ、健全な精神は健全な肉体に宿るというが」
エウロパでも言われている言葉である、実は連合とエウロパで同じ言葉を使われることも多かったりする。
「これはな」
「健全にスポーツマンシップを学び」
「それでだ」
「健全な精神が宿りますね」
「ただスポーツをするだけではな」
連合の様にというのだ。
「健全な肉体だけでだ」
「健全な精神が宿るのではなく」
「宿るかしとな」
かし、とは欲しいという意味である。
「そうなる」
「元々はそう言われていましたし」
「風刺されてな」
古代ギリシアにおいてだ。
「それでだ」
「言われていたので」
「連合ではですね」
「まさにな」
「宿るかしですね」
「そうなる、ラグビーを行えば」
このスポーツをというのだ。
「体力も体格もな」
「両方備わりますね」
「ラグビーはあまりにも激しいスポーツだ」
それ故にというのだ。
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