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神々の塔

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第二十五話 天使達の光その三

「まだまだな」
「そういうことやな」
「しかしな」
「ああ、進んでいくとな」
「やがてはな」
「踏破出来るな」
「千里の道もな」
 即ち長い旅路もというのだ。
「一歩からでな」
「一歩一歩進んでいくとな」
「やがて終わる」
 踏破するというのだ。
「そうなるわ」
「そうね、果てしない冒険を乗り越えることもね」
 アレンカールはそれはと述べた。
「あたい達の試練ね」
「そのうちの一つやな」
「そうよね」
「確かに今の僕達の冒険は長い」
「途方もなくね」
「そやけどな」
 それでもとだ、芥川はアレンカールに話した。
「進んでいったらな」
「やがてはね」
「踏破出来る、そやからな」
「今はよね」
「このままな」
「一階一階ね」
「進んでいこな」
 そうしようというのだ。
「このまま」
「ほなね」
「諦めへんかったら行けるし」
 踏破もというのだ。
「大事なんはな」
「諦めないことね」
「ああ、最初は全く出来んことでもな」
 それでもというのだ。
「続けていったらな」
「出来る様になるしね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「僕等もな」
「こうしてよね」
「先にな」
「進んでいくのね」
「そうしよな、諦めんでな」
「ほなね」
「ああ、しかしな」
 ここでだ、芥川は前に出て来た天使の白い軍服を着た者達をだった。
 闇の術で倒した、そのうえでまた言った。
「敵には用心やな」
「神霊さん達以外のね」
「そういうことや、流石に僕等のレベルやと並の敵は平気やが」
 それでもというのだ。
「油断してるとな」
「思わぬ怪我をするわ」
「そういうことや」
 まさにというのだ。
「そやからな」
「用心は注意ね」
「どんな時でもな」
「どんな敵でも侮ったら負ける」
 シェリルも言ってきた。
「そうなる」
「そこから失敗してな」
「失敗するとな」
「自滅にもなる」
「そういうことや、獅子は鼠を倒すにも全力を尽くす」
 こうも言うのだった。
「どんな小さな相手でも」
「そや、相手のことをしっかり見極めてな」
「確実に倒す」
「そうせんとな」
「こっちがやられる」
「そやな、その鼠にしてもな」
 芥川はこの生きものの話もした。 
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