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イベリス

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第百五話 何の為に学ぶかその十四

「比例でもな」
「投票しないことね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「咲もそうするんだぞ」
「というかあの政党って私もよく知ってるし」
 ネットでとだ、咲も答えた。
「だからね」
「言わないな」
「ええ」
 そうすると答えた。
「もうね」
「それでいい、まあおかしな政治家は見てわかるな」
「ネットで」
「ああ、テレビだと野党に寄った人達が庇ったりするけれどな」
 それでそうした報道やコメントをするがというのだ。
「ネットだとそのままな」
「わかるし」
「ネットを観てな」
 そのうえでというのだ。
「判断するといい」
「政治家さんについては」
「本当に国会で言い篝やクイズなんてな」
「いらないわよね」
「政治を語ってな」
 そしてというのだ。
「制作を出し合って検証し合う場所なんだ」
「スキャンダルを言う場所じゃないわね」
「そうだ、あと政治家は漫画になるとな」
 父は今度はこんなことを話した。
「いいって言われるんだ」
「そうなの」
「それだけ有名だってことでな」
 漫画に描かれるまでにだ。
「それで宣伝にもなるしな」
「漫画を読んでもらって名前が知られるのね」
「中曽根さんが言っていたんだ」
 中曽根康弘である、総理大臣も務めた保守系政治家の大立者の一人であり論客としても知られていた。
「そうな」
「漫画にならないとなのね」
「一流じゃないってな、当然そこでボロクソ描かれることもな」
「あるわね」
「けれどそうしたことについてもな」
「言わないことね」
「それで文句を言ったらな」
 そうであるならというのだ。
「駄目なんだ」
「政治家は」
「むしろ描かれて喜ぶ位でないと」
「駄目なのね」
「それ位の器がないとな」
 さもないと、というのだ。
「政治家にはな」
「ならない方がいいのね」
「気に入らないことを書かれて」
「マスコミに」
「あれこれ壁新聞みたいに貼ってな」
 そうしてというのだ。
「ランク付けしてどうとか言うのもな」
「器が小さいわよね」
「この話も知ってるな」
「ええ、有名だしね」
 この話はとだ、咲は答えた。 
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