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イベリス

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第百五話 何の為に学ぶかその十二

「予算委員会でもまともなことになっていないからな」
「そうした人も努力していないのね」
「ああ、ああした人達にも言えるな」
「努力していないとああなるって」
「そうな」 
 まさにというのだ。
「言えるな」
「確かにあの人達も努力してないわね」
「見てわかるだろ」
「言い掛かりばかり言っていて」 
 そしてとだ、咲も言った。
「全く何もね」
「ああなるぞ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「そんな人を選挙でな」
「投票しないことね」
「それが一番だ、政治家は投票されないとな」
「落選するわね」
「そんな一切努力をしていなくてな」
 そうしてというのだ。
「碌でもないことばかり言う人はな」
「投票しないことね」
「ああ、いい人を当選させるのが選挙でな」 
 父はさらに言った。
「悪い人を落選させるのもな」
「選挙なのね」
「そうだ」
 咲に選挙のことも話した、民主政治においては選挙は欠かせないものであり今自分の娘にそれを話しているのだ。
「いいな」
「このことも覚えておくことね」
「そうなんだ、まあ東京もな」
「その野党のね」
「有名な人いるからな」
「あの白い服の人ね」
「ああなったら人間としてな」
 それこそというのだ。
「おしまいだしな」
「物凄く嫌われてるのよね、あの人」
「そうだな」
「ええ、ネットではね」
 それこそというのだ。
「いつも非難の嵐よ」
「お父さんもそれは見てるよ」
「そうなのね」
「ああ、それで選挙区だとな」
 そうした政治家がというのだ。
「投票しないことだ」
「それが第一ね」
「そうだ、さもないとな」
「ああした人達が国会で変なことやり続けるのね」
「そうなるからな」
 それ故にというのだ。
「選挙のこともな」
「覚えておくことね」
「変な人には投票しないこともだ」
 これもというのだ。
「選挙の在り方なんだ」
「いい人を当選させて」
「悪い人を落選させるな」
「その二つがあるのね」
「そうだ」
 こう話した。
「それがな」
「選挙ね」
「咲もな」
「そのことをなのね」
「覚えてな」
 そしてというのだ。
「選挙に行ける様になれば」
「投票するのね」
「そうするんだぞ」
「わかったわ」
 咲も頷いた。 
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