神々の塔
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第二十四話 夢幻の森その十一
「そうしたもんやとな」
「受け入れてな」
「戦うもんやな」
「敵であっても受け入れる」
リーは強い声で言った。
「そして理解する」
「そうすることやな」
「そうしてこそ有利にや」
「戦えるな」
「野蛮や愚かや間違ってるとな」
その様にというのだ。
「頭ごなしに拒んでな」
「戦うことは」
「ロスがある」
「相手を理解するにもな」
「偏見が入るな」
「そしてその偏見がな」
まさにこれがというのだ。
「大きな間違いにもや」
「なるな」
「ああ、そやからな」
「相手を受け入れることやな」
「ありのままな、それがそのままな」
「有利に戦える風にもなるな」
「ああ、そやからこうした戦い方やとな」
今戦っている神霊達はというのだ。
「受け入れるんや、実際アフリカの星の連中も民衆もな」
「僕等は受け入れてるな」
「理解してな」
「仲間にしてるな」
「ああ、戦を経てな」
「そうしたことが出来てこそ」
それでというのだ。
「ちゃんとやっていけるんや」
「戦にしてもそうで」
「政もな、ほなええな」
「ああ、ニャメ女神ともな」
「戦うで、本能も使ってくるなら」
「その本能とやな」
「どう戦うかや、ニャメ神は月の女神や」
リーはニャメのこのことを指摘した。
「オニャノコポンが太陽神でな」
「月、夜か」
「そや、それでわかったな」
「ああ、夜行性の獣か」
「そうなる、アフリカで夜行性やと」
「ライオンも実はそやな」
「雌ライオンが主に動くな」
実は雄ライオンはあまり狩りはしない、ライオンはそうした習性なのだ。
「そして風下から来る」
「匂いがせん様に」
「わかったな」
「ああ、風下から攻撃して来る」
「そや、そこを狙うで」
「わかったわ、こうするわ」
こう言ってだった。
中里はその階の風の流れを読んだ、他の面々もそうすると実際にだった。
ニャメはそこから素早い動きで来た、そこを逆に攻めることにより彼等はこの女神に勝った。そしてだった。
他の神々との戦いにも勝ちオニャノコポンは昼に活動するアフリカの獣の習性から戦い勝った、この時もリーの知識が役立ったが。
オニャノコポンは戦が終わってからそのリーに言った。
「アフリカの獣の知識もあるか」
「はい、学ばせてもらいました」
リーはオニャノコポンに確かな声で答えた。
「そちらも」
「そうなんだな、知識は武器だからな」
「備えておいて損はないですね」
「ああ、あんた四智星の一人だったな」
リーのこのことについても言及した。
「そうだったよな」
「はい、そうですが」
「四智星がいるとな」
「知識もですか」
「備わるな」
「実はです」
一行のリーダーである綾乃が言ってきた。
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