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X ーthe another storyー

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第二十三話 剣生その十五

「戦う」
「そうしてくれるんだね」
「必ずな、ではな」
「うん、またね」
「会って話をしてくれ」
「喜んで」
 昴流はここでは優しい笑顔で応えた、そしてだった。
 神威は部屋を去り昴流が小鳥のところに来た、彼は小鳥を見るとその瞬間に目を曇らせてしまった。
 そして部屋に入ってきた天の龍の仲間達に言った。
「可哀想だけれどね」
「その娘は、ですか」
「間もなく運命に捧げられるよ」
 自分の言葉に眉を曇らせた護刃に応えた。
「そうなるよ」
「そんな・・・・・・」
「それが運命だからね」
「それは避けられないんですね」
「絶対にね」 
 こう言うのだった。
「見ればその時が近付いているから」
「昴流さんにはわかりますか」
「うん、彼がどちらの選択をしても」
 それでもというのだ。
「そうなることはね」
「避けられないんですね」
「どうもね」
「そうですか」
「彼がこのことに耐えてどう乗り越えるか」
「それがですか」
「問題だよ、若し彼の心が折れたら」
 その時はというのだ。
「僕達が若し彼の傍にいれば」
「その時はですね」
「必ずね」
 まさにというのだ。
「支えよう」
「そうですね」
「そうしよう、そしてね」
「神威さんを助けて」
「そのうえでね」
 昴流はさらに話した。
「彼と一緒に助けよう」
「そうしますね」
「皆でね」
 こう言うのだった。
「天の龍として」
「そうですね、彼が天の龍を選べばです」
 嵐も述べた。
「一緒に戦うことになります」
「そうだね」
「それならです」
 まさにというのだ。
「仲間として、いえ」
「何かな」
「お友達として」
 こう言うのだった。
「彼とです」
「共にだね」
「戦っていきます」
「そうするね」
「その為にも」
「うん、その時はね」
「彼を助けましょう」
 昴流に述べた。
「是非」
「若し彼の心が折れても」
「そうしましょう」
 こうしたことを話してだった。
 天の龍達は今は時を待つのだった、剣が手に入ってまさに次の運命が迫っていた。神威も他の者達もその運命に向かうのだった。


第二十三話   完


                   2023・4・8 
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