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怠け者エルフと真面目オーク

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第五章

「いや、考えられないわ」
「あんたにしたらね」
「とてもね」
「あのね、同居人だから言うけれど」
「動けっていうのよね」
「カフェイン入らないと動かないっていうのは」
 それはというのだ。
「かなりね」
「駄目っていうのね」
「そうよ、自堕落でしょ」
「自堕落でも収入あればいいでしょ」
「それに服も」
 高校時代の体操服を身て言うのだった。
「無頓着ね」
「着られる服は着られるだけよ」
「着るのね」
「デザインはいいのよ」
 そうしたことには興味がないというのだ。
「ただね」
「着られたらいいのね」
「楽にね、じゃあ晩ご飯出来たらね」
 ゴーレムが作ってくれるそれがというのだ。
「一緒に食べましょう」
「それじゃあね」
「あとあんたね」 
 エルミアはマルヤムに対して言った、今度は彼女からそうした。
「お部屋一つでいいの?」
「私のお部屋?」
「だってここお屋敷よ」
 エルミアが自分の収入で建てたものだ、土地も買ってそうした。
「同居人っていうかお部屋貸してね」
「その家賃で暮らす為に建てたのよね」
「働かないでお金稼ぐ為にね」
「そうよね」
「けれど今お部屋借りてるのあんただけだから」
 それでというのだ。
「人が増えるまではね」
「私他のお部屋借りてもいいの」
「お掃除はゴーレムがしてくれるし」
 今料理を作っている機械仕掛けの存在を見つつ話した。
「お洗濯だってね」
「してくれるし」
「快適に過ごせるから」
 部屋を幾つ持っていてもというのだ。
「どうかしら」
「いいわよ」 
 これがマルヤムの返事だった。
「私はね」
「お部屋一つでいいの」
「別にね」
 そうだというのだ。
「本当にね」
「そう言うならいいけれどね」
「兎に角ね」
 マルヤムはあらためて言った。
「あんたはそのね」
「怠け者のところをよね」
「何とかしなさいよ」
「お茶かコーヒー飲んだら覚醒するからね」
「だからいいっていうのね」
「ええ、覚醒したら働くから」
 言うことは変わらなかった。
「このままでいいでしょ」
「やれやれね」
「まああれよ。私はね」
「そうして生きていくのね」
「だからいいでしょ」
「全く。小柄でも奇麗なのに」
「残念な美人っていうのね」
「かなりね」
「それでもいいわよ」
「体操服だって半ズボンだし」
「ブルマならっていうのね」
「色気もあったのに」
「私達が小学校の頃にはなかったじゃない」
 そのブルマはというのだ。 
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