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星河の覇皇

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第八十四部第二章 交渉の用意その二十

「それで下士官や兵士もだ」
「教育を徹底させていきますね」
「まずは入隊時でだ」 
 そこで新兵の教育を行ってというのだ。
「そこからそれぞれの職種の技能をだ」
「兵士の教育課程の中で、ですね」
「受けさせる、下士官も同じだ」
「下士官の教育課程の中で学校でな」
「職種の具能を受けさせますね」
「それは曹長以上になってもだ」
「行わせる」
 モンサルヴァートも応えた。
「しかと」
「そうだ、そうして念入りにだ」
「教育を行い」
「そしてだ」
「精強な下士官や兵を育てますね」
「そこまでしてな、しかし思うことは」
 モンサルヴァートはさらに言った。
「これは連合も行なっている、だから連合以上にだ」
「多くですね」
「教育を行ってだ」
 そしてというのだ。
「教育を浸透させたい」
「左様ですか」
「兵士の教育機関を延長し」
「下士官もですね」
「課程を一つ増やしてだ」
「より教育を徹底させる」
「士官もだ、士官学校の教育からはじまりだ」
 尚ギルフォードは士官学校は出ていない、オックスフォード大学を卒業しそのうえで家の事業を継いでいてそこから政界入りした。
「そしてだ」
「そこからですね」
「それぞれの職種を経験させるが」
「その中で、ですね」
「各種学校で学ばせる」
「そしてですね」
「確かな士官を育て大学もだ」
 軍の大学もというのだ。
「よりだ」
「これまで以上に教育を徹底する」
「そうすべきだ、そして将官にもな」
 その教育をというのだ。
「行う」
「その様にしますね」
「軍人の教育は入隊から除隊までな」 
「その間全て行い」
「優れた軍人になってもらう、だからな」
「全ての階級での教育をさらに徹底する」
「そして強くなってもらう、その予算もだ」
 軍の教育へのそれについてもというのだ。
「足りない分はだ」
「国債を発行し」
「賄う」
「そこでも国債となりますね」
「教育にも予算が必要だ」
 モンサルヴァートに厳密な口調で述べた。
「やはりな」
「教育費ですね」
「それを実際に使っているしな」
「そうですね、文部省で」
「教育をおろそかにして強く豊かな国家は有り得ない」
 こうまでだ、ギルフォードは言い切った。
「それは軍隊でも同じでだ」
「それで、ですね」
「軍の教育もだ」
 これについてもというのだ。
「予算を惜しまない」
「左様ですか」
「だからそのこともだ」
「安心していいのですね」
「そうだ、国債は私が責任を以て発行し」
 そしてというのだ。 
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