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仮面ライダーAP

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陰謀編 穢れた正義と堕ちた英雄 第1話

 
前書き
◆今話の登場ヒロイン

◆ヘレン・アーヴィング
 ノバシェード対策室の若き特務捜査官であり、スタイル抜群で才色兼備なアメリカ人美女。元同僚であり師でもあった真凛(マリン)・S・スチュワートの分まで、ノバシェードを追い続けている。使用銃器はワルサーPPK。当時の年齢は20歳。
 スリーサイズはバスト106cm、ウエスト61cm、ヒップ98cm。カップサイズはJ。

◆ミルヴァ・ミルヴェーデン
 北欧某国の国営メディアを代表する人気女性アナウンサーであり、抜群の美貌とスタイルを誇る色白の美女。国民から広く愛されているアイドル的な存在であり、自分の容姿には強い自信を持っていたのだが……。当時の年齢は22歳。
 スリーサイズはバスト98cm、ウエスト63cm、ヒップ100cm。カップサイズはI。

真凛(マリン)・S・スチュワート
 ノバシェード対策室の元特務捜査官であり、ヘレン・アーヴィングの同僚にして師匠のような存在だった日系アメリカ人。気高く凛々しい才色兼備の女傑だが、独断専行が災いして対策室から追放されてしまい、それ以降は裏社会で活動する女探偵として独自にノバシェードを追っている。青いチャイナドレスによって強調された白い太腿には、投擲用のダガーナイフを装備している。当時の年齢は27歳。
 スリーサイズはバスト116cm、ウエスト62cm、ヒップ105cm。カップサイズはK。


 

 

 怪人犯罪の対処を専門とする特殊公安機関「ノバシェード対策室」。その組織が誇る、新進気鋭の特務捜査官ヘレン・アーヴィング。彼女の華麗な活躍により、ギルエード山地に出現した戦闘員が駆逐され、現地の警察官達は絶体絶命の窮地から脱することが出来た。
 だが、これは次なる戦いへと繋がって行く「始まり」に過ぎない。2020年、7月某日。その日の夜から放送されたニュース番組によって、この北欧某国の平穏は大きく揺るがされてしまったのである。

「ご覧ください、こちらが爆発事故が起きた現場となっております! こ、これは酷い……! 広範囲に渡る火災の痕跡があり、事件の凄惨さを物語っております……!」

 ギルエード山地で発生した謎の爆発事件は、ノバシェードの内部抗争によるものとして国営メディアで報じられていた。現地に駆け付けた報道陣が凄惨な焼け跡や、戦闘員の遺体を包んだ袋にカメラを向ける中、緊迫した面持ちでマイクを握っている女性アナウンサーの姿が生中継で映されている。

「こ、ここがノバシェード戦闘員が出現したという地点のようですが……凄まじい火災の痕があちこちに見受けられます……! これほどの痕跡が残るほどの爆炎を浴びて、なおも生き延びていたということなのでしょうか……!? 恐ろしい耐久性です……!」

 艶やかなプラチナブロンドの長髪を靡かせ、白い手指を震わせながらもマイクを握っている色白の美女――ミルヴァ・ミルヴェーデン。Iカップの巨乳と100cmの巨尻を誇る、国営メディアでもトップクラスの人気を誇る女性アナウンサーだ。

 国民から広く愛されている人気アナウンサーである彼女だが、どうやらこの仕事を引き受けたことを心底後悔しているようだ。すでにヘレンや現地警察らによって、この一帯の安全は確保されている状態なのだが――恐怖という感情は、理屈だけで払拭出来るものばかりではない。

(く、来るんじゃなかったこんなとこぉおお〜……! あぁでもっ、こぉんなに可愛くて美しい私が頑張ってる姿が観たいんだって、視聴者の皆が言ってるんだからっ……! 国営メディアのトップ人気アナウンサーとして、私がこの取材から逃げるわけにはぁあ……! あぁでも、やっぱり超怖いぃいっ……!)

 何しろ相手は改造人間という、人外の怪物なのだ。噂の「仮面ライダー」達も側に居ないのだから、次の瞬間には訳も分からずいつの間にか殺されているかも知れない。その可能性がゼロではない限り、戦いが終わったからといって安心など出来ないのである。
 人間は未知というものを最も恐れる生き物なのだ。それ故にミルヴァは、その極上の美貌を恐怖と緊張で引き攣らせているのである。今にも顔に出てしまいそうな後悔の念を押し殺し、プロ根性を頼りに歩みを進めている彼女は、プルプルと震えて涙目になっている。

 プラチナブロンドのロングヘア。濡れそぼった翠色の瞳。ぷっくりとした艶やかな唇に、整い尽くされた目鼻立ち。くびれた腰に対して、むっちりと実っている豊満な乳房や桃尻。タイトスカートから覗いている、肉感的で白い美脚。
 そんな美貌とスタイルを活かし、国営メディアを代表するトップアイドルに登り詰めたミルヴァだが、どうやらその華々しい経歴が裏目に出てしまったようだ。恐る恐る歩みを進めている彼女の乳房と桃尻も、怯えた小動物のようにぷるぷるっと揺れ動いている。

「落ち着いてください、ミルヴェーデンさん。仮面ライダーに比べれば頼りないかも知れませんが……我々が責任を持って保護しますから」
「は、はいぃっ……」

 ミルヴァを慮り、傍に寄り添うように同行しているヘレンも、周囲を警戒するように青い双眸を鋭く細めている。金髪のショートヘアを靡かせ、豊穣な乳房と桃尻をたぷんたぷんと弾ませながら、彼女はミルヴァの隣を静かに歩んでいた。くびれた腰を左右にくねらせて歩いている彼女の動きに合わせて、極上の桃尻がぷるぷると揺れ動いている。

「……」

 ヘレンの腰のホルスターに収められた「ワルサーPPK」は、いつでも引き抜ける状態になっていた。夜道を照らしている彼女のライトも逆手で構えられており、有事の際は即座に拳銃を持つ手を下から支える体勢(ハリエス・テクニック)に移行するつもりだ。ぷっくりとした妖艶な唇は彼女の緊張を表すように、きゅっときつく結ばれている。

(……あの戦闘員が最後の生き残りなのは間違いない。だけど、そもそもノバシェードの潜伏先がこの山地だけとは限らない。アジトが吹き飛んだ上にこれほどの騒ぎにまで発展してしまったのだから、奴らもなかなか手は出して来れないはずだけど……その「常識」を過信するのは危険ね)

 ミルヴァを守るように、彼女の隣を歩んでいる彼女の爆乳と巨尻も、地を踏むたびにぶるんぶるんと弾んでいる。緊張に汗ばむ彼女達2人の白い柔肌からは、雄の鼻腔を擽る甘いフェロモンが匂い立っていた。
 しとどに濡れた2人の美女から滴り落ちる汗の雫。そこから漂う芳醇な女の芳香は、彼女の全身から滲み出る色香をより際立たせていた。そんな中、夜の森に怯えるミルヴァがヘレンの方に寄ろうとするあまり、2人の豊かな乳房がスリスリと擦れ合ってしまう。

「はぁっ、ぁんっ……!?」
「んぅうっ……!? す、すみませんアーヴィング捜査官、私ったらっ……!」
「……い、いえ、お気になさらず」

 豊穣に実った極上の乳房。その「頂」が擦れ合った感覚に、思わず上擦った声を漏らしてしまうヘレンとミルヴァ。同時に甘い吐息を漏らし、雌の声を上げてしまった2人は互いに上気した貌を見合わせると、気まずそうに顔を背けてしまう。
 じっとりと柔肌に滲む2人の瑞々しい汗が、月明かりを浴びて淫らな光沢を放っていた。そこから漂うヘレンの扇情的な香りに、ミルヴァは(自分の身体から滲み出るフェロモンを棚に上げて)どきどきと胸を高鳴らせていた。

(はっ、えっ、何今の感触!? めっちゃくちゃ柔らかっ! 完ッ全にマシュマロ! 確実に人をダメにするおっぱいだったじゃん、触り心地気持ち良すぎっ! しかも汗の匂いエッロォオオ! 現場で初めて会った時からずっと思ってたけど、この人ほんとに捜査官なの!? どちゃくそえっちな匂いが全身からムンムンしてるんですけど!? は!? 馬鹿なのエロの化身なの!? こんなの女の私でも鼻の下伸ばしてクンカクンカしたくなるんですけど!? うっわやっべ、この人の谷間に顔面突っ込んで深呼吸してぇえ〜!)

 そんなミルヴァの高鳴りは、やがて男顔負けの獣欲に発展し、彼女は血走った眼でヘレンの体を舐め回すように凝視し始めている。その胸中は、見目麗しい絶世の美女……の皮を被ったおっさんと化していた。もはやこの女が怪人と言っても過言ではない。

 自分自身も男の獣欲を掻き立てる容姿を持った美女だというのに、ミルヴァは100cmの巨尻をふりふりと揺らしながら、ヘレンの美貌と肉体に夢中になっている。安産型のラインを描いている彼女の巨尻からも、濃厚なフェロモンが滲み出ていた。

(ていうか……肌白っ! ぷるっとしてる唇もエロッ! ドスケベおっぱいとでっかいエロケツにばっかり気を取られてたけど、私より肌白くね!? 超絶すべすべじゃね!? うっほやっべ、めっちゃしゃぶり付きて〜! ホテル連れ込んで身体中隅々までめちゃくちゃに舐めしゃぶりてぇ〜!)

 ミルヴァ自身も全身から甘く芳醇な色香を振り撒いており、ヘレンにも劣らぬ濃厚なフェロモンをその肉体から絶えず分泌しているのだが。彼女はヘレンの柔肌から溢れ出る特濃の芳香に、げへげへとだらしなく鼻の下を伸ばしていた。

 幸い、2人ともカメラに背を向けて森の中を歩いているため、ミルヴァの表情は映っていない。カメラが映しているのは、安産型のラインを描いている2人の桃尻。左右にぷるんぷるんと揺れ動いている、その膨らみの躍動だけだ。

(ぐっへへぐへへ! 乳も匂いもケツも唇も全部たまんねぇ〜!)

 それはそれで問題なのだが、今回に限ってはそれで良かったのである。この時のミルヴァは女性アナウンサーどころか、人がしてはいけない顔になっていたのだから。妖精のようだと評されて来た彼女の美しい顔は今、妖怪のそれと化している。

(……彼女、ノバシェードが関わっている現場に来たのは初めてなのね。頑張って平静を装っているようだけれど、身体中が緊張で汗ばんでいる。私が守ってあげないと……!)
(おっほちっけぇ! ドスケベな匂いムンムンで最高ッ! もうガチ恋距離でしょコレ! やっぱ吸っちゃおっかなぁ、もっと近くでスーハースーハーしちゃおっかなぁ!)

 自分の美貌に自信を持っている彼女でも、ヘレンの凛々しい姿には惹かれずにはいられなかったのだろう。だが、当のヘレンはミルヴァの胸中など知る由もないまま、真剣な表情で辺りを見渡していた。

「……ミルヴェーデンさん、さっきから凄い汗ですよ。本当に大丈夫ですか?」
「は、はひっ!? だだ、大丈夫ですアーヴィング捜査官っ! だからもっとその匂いを……」
「匂い?」
「あ、あぁぁいやいやいや! 焼け跡の臭いが凄いな〜って! あはは、あはははは……!」

 そんな彼女の凛々しい双眸で真っ直ぐに射抜かれたミルヴァは、一瞬で顔を元通りに切り替えていた。彼女はだらだらと滴る淫らな汗で全身を濡らしながら、頬を赤らめてぐるぐると目を泳がせている。脳内の内容がバレた瞬間に社会的な死が確定する以上、ミルヴァとしてはただ必死に隠すしかないのだ。

 幸いなことに、彼女の爛れた欲望は辛うじて露見することなく、生中継は粛々と進められている。人気アナウンサーとしてのプロ意識がそうさせているのか、ミルヴァはあくまで現場の様子に緊張しているだけ……という()で、しとどに汗ばんだ美貌をテレビの視聴者達に披露していた。

 ◆

 ――そんな彼女達の様子を映した中継映像は、ノバシェードの脅威が身近に迫っている事実を全国民に訴えるには、十分過ぎるインパクトだった。首都・エンデバーランドの住民達をはじめとするこの某国の人々は皆、人ならざる怪物の存在を意識せざるを得なくなり、大いにどよめいている。

「お、おい、ギルエード山地ってここから結構近いじゃねぇか……! 大丈夫なのかよ……!?」
「ははっ、ビ、ビビり過ぎだろ。ノバシェードがそんな、そこら中にいるわけ……ないだろうが……!」
「だっ、だよなぁ……!?」

 首都のバーで陽気に酒を飲んでいた若者達も、動揺した様子で顔を見合わせていた。こんな事態でさえなければ、ヘレンとミルヴァの美貌やスタイルに湧き立っているところなのだが、今回ばかりはそれどころではないらしい。

「おいっ! ノバシェードの内部抗争とはどういうことだ!? このオーファンズヘブンは大丈夫なんだろうな!?」
「わ、私共に仰られても……!」

 現場から遠く離れた、ルネサンス様式の街並みが特徴の観光都市「オーファンズヘブン」。その市内に設けられていた、60階建ての超高級ホテルを利用している宿泊客達も、例外ではなかったようだ。
 各部屋をはじめとする様々なフロアに設置されたテレビからこのニュースを知った上流階級の者達は、ホテルマン達に不安をぶつけ始めている。この国は本当に大丈夫なのか、と。

「……騒々しいわね」

 ――だが、その宿泊客達の中でただ独り。何一つ動じることなく、我関せずと言わんばかりの佇まいで、この夜を過ごしているミステリアスな美女が居た。

 ウェーブが掛かったロングヘアの黒髪を靡かせる、蠱惑的な爆乳美女――真凛(マリン)・S・スチュワート。彼女は青く扇情的なドレスを翻すと、悠然とした足取りで自室のシャワールームへと消えて行く。
 スルスルと響いて来る、衣擦れの音。その音は、彼女が「生まれたままの姿」になろうとしている事実を雄弁に物語っていた。
 
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