ようこそボンゴレⅩ世。実力至上主義の教室へ
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クリスマスイブストーリー①
クリスマスイブストーリー①
—— 12月24日、ペットランド ——
クリスマスイブの朝、俺と11名の友達withナッツで最近できたばかりの施設に遊びに来ていた。
その施設の名前は『ペットランド』
ペット飼育解禁に伴って新しく作られた施設だ。
ペットと共に楽しく運動できる設備が複数あるのはもちろん、ペットを飼っていない生徒でも動物と触れ合うことのできる施設らしい。
入り口のゲートには可愛らしい動物のイラストが描かれた看板があり、『ようこそ! ペットランドへ!』とも書かれている。
ゲートから入場して施設内に足を踏み入れると、いろんな方向からペットの鳴き声が聞こえてきて、かなり賑わっているのがわかる。
ゲートの出口を中心としてそこから4つの道に分かれており、それぞれの道は別の設備へと続いているみたい。
「わぁ、ここがペットランドかぁ〜」
「今日は楽しもうね、ツナ君♪」
辺りをぐるっと見回す俺に、桔梗ちゃんは笑顔でそう言った。
「うん、そうだね!」
せっかく桔梗ちゃんに誘ってもらったし、今日は楽しもうと思う。
(それに……お詫びの気持ちもあるし)
今日の遊びメンバーは、桔梗ちゃん・鈴音さん・清隆君・軽井沢さん・みーちゃん・麻耶ちゃん・愛里ちゃん・波瑠加ちゃん・帆波ちゃん・ひよりちゃん・木下さんだ。
そう、まぁ二学期最終日の事件に巻き込んでしまったメンバーなわけだ。
あんな怖い思いをしたんだし、少しでも楽しい思い出を上書きしてあげたいもんな。
「あ! 愛里、あれランドの案内図じゃない?」
「そうみたいだね、波瑠加ちゃん」
波瑠加ちゃんが指さしたのは、広い施設とかによくある全体マップだった。
全員でマップを見ると、このペットランドには大きく分けて4つのエリアに分かれていることが分かった。
『遊園地エリア』……ペットと一緒に遊べるアトラクションや遊具が設置されたエリア。
『青空エリア』……広い人工芝が敷かれたエリアで、ペットを自由に走り回せたり、アウトドアスポーツを楽しんだりできるエリア。
『トレーニングエリア』……ペットと一緒に体を鍛えられるエリア。簡単に言えば、ペット入場可のスポーツジム。
『ふれあいエリア』……パークで飼育しているペットと触れ合えるエリア。女子人気1位。
それぞれのエリアの特徴を確認した俺達は、とりあえずはナッツを自由に遊ばせられる様に『青空エリア』に行くことにした。
「うおおお〜! 行くぞ我流! 極限トレーニングー!」
……あれ? なんか聞こえた?
……気のせいか。
—— 青空エリア ——
「がううぅ〜♪」
「はいはい、分かってるよナッツ」
青空エリアには説明通り、大きな人工芝が敷かれた場所があった。
その大きさはサッカーフィールドが2つくっついたくらいだろうか。とにかくデカかった。
入った瞬間からソワソワしだしたナッツを人工芝に下ろすと、ナッツは勢いよく走り出して行った。
「がうがう♪」
「あ、待ってなっつちゃ〜ん!」
「あはは、追いかけよ〜!」
走り出したナッツを追ってほぼ全員が人工芝を駆け出した。
愛里ちゃんも遅れながら一生懸命に付いて行っている。
「……」
「……」
「……」
その一方で、約3名がここに残ったようだ。
その3名は俺・鈴音さん・清隆君。いつものメンバーだ。
「……2人は行かないの?」
俺がそう聞くと、2人は気まずそうにこう言った。
「……すまん、今朝から筋肉痛が酷くて、今は走りたくないんだ」
「……私は体力と気力を少しでも残しておきたくて……」
「あ、そうですか……」
『……』
あれ、会話が終わってしまった。
おかしいな、いつもはもっと話が続くと思うんだけどな。
(……というか清隆君の筋肉痛は分かるけど、鈴音さんの体力と気力を残しておきたいってなんだ? ……いや待って、清隆君って筋肉痛になるの?)
——ちらっ。
チラッと横目に2人の顔を見ると、2人はどこか元気がないように見えた。
もしかしたら、昨日何かあって元気がなくなってるのかもしれないな。
「ねぇ、2人とも何かあった? なんかいつもと違うけど」
「そうか? 全然普通だぞ」
「清隆君が筋肉痛ってふつうじゃないよ?」
「私も普通にいつも通りよ」
「鈴音さんって気力とか言う人だっけ?」
『……』
またも会話が終わる。
だがしかし、2人の額に汗が少し浮かんだのを俺は見逃してはいない!
「……何を隠しているのかな?」
「! か、隠してないわ」
「そうだ。俺達は何も隠してなどいない」
「……本当は?」
『……』
じ〜っと目で圧力を掛けると、2人はまた汗を浮かべた。
間違いない、これは何かある!
「……で? 本当は?」
「……今はまだ、言えない」
「……ごめんなさい、私も」
そう言った2人は気まずそうに目を逸らした。
(う〜む。これは本当に言いたくなさそうだなぁ)
2人の様子から見ても、これは問い詰めても教えてはくれなそうだ。
仕方ない、聞き出すのは諦めよう。
「まぁいいや。今はって事はいずれ教えてくれるんでしょ?」
「……ああ」
「……そうね」
「なら、その時を待つよ」
俺はそう言いつつ何度か頷き、2人の肩に手を置いた。
——ポンっ!
『!』
「とりあえず2人とも、ゆっくりでいいから追いかけようよ。せっかく皆で来たんだし!」
「ええ、そうね」
「……ああ」
こうして、俺達はゆっくり目にナッツ達を追いかけることにした。
〜1時間後〜
「はぁ、はぁ、ちょっと疲れちゃった」
「がううう〜?」
「ごめんねナッツちゃん。少し休憩させて〜」
しばらくの間ナッツと共に走り回った後、さすがに少し休憩しようということになった俺達は、エリアを遊園地エリアへと移すことになった。
—— 遊園地エリア ——
「がううう〜♪」
「あはは、ナッツちゃんかわいい〜♡」
遊園地エリアに来た俺達は、とりあえず適当なカフェに入って休憩することにした。
選んだのはエリア入り口に1番近いカフェ。
もちろんペット可である。
店内に入ると、店内を見回しながら清隆君が話しかけてきた。
「結構人気みたいだな」
「そうだね、女性グループが多いけど、男性の一人客もいるんだね」
「ああ。……っ!」
「? どうかした?」
「い、いや。何でもない」
「? そう」
ほとんどが女性のグループ客の中、1人だけ男性客がいたら目立つのは当然。
しかも、真っ黒なスーツで身を包み、帽子(確かボルサリーノ?)を目深に被っている。
そんな男性を見た清隆君が、一瞬目を見開いたと思ったんだけど……気のせいだったのかな?
……というか、俺この人どっかで見たことない?
「じゃあ分かれて席につこ〜♪」
11人なので3つのテーブルに分かれることになり、俺は軽井沢さん・ひよりちゃん・波瑠加ちゃん・愛里ちゃんと共にテーブルについた。
「は〜、何飲もうかな〜♪」
「私はミルクティで」
「私は砂糖ましましのコーヒー、愛里は?」
「う、う〜ん、カフェラテ?」
メニュー表を見て、それぞれが飲みたいものを注文する。注文にはテーブルに置かれた呼び出しボタンを使うらしい。
——ピンポーン。
「はい。お待ちくださいませ」
ボタンを押すと、店員さんの声が聞こえてきた。そして聞こえてから数秒後、店員さんがオーダーを取りにやってきた。
「わっ、あの店員さんめちゃイケメンじゃない?」
「ホント……日本人じゃなさそうですね」
店員さんの足音が近づくと、ひよりちゃんと軽井沢さんが小声でそんな会話をしているのが聞こえた。
どんな人なんだろうと思って俺も見ていると……。
「っ!?」
——そこには見知った顔があった。
(デ、ディーノさん!?)
————————————————————————
——後書き——
いつもこの作品を読んでいただきありがとうございます!
さて、今回は皆様に2つお聞きしたいことがあります。
それは「クリスマスにおける10名のヒロインとの2時間限定個別デート」についてと、「今後の展望」についてです!
まずはクリスマスのデートですが……
イブの夜に2名とデート。
そしてクリスマスの朝から夜までに8名とデートすることになりますが……その順番について悩んでます!
作者としてはイブの2人目とクリスマスの8人目はディナーデートにするつもりでいます。
具体的には、イブのディナーは堀北。
クリスマスのディナーでは軽井沢を入れたいと考えてます。
しかし、他のメンバーの順番を決めかねているので皆様のご意見を聞きたいと思ったのです。
なので、ご意見があれば最新話と同時に投稿する活動報告に書き込んでいただきたいです!
あ、ディナーデートの相手を変えて欲しいと言う意見でも構いません!
いろんな意見を見て決めたいと思っております!
2つ目の今後の展望についてですが、この作品は基本的にバトルの要素が少なかったのですが、ジョーコファミリーやアンティ7³の登場でバトル展開も見えてきました。
(まぁアンティ7³についてはこの作品を書き始めてた時から考えていたのですが笑)
作者としては、基本的には今まで通りのよう実の原作沿いにリボーンのキャラと要素を取り入れる感じで行こうと考えていて、よう実のストーリー沿いに進みながら、所々でストーリーの邪魔にならないようにリボーン原作のようなバトル要素も入れたいと思っています。
このことについて、皆様はどう思いますか?
今の様な割合でいいとか、バトル要素を増やして欲しいとか、バトルなんて少しでいいとか、その辺の意見もいただけると嬉しいです!
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