新オズのリンキティンク
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四幕その九
「明日ーー私ーーは」
「どうしたのじゃ?」
「漫才をーー観たいーーです」
こう言うのでした。
「駄目でーーしょうーーか」
「よいぞよいぞ」
笑顔で、でした。リンキティンク王は応えました。
「それではな」
「明日はーーですーーね」
「うむ、漫才をな」
こちらをというのです。
「観てな」
「楽しみーーますーーね」
「そうしようぞ」
是非にというのです。
「その様にな」
「それーーでは」
「明日はそれじゃ、では午前に漫才を観てな」
そうしてというのです。
「はりはり鍋を食するか」
「そうされーーますーーか」
「うむ、お主は食さぬがのう」
チクタクはというのです。
「それではな」
「わかりーーましーーた」
「その様にな」
「そうしまーーしょう」
チクタクも笑顔で応えます、そうしてです。
皆で飲んで食べた後で夜の街を歩きますが灯りの中に運動服のお兄さんが笑顔で両手を斜め上に掲げて走っているものもありました。
それも見てでした、皆でホテルまで歩きましたが。
ホテルに着いてです、ナターシャは思いました。
「こんなにお笑いと美味しいものばかりの街は」
「他にないのう」
「それに地形も独特で」
リンキティンク王に応えて言います。
「川やお堀、橋が多いことも」
「よいか」
「そう思います」
「そうじゃのう、何かとじゃ」
「素晴らしいものが多い街ですね」
「そしてな」
それにというのです。
「人情もじゃ」
「感じられますね」
「オズの国は皆いい人じゃが」
「この街もですね」
「また独特の人情があってな」
それでというのです。
「このこともじゃ」
「いいことですね」
「全くじゃ、ではその人情もな」
こちらもというのです。
「楽しんでいこうぞ」
「そうします」
ナターシャは笑顔で応えました、そうして皆お風呂に入って和風のお部屋の中でお布団でぐっすりと寝ました。
翌朝朝ご飯を食べてチクタクの提案通り漫才を観に行きましたが。
チクタクはとても満足そうに笑って言いました。
「私もーーです」
「漫才をしたいの?」
「それかーー落語をーーです」
ナターシャに目を喜ばせて答えます。
「したいーーです」
「それもいいわね」
「そうね」
恵梨香もにこりと笑って応えました。
「落語もね」
「チクタクは落語もいいかもね」
神宝も言ってきました。
「着物を着て扇を持って」
「そうかもね」
ジョージもそれはと頷きます。
「チクタクの落語はいいかもね」
「うん、漫才もいいと思うけれど」
カルロスはこう言いました。
ページ上へ戻る