神々の塔
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第二十二話 忍者と忍者その五
激しく跳躍してくる、また空を舞うこともするが。
「鳥ですね」
「ああ、まさにな」
芥川は自身が乗る九尾の狐に応えた。
「それや」
「そうですね」
「その鳥と戦うとな」
「思うことですね」
「動きは速い」
それはというのだ。
「ほんまな、しかしな」
「それでもですね」
「やり方はあるで」
「それは何でしょうか」
「名前のままジャンプしてな」
飛び加藤の名の通りにというのだ、この場合は跳ぶであるが芥川はこの時は然程二つの違いを意識していなかった、それでこう言ったのだ。
「そしてな」
「そのうえで、攻めてきていますね」
「しかしな」
「その時ですか」
「ジャンプは放物線や」
跳ぶラインはというのだ。
「それやと一番上に来る」
「その時にですね」
「攻めるんや」
そうするというのだ。
「ええな」
「そこですか」
「そや、ええな」
「わかりました、幾ら跳躍が凄くとも」
「放物線はまず上がる」
「その最初が最もスピードが速く」
「次第にや」
そこからというのだ。
「上に向かうに従ってや」
「そのスピードは弱まり」
「そしてや」
そのいうえでというのだ。
「一番上に来たら落ちるが」
「その瞬間止まります」
「そこから急降下する」
「その時がですね」
「一番の弱点や」
「それでは」
「そこを攻めるで」
こう言ってだった、芥川は実際に飛び加藤が跳躍での攻撃を仕掛けてきたその時にだった。
神霊が一番上に到達する時を見計らいそこに達するポイントに三光手裏剣を投げた、するとその一撃がだった。
飛び加藤を直撃しダメージを与えた、芥川はそれを見て言った。
「やっぱりな」
「はい、跳ぶとですね」
「一番上に達した瞬間がや」
また狐に話した。
「まさにや」
「一番の弱点ですね」
「そや、それで飛んできてもな」
芥川はその時のことも話した。
「神霊さんは突っ込んで来る」
「そうですね、では」
「突っ込んで来るとなると」
そうであるならというのだ。
「攻めて来るラインはや」
「直線ですね」
「こんな読みやすいもんはない」
攻めるラインが直線ならというのだ。
「そやからな」
「そこをですね」
「攻めるで」
「わかりました」
「術を使って来てもな」
それでもというのだ。
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