ドリトル先生と桜島
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第三幕その六
「日本人ならではだね」
「そうだよね」
「ギリシア神話だってね」
「あの発想は凄いね」
「何といっても」
「僕も読んで唸ったよ」
先生にしてもです。
「あそこまで出来るものだって」
「全くだね」
「日本人の創作力に脱帽だよ」
「ああした発想出来るなんて」
「そうはないよ」
「漫画や小説、ゲームでね」
そうした創作の世界で、です。
「そうした創作が出来ることもね」
「日本の凄いところだね」
「その一つよね」
「何といっても」
「そう思うよ、星一つ取っても」
そうしてもというのです。
「名作があるからね」
「拳法にギリシア神話」
「そのどちらでもだね」
「題材になるから」
「素晴らしいね」
「そう思うよ」
先生は皆と一緒に夜空を見上げつつこんなお話もしました、そして翌日鹿児島に着いて船から降りるとです。
皆は鹿児島の空気に触れて言いました。
「あったかいね」
「うん、南国って感じだね」
「桜島も見えるし」
「違う国に来たみたいだよ」
「これが鹿児島だよ」
先生も鹿児島の空気を感じつつ応えます。
「沖縄を除いたら日本の最南端でね」
「それでだね」
「暖かいね」
「見れば南国の植物もあるし」
「他の地域とは少し違うね」
「他の九州の地域と比べてもね」
そうしてもというのです。
「かなりね」
「独特で」
「空気も景色もだね」
「こうしたものなんだね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「独特なんだよ」
「桜島があって」
「そして暖かくて」
「そうした場所なんだね、鹿児島は」
「そうだよ、じゃあこの自然を楽しみながらね」
そうしつつというのです。
「学んでいこうね」
「そうしよう」
「これからね」
「是非ね」
皆も笑顔で応えてです。
そのうえで先生と一緒に宿泊先のホテルに入ります、ホテルのお部屋は和風でしたが皆はそのお部屋の中を見回して言いました。
「先生和風好きだよね」
「すっかりそうなったね」
「ホテルで泊まる時和風が多くなったね」
「そうなったことを見たらね」
「うん、こちらの方がね」
和風がとです、先生も皆で笑顔で応えます。
「落ち着く様になったよ」
「そうなったね」
「先生もね」
「日本に来てから」
「日本に馴染んで」
「そうなったよ、だから今回もね」
鹿児島での地質調査においてもというのです。
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