X ーthe another storyー
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第二十話 外力その十一
「何でもです」
「聞いていいですか」
「夜の十二時までは」
「夜のですか」
「そこから先は寝ますので」
「お聞き出来ないですか」
「はい、ですが」
それでもと言うのだった。
「それ以外の時はです」
「何でもですか」
「こうしてゲームをしている時も」
「お聞きしていいですか」
「どうぞ。いかし哪吒君がファミコンとは」
「思わなかったですか」
「年代的に合わないと思いまして」
だからだというのだ。
「意外でした」
「確かに僕もプレイステーション等でよく遊びます」
哪吒もこう答えた。
「ですが今はです」
「ファミコンですね」
「こちらです」
「そうですね、それじゃあ」
「はい、今から宿屋とですね」
「カジノに行きます」
「宿屋の地下がカジノですから」
「あっ、そうですね」
哪吒も言われて電話の向こうで頷いた。
「第二章でも第三章でも」
「そうでしたね」
「じゃあすぐですね」
「行き来出来ますね」
「そうですね」
「ではです」
まさにというのだった。
「まずは二人です」
「仲間を加えて」
「それから旅を本格的にはじめて下さい」
「わかりました、あと攻略本はです」
哪吒はこちらの話もした。
「買います」
「それでは」
こうした話をだ、二人は夜に話した。そして哪吒は次の日学校の授業が終わるとその傍にある本屋に入ってだ。
ゲームの攻略本を探したがその本屋にはなく首を傾げさせているところにクラスメイトの男子学生が店に入って来たので尋ねた。
「ゲームの攻略本を探しているけれど」
「どのゲームだよ」
「それはね」
哪吒はそのゲームのタイトルを話した、するとクラスメイトはすぐに答えた。
「そのゲームの攻略本は古本屋にあったぜ」
「古本屋ってこの商店街の」
「ああ、あそこにあるよ」
こう話した。
「だからな」
「あの古本屋に行ったらいいんだ」
「ああ、しかしな」
「しかし?どうしたのかな」
「いや、塔城もゲームするんだな」
クラスメイトは哪吒に彼の名字を出して意外そうに言った。
「そうなんだな」
「最近ね」
「それもファミコンか」
「普段はプレイステーションとかスーパーファミコンだけれど」
そちらをプレイしているがというのだ。
「今はね」
「ファミコンでか」
「そのゲームをしているんだ」
「そうなんだな」
「面白いね、ファミコンのゲームも」
哪吒は微笑んでこうも言った。
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