仮面ライダー剣 悲しみが終わる場所
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第七章
「真理、四人じゃないのか」
「いいえ、三人よ」
「間違いないよ、俺も見たんだから」
啓太郎も述べる。
「三人だよ。たっ君達と同じなんだよ」
「どういうことなんだ、これは」
三原が話を聞き終えて他の二人に述べてきた。
「四人じゃなく三人とは」
「一人いなくなったってことか」
「死んだってことは・・・・・・ないな」
乾と草加はその三人にあらためて推理を巡らせる。だが結論は出ない。
「そんなこと言ってる場合じゃないわよ、三人共早く」
「そうだよ、急がないと」
「そうだな。草加、三原」
「ああ」
「わかった」
二人もすぐにそれに頷く。
「行くぞ」
三人はすぐにダークローチ達と三人のライダー達が集まっている場所に向かった。そこに辿り着く頃にはもう変身を終えていた。
それで向かうと既にそこでは激しい戦いが行われていた。かなりの数のダークローチ達が三人のライダーを取り囲み激しい戦いを演じていた。
「あれは」
「仮面ライダーカリス、ギャレン、レンゲルだ」
草加が乾に答える。
「剣はいないな」
「どうしたんだ、一体」
「そこまでは俺にもわからない」
今度は三原に答えた。
「何か事情があるようだがな」
「まあいい。行くぞ」
乾が最初に飛び出た。
「話は奴等を倒してからだ」
「そういうことだな」
乾達は戦いに入った。ガンを手にダークローチ達を倒していく。
「あんた達は」
「仮面ライダーカリスだな!?」
乾が相川に問うた。横から助太刀に入る形になる。
「ああ、そうだが」
「俺は乾巧、仮面ライダーファイズだ」
「ファイズ!?」
「詳しい話は後だ、まずはこいつ等を倒すぞ」
「あ、ああ。わかった」
草加は橘の、三原は上條のところに向かう。そしてまずはダークローチ達を一掃にかかった。
六人のライダーが相手ではダークローチ達が幾らいようとものの数ではなかった。気付けばダークローチ達は全て倒れアスファルトの上に倒れ伏していた。そのまま消えていく。
「これで終わりか」
「そういうところかな」
草加が三原に応える。
「それでさっきの話の続きだけれどよ」
乾が相川に声をかける。彼等はまだ変身を解いてはいない。
「あんた達三人だけか。仮面ライダー剣ってのはどうしたんだ!?」
「あいつは・・・・・・いない」
相川は俯いてそう答えた。
「もう戻りはしない」
「死んだのか!?」
「いや」
その言葉には首を横に振る。
「そうではない。だが」
「一体何があったんだ」
「どういうことなんだ」
「俺が言おう」
橘がいぶかしむ乾達に対して言ってきた。いぶかしむ草加と三原に対しても。
「あいつはいない。何故ならあいつは・・・・・・何っ!?」
また目の前に現われた何者かを見て橘は言葉を止めた。
「馬鹿な、そんな筈が」
「どういうことなんだ!?これは」
相川も上條も驚きを隠せない。見ればエレファントアンデッドとウルフアンデッドが彼等の前にやって来ているのだ。これには乾達も驚きを隠せなかった。
「おい、これはどういうことだ」
「封印した筈じゃなかったのか」
乾と草加が三人に問う。
「ああ、間違いない」
上條が二人に答える。
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