神々の塔
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第二十話 蛇の神々その十三
「皇室反対で北朝鮮の世襲はええ」
「はっきり言うてアホやな」
中里が言ってきた。
「ホンマモンの」
「そやな」
「ああ、そんなアホ自分の力で生きていけるか」
「そんな頭がないさかいな」
「絶対に間違えるわ」
人生自体をというのだ。
「それでや」
「破滅するな」
「そうなるわ」
中里は断言した。
「というか日本災害多くてな」
「自衛隊の人達がいつも出動してな」
要請を受けてだ。
「被災者の人達助けてるな」
「いつもな」
「国防も必要やしな」
「自衛隊は必要や」
「僕等も軍隊持ってる」
「そうしてるしな」
「それで皇室反対で」
日本のとだ、芥川は話した。
「北朝鮮の世襲の独裁はええ」
「アホやな」
「共産主義で世襲なんてな」
「有り得んな」
「皇室という君主を否定するなら」
「北朝鮮はそれ以前やな」
「そんなこともわかってへんアホがな」
芥川もそうした輩についてこう言った。
「どれだけまともに生きられるか」
「言うまでもないな」
「日本の無神論者ってな」
「そんなんもおるな」
「僕そういうの見て来たさかいな」
それ故にというのだ。
「無神論にはな」
「否定的やな」
「こんなアホになると思ってな」
今話した輩の様にというのだ。
「それでや」
「否定的か」
「ああ、狂信してな」
そしてというのだ。
「他の考え認めんのもな」
「あかんが」
「こんなのもな」
「やっぱりあかんわ」
「そう思ってるさかいな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「自分はか」
「無神論というと」
「警戒するか」
「おかしな料理漫画の漫画原作者とかナニワ何とかの漫画家もな」
「無神論やな」
「ああ、それで神仏があらゆるとこにおる」
芥川はまたこう言った。
「それがな」
「日本やな」
「そうや、それでな」
「あまりにも身近で」
「かえってな」
「神仏への信仰をか」
「自覚せん、神社やお寺に行っても」
それでもというのだ。
「信仰ともな」
「思ってへんねんな」
「ほんまもんの無神論者が行くか」
芥川は中里に問うた。
「そうした場所に」
「行かんな」
中里もそれはと答えた。
「やっぱりな」
「そやろ」
「ああ、信じてへんのやとな」
「顧みることもないな」
「全くな」
こう芥川に答えた。
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