ドリトル先生と桜島
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第二幕その六
「頭がね」
「抜群によかったんだよね」
「西郷さんの器と」
それと共にというのです。
「大久保さんの頭がね」
「薩摩藩を支えていたんだ」
「幕末のね、そして討幕もね」
「成功させたんだね」
「そうだよ、あの二人がいてこそ」
まさにというのです。
「今の日本はあるんだ」
「明治政府でも活躍したし」
「それでね」
まさにというのです。
「勿論坂本龍馬さんがいて」
「長州藩の人達もいて」
「討幕を果たして」
「戊辰戦争に勝って」
「明治政府も成功したけれど」
それでもというのです。
「何といってもね」
「西郷さんと大久保さんだね」
「お二人だよ」
何といってもというのです。
「本当にね」
「そのこともよくわかったよ」
「それで西郷さんはね」
「寄生虫に苦しめられていたんだ」
「そうだったんだ」
またこのことをお話するのでした。
「あの人はね」
「寄生虫のことも学問だね」
「そう、知識を備えてね」
そうしてというのです。
「しっかりと対策をしないとね」
「駄目だね」
「最悪命にも関わるから」
寄生虫の問題はというのです。
「だからね」
「学んで知識を備える」
「それがだよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「大事だね」
「そうだよ」
こう王子にお話するのでした。
「そうしたこともね」
「そこがわかってるのも先生だね」
「お医者さんとして学者さんとして」
「だからいいんだよね」
「そうだよね」
「学問的科学的だから」
「さもないとね」
動物の皆にもお話します。
「寄生虫のこともだよ」
「他の病気と同じくね」
「ちゃんと学んでね」
「研究して」
「論文も書いてるんだね」
「そうだよ、鹿児島に行くまでに脱稿しているよ」
その寄生虫の論文はというのです。
「だからね」
「論文を終わらせて」
「意気揚々とだね」
「鹿児島に向かうんだね」
「そうしようね」
笑顔で言ってでした。
皆でお家に帰ります、王子もそうしました。そしてお家に帰っても先生は論文を書きますがここで、です。
先生は皆にです、こうも言いました。
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