八条学園騒動記
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第七百一話 潜入前にその三
「貴族は貴族でな」
「平民とは違う民族ですね」
「ゲルマン人とだ」
「思っていいですね」
「平民がアングロサクソンやラテンでもな」
「貴族の方はですね」
「ゲルマン人がローマに入ってからだ」
そして西ローマ帝国を崩壊させてからだ。
「その頃からだ」
「貴族の方々はゲルマン系ですね」
「そうなっている、それに白人と区分するとな」
「エウロパは純粋な白人ですね」
「ハンガリーやフィンランドはアジア系だが」
それでもというのだ。
「もうな」
「殆ど白人になっていますね」
「白人の血が長年に渡って入りな」
そうなっていってというのだ。
「アジア系、モンゴロイトの血が薄まりな」
「今ではですね」
「二十世紀にはだ」
この頃にはというのだ。
「もうな」
「殆ど白人でしたね」
「名前はどうあれな」
ハンガリーではアジア系の証拠として姓が前に来て名が後になる、名前でも民族がわかるのである。
「骨格やDNAを見てもな」
「ハンガリーもフィンランドもですね」
「白人と言ってだ」
「構わないですね」
「この様にエウロパは白人の国だ」
「それも純粋な」
「白人しかいないしな」
その国内にというのだ。
「そうなっている、だが」
「連合はアジア系が最も多く」
「黒人も多くな」
「混血が進んでいますね」
「三つの人種の血が混じり」
白人、アジア系即ち黄色人そして黒人のというのだ。
「アボリジニーの血もだ」
「入っていますね」
「しかも階級もないからな」
「尚更ですね」
「混血が非常に進み」
そうなっていてというのだ。
「骨格もそうで外見もな」
「それが出ていますね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だから変装もな」
「必要ですね」
「アジア系のものとだ」
「アフリカ系のものをですね」
「幾分でも含めるとな」
変装の中にというのだ。
「それでだ」
「余計にばれないですね」
「覚えておくことだ、エウロパは純粋な白人だが」
「それは連合では非常に少ない」
「混血が進んでいるからな」
それ故にというのだ。
「そうなっている」
「そしてそのことをですね」
「頭に入れてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「活動していくことですね」
「人種でもばれる」
自分達が工作員とだ。
「このことはずっと言われているがな」
「そうですね、エウロパにおいては」
「人種が違うとだ」
「外見も違うので」
「何度も言うがこの国は混血している」
様々な人種間でというのだ。
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