神々の塔
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第十九話 悪魔の正義その十
「確かに重罪人達や」
「死刑判決を受ける様な」
「しかしな」
それでもというのだ。
「その心はな」
「しっかりしてるのね」
「そや」
まさにというのだ。
「悪い連中やない、アウトローのな」
「正義があるのね」
「それに基づいて悪事をした連中やし」
「それじゃあなのね」
「信じられる、全員強くて」
アウトローの正義を持っていてというのだ。
「そして不死身や」
「なかなか死なないのね」
「復活の術とかを使うまでもなくな」
死んでも生き返られるそれをというのだ。
「瀕死でもそこからな」
「立ち上がって来るという意味で」
「不死身や、おそらく寿命もな」
これもというのだ。
「恐ろしく長い」
「そやな、あいつ等は僕も知ってるが」
中里も言ってきた。
「軍にも関わりある連中やしな」
「軍の階級も持ってるからやな」
「全員将官やからな」
「殆どの奴が准将やったな」
「それでトップはな」
「少将や」
この階級にあるというのだ。
「そやからな」
「自分も知ってる連中やな」
「基本警察におるけどな」
「軍で将官やとな」
「将官になるとな」
この階級にあればというのだ。
「もうや」
「それだけで相当や」
「軍隊は大佐まではなれてもな」
佐官の最も上の階級にというのだ。
「そこからがな」
「将官になるとな」
「もう中々な」
「なれんな」
「それだけ将官は重い」
中里は軍を預かる軍務大臣として言った。
「責任も権限もな」
「何もかもがやな」
「階級の差は一つでも」
准将と大佐ではというのだ。
「責任も権限もな」
「全くちゃうな」
「伍長と兵長、准尉と曹長も違うが」
下士官と兵士、士官と下士官もというのだ。
「それと同じか。まあ伍長と兵長よりはましやが」
「准将と大佐ではな」
「全くちゃう、下士官と兵士の差は軍隊で相当やが」
そこで天と地程の違いが出るのだ、それが軍隊なのだ。
「しかしな」
「ほんま准将と大佐は違ってやな」
「あの連中もな」
「軍では准将だけあって」
「それでや」
「連中は知ってるか」
「ああ、連中にはかなりのな」
中里はさらに言った。
「権限はあるし巨人軍にな」
「遠慮なく戦ってもらってるな」
「死刑台で死ぬか戦場で死ぬか」
「二つに一つや」
「生きたいならやな」
「巨人軍を滅ぼせ」
こうだ、リーも言った。
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