新オズのリンキティンク
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第一幕その十一
「飲んで食ってじゃ」
「笑ってだね」
「共に楽しみを満喫しようぞ」
「そうさせてもらうよ」
「ではね」
笑顔で応えてでした。
魔法使いはリンキティンク王とのお話を終えました、そしてその後で魔法使いは皆にリンキティンク王とのやり取りのことをお話しますと。
ナターシャは気付いたお顔になってです、魔法使いに言いました。
「そういえば歌舞伎や浄瑠璃も」
「あるね」
「そうですよね」
「そう、あの街はね」
「そうしたものもあるんですね」
「そしてそういったものにもね」
歌舞伎や浄瑠璃にもというのです。
「お笑いがあるんだ」
「そうなんですね」
「あの街とお笑いはね」
「切っても切れない縁がありますね」
「そうだよ、人は笑うと」
そうすればというのです。
「それだけで幸せになれるし」
「気分がよくなって」
「それで外の世界だと健康にもね」
笑うと、というのです。
「なるよ」
「そうですね」
「だから笑うということは」
このことはというのです。
「とても素晴らしいことでね」
「あの街もですね」
「いつも笑えるから」
だからだというのです。
「最高にね」
「素晴らしい街ですね」
「そうだよ、若し笑えないと」
それならというのです。
「それだけで残念なことだよ」
「それはそうですね」
「外の世界ではそうした時もあるね」
「はい、確かに」
ナターシャは少し暗いお顔になって答えました。
「あります」
「そうだね、だからね」
「笑えると、ですね」
「それだけでね」
「素晴らしいことですね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「オズの国は何時でも笑えて」
「何処でも」
「そして特にね」
「あの街はですね」
「笑いに満ちているから」
それでというのです。
「いいんだ、自分で笑えないなら」
「その時はですか」
「誰かがね」
「笑わせるべきですね」
「その為にあるのがね」
それがというのです。
「落語や漫才でね」
「新喜劇ですね」
「外の世界には苦しい時こそ胸を張れって言うけれど」
「辛い時こそですね」
「笑えたら」
そう出来ればというのです。
「違うよ」
「それだけで」
「本当にね」
こう言うのでした。
「全くだよ」
「だから私達もですね」
「笑っていようね」
「外の世界で辛い時があってもですね」
「そうだよ、そうしていこうね」
「わかりました」
ナターシャも恵梨香達四人も笑顔で応えました、その笑顔を見て魔法使いも他の皆も笑顔になりました。
そして駅に着くとです、カエルマンは言いました。
「では今から笑っていこう」
「皆でーーですーーね」
「そうだよ」
チクタクに笑顔で応えました。
「私も笑うしね」
「私もーーですーーね」
「お笑いに美味しいものに」
「野球ーーで」
「それでね」
「いつもーー笑うーーことですーーね」
「その通りだよ、では駅に下りたら」
そうすればというのです。
「オズの国でも一番の笑いをだよ」
「いつもーーですーーね」
「浮かべよう」
こう言ってでした。
カエルマンはうきうきとして席を立ちました、そうして皆で車両を下りるのでした。
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