ドリトル先生と山椒魚
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第十二幕その十一
「食べてもね」
「法律の許可がないとですね」
「罪に問われるよ」
「そうなりますね」
「法律は守ってこそだから」
「法治ですね」
「法律を決めるのは人間でも」
それでもというのです。
「その法律を好き勝手に人間が解釈してね」
「変えたりですね」
「破ったりはね」
「駄目ですね」
「ちゃんと話し合って」
そうしてというのです。
「変えるもので今の法律はね」
「守るもので」
「そうしたこともね」
「ちゃんとしてですね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「天然記念物そして獣害についてもね」
「法律を守ってですね」
「対処しなければならないんだ」
「そうですね」
「だからそうした意味でもね」
法律上の観点からもというのです。
「天然記念物は保護して」
「禁猟それに禁漁の場合は守って」
「そして害獣を捕まえる場合も」
「許可を得る」
「そうしていかないとね」
絶対にとです、先生はビールを飲みつつ言いました。
「駄目だね」
「そしてその中にですね」
トミーは先生に応えて言いました。
「オオサンショウウオもですね」
「入っているよ」
「だからこれからもですね」
「そう、オオサンショウウオを保護して」
天然記念物として、というのです。
「守っていこうね」
「そうあるべきですね」
「そうだよ、それで動物園での飼育もね」
こちらもというのです。
「いいことだよ」
「種の保存にですね」
「そして学問としての研究や調査の為にもね」
この為にもというのです。
「いいよ」
「そうですね」
「動物園での飼育は虐待か」
「檻やケースに入れてのことなので」
「それはね」
決してというのです。
「違うよ」
「そうですね」
「そこを誤解している人がね」
先生は焼き鳥を食べつつ言いました。
「いるからね」
「残念ですね」
「だからね」
それでというのです。
「僕としてはね」
「そのことをですね」
「わかって欲しいとね」
その様にというのです。
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