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X ーthe another storyー

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第十八話 秘密その十二

「人を救っています」
「陰陽道で以て」
「そうしています、それでなのですが」
 丁はさらに話した。
「彼を迎えに行ってくれるでしょうか」
「私達がですね」
「お二人程で行かれて」
「では私が行きます」
 まずは嵐が名乗り出た。
「そうさせて頂きます」
「わいもですわ」
 空汰も名乗り出た。
「そうさせて頂きます」
「ではお二人で」
「はい、行って来ます」
 即座にだ、空汰は笑顔で応えた。
「皇さん迎えに」
「宜しくお願いします、では他の方はです」
 丁は空汰の言葉を受けつつさらに話した。
「これまで通り東京の結界をです」
「護るんですね」
「お願いします、まだ地の龍は積極的に動いていませんが」
 それでもというのだ。
「何時動き出すかわからないので」
「それで、ですね」
「今はです」
 こう護刃に話した。
「他の人はです」
「これまで通りですね」
「お願いします。七人の天の龍が揃えば」
 丁はさらに言った。
「地の龍もです」
「揃いますか」
「そうなります」
 実際にというのだ。
「剣も手に入れば」
「いよいよ戦いがですか」
「はじまります」
「そうなるんですね」
「そして二人の神威がです」
 その彼等がというのだ。
「戦うことにもなります」
「二人の神威さんが」
「剣を持ち」
 そしてというのだ。
「そうなります」
「そうですか」
「ですから」
 それでというのだった。
「その時はです」
「私達もですね」
「戦って下さい」
「そうします」
 護刃も意を決している顔で応えた、他の者達も同じだった。
 天の龍の者達はそれぞれ動きだした、その中で。
 空汰は嵐と共に神威の家まで来て彼に話した。
「ほな今からな」
「最後の天の龍のだな」
「皇さんとこ行って来るわ」
 空汰は真面目な顔で答えた。
「そうしてくるわ」
「わかった、じゃあな」
「すぐに戻って来るさかいな」
「それまではだな」
「護刃ちゃん達と一緒にな」
 そのうえでというのだ。
「頼むで」
「わかった、何かあればな」
「宜しゅうな、ってこれってな」
 空汰は少し苦笑いになって神威に返した。
「もう天の龍同士のな」
「話だな」
「ああ、自分まだそうなってへんのにな」
「そうだな、しかしずっとな」
「一緒におるさかいな」
「こうした話にもなるな」
「ああ、まあどっちかをな」
 天の龍と地の龍をというのだ。 
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