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X ーthe another storyー

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第十七話 禁句その四

「そうなります」
「ほなですね」
「その時にですね」
「貴方達のうち何人かにです」
「その最後の天の龍をですね」
「迎えに行きますね」
「そうしてもらいます、そして」
 それにというのだった。
「剣もです」
「手に入りますか」
「そうなりますか」
「そしてです」
 丁はさらに話した。
「剣が手に入りますと時が来ます」
「時、ですか」
「では」
「彼が選ぶ時がです」
 二人に話した。
「来ます」
「天の龍になるか地の龍になるか」
「その選択の時がですね」
「そうです」
「そうですか」
「いよいよですね」
「その時が」
 まさにという言葉だった。
「そうなります」
「そしてそこからでんな」
 空汰は言った。
「本格的な戦いがはじまりますね」
「そうなります」
 丁はその通りだと答えた。
「まさに」
「やっぱりそうなりますか」
「時は止まりません」
「必ずですね」
「戦いの時が来て」
 そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「決着をつけることになりますね」
「そうなります」
 嵐にも話した。
「そしてその時は」
「私達はですね」
「命を賭けて戦い」
 そうなりというのだ。
「世界を、人間をです」
「護りますね」
「そうして頂きます」
 こう述べた。
「その時こそ」
「ほなです」
「そうさせてもらいます」
 こうした話もだ、天の龍達はしていた。それぞれの剣のことが注目されていた。そしてその中でだった。
 神威もだ、学校帰りに自分のところに来た空汰達に剣の話をされた、そのうえで天の龍の最後の一人のことも話されたが。
 神威は微妙な顔になってだ、こう言った。
「剣か、桃生神社にもあったが」
「あれは地の龍の方にいってもうたやろ」
 空汰は神威に喫茶店の中で話した。
「そやろ」
「それでだな」
「ああ、もうな」
「俺達の手には渡らないな」
「そやけどな」
「もう一本か」
「剣はあってな」
 それでというのだ。
「その剣はや」
「俺が天の龍になればか」
「持つことになるわ」
 空汰はミックスジュースを飲みつつ話した。 
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