超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第三百五話 文化祭 その7
第三百五話 文化祭 その7
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。
正直めちゃくちゃどうでもいいが、出会い系サイトに登録した竹田に彼女ができたらしい。
俺は試しに竹田に訪ねてみる。
「よ、よかったな、彼女できて、でも、どうせブスなんだろ?」
「と、思うじゃん、ホレ」
竹田が俺に見せた携帯の画面には、金髪ロングと黒縁メガネが特長的な美少女が写っていた。
学園一、醜い竹田と、この金髪美少女が付き合っているのだと...。
こ、こんな自然の摂理に逆らう不条理が許されていいのか...!
いや、まだだ!これにはきっとなにか、からくりがあるはず、そうだ!
「おい、竹田、その金髪メガネといったい、いつ彼女になったんだ?」
「今」
「どういう意味だ?今、この教室には俺とお前しかいないんだぞ!」
そう、先程、俺は、文化祭で感情が高ぶったクラスメイト達が黒板に書いたと思われるアレ↓を見てしまい、つい反射的にいつものように叫んでしまったのだ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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その影響で、教室にいた竹田以外のクラスメイト達が皆、俺を気持ち悪がって廊下に避難してしまったのだ。
「おい、山神、コレを見ろ!」
竹田の携帯画面にはなにやら、美少女の写真と時間帯と値段が記されていた。
「おい、竹田、これって!」
「そうだ、山神、これはお金を払えば、どんな美少女とでもデートできる出会い系サイトなんだ‼」
「そっか、なんか安心した...」
「なんか、腹立つな...」
「それで、これからその人とデートするのか?」
「おう、指定時間まで一緒に文化祭を回る」
「じゃあ、おにぎりカフェは?」
「知らんそんなんの、山神、ブラックボックスを売買するカフェを、この地球の真理ではおにぎりカフェとは呼ばんのだよ...そんじゃそろそろ校門で待ち合わせなんで、俺はこれで」
「竹田ァ!待てよォ!」
「山神ィィッ!俺はァ!俺にはァ!もう、この手段しかないんだよォ!もうすぐ人類が滅びるんだァ!だから、俺はもう、手段を選ばない!大体なんだよ文化祭って、どいつもこいつも男女で仲良く手ぇつなぎやがってイチャイチャしてよォ!ふざけんなァ!格差社会は死ねぇぇぇぇえぇぇッ‼」
他者への劣等感に満ちた決意の意思表明を終えた竹田が教室を出る。
俺は急いで部室に戻る。
「部長!大変です!竹田が出会い系サイトで知り合った美少女に大金を払って、指定された時間まで文化祭を一緒に回るそうです!つまりデートです‼」
「なるほど、竹田君のやつ、自分がモテないことに絶望して、とうとう禁忌に手を染めたのね...やばい、なんか面白そう...副部長、双眼鏡の準備」
部長はすぐに、副部長と共にメイド服のまま、準備を始める。
「部長...おにぎりカフェはどうするんですか?」
「ヨシノちゃん、あとは頼んだわよ!」
「頼まれねーわよ!おい、ちょっと待てい!」
こうして、俺と部長と副部長は竹田の初デートに一部始終を観察するために部室を出た。
次回予告 文化祭 その8
後書き
次回もお楽しみに
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