仮面ライダーリバイス　禁断の力

「このままな」
「そうだな、そうしような」
「一緒にな」
「防戦はこれで終わりだ」　
　現場の指揮を執るジュウガは断を下した。
「ではだ」
「これからだよな、狩ちゃん」
「そうだ、総攻撃に移る」
　これまでの守りを固めた戦術からというのだ。
「そうする、ゴーアタックだ」
「わかったぜ、じゃあ一輝やろうな」
「ああ、一緒にな」
　二人でも話してだった。
　ライダー達はリバイとバイスそしてセイバーを軸にして攻撃に移った、三人の極力な援軍を得たライダー達の戦力は凄まじく。
　これまでの五分と五分の状況を一変させて一気に攻勢に出てだった。
　ギフジュニア戦闘員達を薙ぎ倒していった、そして遂に最後の一体がだった。
　リバイに倒された時バイスは言った。
「これってやっぱりな」
「ああ、ギフの仕業だよな」
　リバイも考える顔で応えた。
「そうだよな」
「そうとしか考えられねえよな」
「俺達もな」
「その通りだが裏があるな」
　ジュウガが来て言ってきた。
「これは」
「裏？」
「そうだ、実は我々の本当の敵はギフではない」
　ジュウガはリバイに話した、見ればどのライダー達も変身を解いていない。本能的に警戒し何時でも戦える様にしたままだ。
「そのギフを生み出したもう一つの存在がいるのだよ」
「もう一つの？」
「はい、スサノオといいます」
　ソフィアが出て来て言ってきた。
「私達の本当の敵は」
「スサノオ？日本の神様の」
「同じ名前ですがまた違う存在です」　
　ソフィアは自分の言葉にいぶかしむ顔になったリバイに答えた。
「それはまた」
「というと」
「それは私から言おう」
　突如声がした、そしてだった。
　リバイ達がよく知っているあの禍々しい悪魔がいた、バイスはその悪魔を見てすぐに言った。
「ギフ？いや色が違うな」
「ギフの色違いか」
　リバイも虹色に輝くそのギフを見て言った。
「ギフはこんな色じゃなかった」
「そうだよな、俺っち達が倒したしな」
「例えギフが蘇ったにしても」
「何か違うよな」
「私はギフの姿を借りているだけだよ」
　自ら言ってきた。
「私はまさにだよ」
「お前がスサノオなんだな」
　デストリームはそのギフの姿をした存在を右手で指差して言った。
「そうなんだな」
「如何にも。実はギフを生み出したのは私なのだよ」
「何であんな厄介な奴を生み出したんだ」
「楽しみたいからだよ、もっとも最初は世界征服の手駒の一つとして太古に生み出したが」
　ギフを生み出した事情も話した。
「今は純粋に楽しみとして動かしている」
「その楽しみってのは何だ」
「君達人間と戦うことだよ」　
　まさにそれだというのだ。
「その為にだよ」
「あんなのを動かしていたのか」
「ギフは元々私の分身の一つだった」
　このことも話すのだった。