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ドリトル先生と山椒魚

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第八幕その十

「支持なんてないよ」
「それで逆にね」
「日本は支持されてるよ」
「日本の皇室は」
「多くの人にね」
「そうされてるね」
「日本は民主主義だからね」
 北朝鮮と全く違ってです。
「その人が日本の皇室を支持していないことは明らかでも」
「他の人は違うから」
「そこをちゃんとわからないとね」
「駄目よね」
「そうだね」
「その人民主主義は共和制か共産主義かって言ったけれどね」 
 先生はこのこともお話しました。
「日本やイギリスは民主主義じゃないって考えだね」
「色々間違え過ぎてない?」
「無茶苦茶おかしな人よね」
「そんな人が自分の力だけでやっていったら」
「絶対に道を間違えるね」
「確実に碌でもないことになるよ」
「そうした人を見たから」
 それでというのです。
「僕は無神論には非常に懐疑的なんだ」
「そうなるよね」
「いや、凄い人だね」
「そんな人が運動家になるのね」
「そうしてヤクザ屋さん以下のことをするのね」
「そうなると思ったよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「そうだよね」
「それなら宗教を信じた方がずっといいわ」
「そんな極端な考えになるよりは」
「誰が見たっておかしい考えには」
「北朝鮮がどんな国か子供でもわかってるよ」
 それこそというのです。
「それがわからない様ならね」
「駄目よね」
「本当にね」
「そんな風になったら」
「駄目だね」
「僕は本気でその人と会ってこうはなるまいって思ったよ」
 反面教師と認識したというのです。
「それで尚更だよ」
「信仰を意識する様にした」
「そうなんだね」
「先生にしても」
「そうだね」
「人間自分の力で生きようなんて思っても」
 そう考えてもというのです。
「無理だよ」
「そうだよね」
「そんなこと無理だよね」
「そう思うとそうなる」
「子供がわかることすらわかってない」
「そんな人にだね」
「そうなると思うよ」
 ワインを飲みながら思い皆にお話するのでした。 
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