新オズのカボチャ頭のジャック
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第八幕その七
「体型ががっしりしているね」
「ええ、よく見るとね」
「アメリカクロクマはそうした熊達よりも小さいよ」
「それで体型も違うわね」
「先に挙げた二種類よりもほっそりしているよ」
「そうね」
「そしてツキノワグマはね」
「そうした熊さん達よりも小さくて」
「あの首の模様がだよ」
白い三日月形のそれがというのです。
「名前の由来にもなっているしね」
「特徴になっているわね」
「そうなんだ」
「それでわかるのね」
「うん、それにオズの国の生きものだから」
教授はこうも言いました。
「襲ってこないから」
「そのことはね」
「姫様もわかっているよね」
「私がオズの国の国家元首だからね」
オズマは教授に微笑んで答えました。
「やっぱりね」
「わかっているね」
「そのつもりよ」
「では安心してね」
「一緒に食べよう」
「それではね」
二人でお話してでした。
そのままバーベキューを食べているとです、やがて熊だけでなく狼や狐に狸、ハクビシンに栗鼠、鹿達が来てでした。
皆で一行のところに来て言ってきました。
「オズマ姫だよね」
「こっちに来られてたんだ」
「誰かなって思ったら」
「まさかオズマ姫かって思ったら」
「実際にだね」
「オズマ姫だね」
「そうよ」
オズマは生きもの達に笑顔で答えました。
「今は水田と南瓜畑の開拓と開墾に励んでいるけれど」
「今日はなんだ」
「こっちにいるんだ」
「それで遊んでだね」
「食べてるんだね」
「そうしているんだね」
「そうなの。さっきまでは釣りや石遊びをしてね」
そうしてとです、オズマは生きもの達に答えました。
「そして今はね」
「バーベキュー食べてだね」
「ジュースも飲んで」
「それで楽しんでいるんだね」
「そうしているのよ、それで食べ終わったら」
それからのこともです、オズマは言いました。
「後片づけもするわ」
「後片づけはしないとね」
ジャックも言います。
「楽しんだ後は」
「いつも奇麗に」
かかしはジャックに続きます。
「それがオズの国の法律だからね」
「皆が何時でも楽しめる様に」
こう言ったのは樵でした。
「エチケットも大事にね」
「そうだよね」
「僕達もこれで気をつけてるしね」
「山やこの谷をいつも奇麗に」
「そうしているからね」
「皆が楽しく快適に過ごせる様に」
「そういえばこの谷奇麗だよね」
ガンプはここで谷を見回して言いました。
「確かに」
「そうだよね」
ジャックはガンプの言葉に頷きました。
「ただ景色が奇麗なだけじゃなくて」
「ゴミが落ちていないということでもね」
「奇麗だよね」
「本当に」
「そうしたことをすることも大事よ」
オズマが言ってきました。
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