八条学園騒動記
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第六百九十六話 肉だから合うその九
「僕も今はね」
「思うのね」
「うん」
その通りだとだ、またルーシーに答えた。
「そうだよ」
「そうなのね」
「実際イングランドだけでなくて」
連合で俗にイギリスと呼ばれるこの国だけでなくというのだ。
「スコットランドもで」
「ウェールズもアイルランドも」
「四国共だって、だって地球にあった頃から」
まさにその時代からというのだ。
「イギリスっていうとね」
「お料理がまずかったわね」
「連合王国の頃からね」
グレートブリテン及びアイルランド連合王国であった頃からというのだ。
「いいお話なかったしね」
「美味しいのは紅茶だけ?」
トブが言ってきた。
「ティーセットと朝ご飯」
「あとカレーかな」
「カレーは元々インド料理だしね」
「ローストビーフもだけれど」
「他はないんだね」
「僕は知らないよ」
「僕もだよ」
聞いているトブにしてもだった。
「イギリス料理ってね」
「他にはだね」
「美味しいもの聞かないよ」
「そんなのだとね」
それならというのだ。
「ルーシーの言う通りね」
「四国共お料理はまずくて」
「冷麺を茹でても」
そうしてもというのだ。
「茹で加減知らないみたいだし」
「のびるんだ」
「そうなると思うよ」
「あの冷麺をね」
「だからね」
「ああ、ケイトが言う通りにだね」
「あの冷麺でもね」
トブは真面目な顔で話した。
「うかうかしていたら」
「茹でるんだ」
「そうなるよ」
こう言うのだった。
「茹で過ぎたりしたら」
「その加減が大事だね」
「それを間違えると」
それこそというのだ。
「本当にね」
「のびるんだね」
「そして今お話に出てる」
「四国共だね」
「調理したら」
そこにいる国の者達がというのだ。
「僕もそう思うよ」
「のびるんだ」
「特にね」
「特に?」
「四国の中で一番凄いのは」
料理の腕がというのだ、勿論誉め言葉ではなくこの場合はその腕が悪いという意味で凄いということだ。
「アイルランドらしいね」
「あの国なんだ」
「何でもね」
こう兄に話した。
「これが」
「そうなんだ」
「僕が聞いた話だとね」
「何かね」
ルーシーはその冷麺を食べながら話した。
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