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星河の覇皇

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第八十三部第五章 謎の兵器の正体その七

「彼等についても」
「左様ですか」
「エウロパ軍についても」
「潜水艦を開発して」
「実用化してきますか」
「間違いなく、ですから」
 それ故にというのだ。
「我々としてはです」
「油断出来ないですね」
「彼等も潜水艦を開発してくるなら」
「そして実用化してくるなら」
「その時は」
「海中にはソナーを使います」
 八条はまた惑星で使用する潜水艦の話をした。
「そうしてですね」
「はい、潜水艦を発見しますね」
「そして発見すればです」
「その時は攻撃を仕掛け」
「撃沈しますね」
「そうしてきました、潜水艦は発見されれば」 
 その時はというのだ。
「終わりと言っていいです」
「そこから集中攻撃を受けます」
「それから逃れる術はまずなく」
「後は沈められるだけです」
「そうなってしまいます」
「そうです、潜水艦はまことに発見されればです」
 その時点でというのだ。
「終わりです」
「左様ですね」
「まさにその瞬間に」
「そうなってしまうので」
「宇宙での戦いでもですね」
「発見することです」
 それが第一だというのだ。
「宇宙の戦いでも」
「ではどうして発見するか」
「それが重要ですね」
「敵に回したなら」
「その時は」
「宇宙の戦いではソナーはありません」
 音波を放ってそれで海中を調べる装置はないのだ、この辺りは惑星での戦いと全く違うことだと言える。
「しかしです」
「レーダーはありますね」
「それは」
「そうですね」
「それならです」
 まさにというのだ。
「レーダーを強化し」
「彼等がどれだけ隠れてもですね」
「発見して、ですね」
「攻撃する」
「そうすればいいですね」
「そうです、銀河の時代の潜水艦は」
 自分達が今開発している、それだけにはっきり言えることだった。
「ステルス性能が高いです」
「それで見えないですね」
「潜水艦が海中に潜っている時の様に」
「そうなっていますね」
「そうです、それならです」
 ステルス性能の高さ故に発見出来ないならというのだ。
「こちらはです」
「レーダーの性能を上げて」
「そしてですね」
「そのうえで発見する」
「そして攻撃しますね」
「そうです、そこもです」
 まさにというのだ。
「開発していきます」
「強力なレーダーですね」
「それを開発して」
「そしてですね」
「対するのですね」
「そう考えています、ステルス性能が高くても」
 それでもというのだ。
「やはりです」
「発見出来ますね」
「完璧に隠れることは出来ない」
「だからこそ」
「そうです、ですから」
 それ故にというのだ。 
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