星河の覇皇
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第八十三部第五章 謎の兵器の正体その五
「隠密性を重視してです」
「海中で移動する為に」
「その為にでしたね」
「小型であり」
「排水量も、でしたね」
「軽いものでした」
まさにというのだ。
「実に、ですが」
「戦略潜水艦は違いましたね」
「まさに一隻で一国を攻撃する様なものでした」
「核ミサイルを多く搭載してです」
「長期間海中に潜航していて」
「有事に備えていました」
戦略潜水艦は全て原子力潜水艦であった、その為長期間の潜航も可能だったのだ。原子力の皇族力がほぼ無限であり海中に潜航していても艦内の空気の清浄化もディーゼルのものと比べて容易であったからだ。
「それだけに、でしたね」
「戦略潜水艦は巨大でしたね」
「中には三万トンのものもありました」
排水量がというのだ。
「実に巨大でした」
「まさに戦艦に匹敵するだけの排水量でした」
「小型の空母よりも上な」
「そこまでのものでした」
「連合軍はその戦略原子力潜水艦をモデルにしてです」
まさにその艦をというのだ。
「潜水艦を開発しています」
「そこがオムダーマン軍と違いますね」
「そもそも」
「オムダーマン軍は一次大戦や二次大戦の潜水艦の様ですが」
「我々は違いますね」
「我が連合軍は」
「はい、多くのミサイルと魚雷を搭載し」
そしてというのだ。
「敵の後方や側方から攻撃を仕掛ける」
「まさにですね」
「そうしてですね」
「敵に打撃を与えますね」
「敵の虚を強力な一撃で衝き」
「そして場所を替えてですね」
「また攻撃を行いますね」
将官達も述べた。
「そうしますね」
「その点はオムダーマン軍と同じ様ですが」
「それでもですね」
「攻撃力が違いますね」
「それも何度も分けずにですね」
「一度か二度です」
その攻撃はというのだ。
「敵の思わぬ方向から強力な一撃を浴びせるか」
「若しくはですね」
「敵の補給ラインを攻撃しますね」
「敵の補給艦隊も襲う」
「そうもしますね」
「元々潜水艦はそうして運用していました」
地球にあった頃はとだ、八条は話した。
「そうでしたね」
「ドイツ軍がそうしてイギリスを苦しめましたね」
「一次大戦でも二次大戦でも」
「そちらにも使いますか」
「潜水艦も」
「勿論通常艦艇も使います」
敵の補給艦隊への攻撃にというのだ、実はエウロパ戦役でも連合軍はよくエウロパ軍の補給艦隊や補給基地も襲って戦果を挙げている。
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