ハッピークローバー
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第七十四話 自衛隊の後はその十
「その毘沙門天を信仰していて」
「そうそう、奥さん持てないから」
「実は同性愛の方の人だったしね」
「これ信長さんや信玄さんや政宗さんもそうで」
「戦国時代普通だったしね」
「だからね」
それでというのだ。
「あの人は女性の気配がないけれどそこがまたらしいのよ」
「かな恵ちゃん謙信さん好きなの」
「女っ気がないのがまたいい」
「そうなのね」
「あの娘としては」
「ええ、けれどね」
それでもと言うのだった。
「あの娘が謙信さんみたいになったらね」
「幾ら謙信さん好きでもね」
「洒落になってないしね」
「それじゃあね」
「合宿終わったら」
「あの娘に言うわ」
かな恵本人というのだ。
「暫くお酒は控えようってね、かく言う私もだしね」
「私達もね」
「お酒は程々」
「あくまでね」
「暫く大酒が続いたら」
「暫く休まないとね」
「そう、飲み過ぎたら本当に悪いから」
身体にというのだ。
「冗談抜きで死ぬしね」
「お酒って毒でもあるからね」
「程々はお薬で」
「飲み過ぎたら毒になる」
「そうなるものなのよね」
「だからね」
このことがわかっているからだというのだ。
「私もよ」
「かな恵ちゃんと一緒で」
「この合宿が終わったら暫く控える」
「そうするのね」
「そうするわ、糖尿病になる気もないし」
日本酒を飲み過ぎたらそうなる、糖分が多い為だ。
「暫くはよ」
「いやあ、お互い気を付けないとね」
「お酒にはね」
「謙信さんは恰好いいけれどね」
「そこは参考にしないことね」
「まあ信長さんだったら」
一華はこの人物の話もした。
「お酒飲まないから心配無用ね」
「実は滅茶苦茶弱くて」
「宴会とかで一口飲む位でね」
「もう飲まなかったのよね」
「ほんの少しで酔い潰れたらしいから」
「この人大酒飲みで酒乱のイメージあるけれど」
それがというのだ。
「実は甘党だったっていうしね」
「物凄く意外なことに」
「信長さんってそうなのよね」
「だからお酒の心配無用なのね」
「あの人の場合は」
「糖尿病だったってお話もあるけれど」
一説にはだ。
「甘いもののせいね」
「多分そうよね」
「信長さんが糖尿病だったら」
「兎に角お酒は飲まなかったらしいから」
「それとは無縁の人でね」
「信長さんになれとは言わないけれど」
それでもとだ、一華はまた言った。
「かな恵も私達もね」
「暫くは禁酒ね」
「合宿終わったら」
「そうしないとね」
「日本酒だけじゃなくて」
今自分達が飲んでいる酒だけではなくというのだ。
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