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仮面ライダーAP

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北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第7話

 
前書き
◆今話の登場ヒロイン

◆エレイン・マーケスト
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、艶のないやや長めの黒髪と色褪せた翠色の目が特徴の美少女。基本的に無表情であり口数も少なく、敵に対しては躊躇いなく引き金を引く孤高の女スナイパーだが、仲間に対する情は厚い。使用銃器はマクミランTAC-50スナイパーライフル。年齢は17歳。
 スリーサイズはバスト84cm、ウエスト59cm、ヒップ89cm。カップサイズはC。
 ※原案は妄想のKioku先生。

◆ラングニル・ラーシェン
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、もふもふしたブロンドのショートヘアと、小学生のような短身に反したむっちり太腿が特徴の美少女。オーファンズヘブンを本拠地とする銃器製造会社「Larsen våpen fabrikant(ラーシェン・ファブリカント)」の社長令嬢だった過去を持ち、自身も銃器設計者としての非凡な才能を持っている。使用銃器は50口径のハンドガン「RL-6」を独自にフルカスタムした、LVF RL-6Al12。年齢は20歳。
 スリーサイズはバスト70cm、ウエスト50cm、ヒップ74cm。カップサイズはA。
 ※原案はただのおじさん先生。

◆スフル・アレイネ
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、ツーサイドの三つ編みに結われた銀色の長髪が特徴の美少女。「オ~ララ~!」が口癖の明るくマイペースな少女であり、銃器の構造に詳しく、仲間達の武器のメンテナンスも行っている。使用銃器は破壊された骨董屋で眠っていたという、音撃管・烈風。年齢は18歳。
 スリーサイズはバスト84cm、ウエスト54cm、ヒップ87cm。カップサイズはE。
 ※原案は黒崎 好太郎先生。

 

 
「ち、ちくしょおおおッ……! こんなところで……こんな奴らに、殺られてたまるかぁああッ!」

 次々と力尽きて行く同胞達の姿に震え上がった1人の戦闘員は、銃すら投げ捨てて一目散に逃げ出して行く。だが、その背中を屋上から静かに狙い澄ましている狙撃手(スナイパー)が居た。

「あ、がッ……!?」

 その銃弾に後頭部を貫かれた戦闘員は、何が起きたのかすら分からぬまま一瞬で絶命してしまう。彼を抹殺した美少女狙撃手は、冷ややかな眼差しでその骸を見下ろしていた。

「……逃げる敵の背中を撃つ趣味はない。でもこれは、あなた達が散々して来たこと。皆のために……私は、銃を持つ」

 マクミランTAC-50スナイパーライフル。その愛銃のボルトを操作して次弾を装填しているエレイン・マーケストは、やや長めの黒髪を靡かせ、色褪せた翠色の眼で戦場の動きを見据えている。
 同じ孤児である仲間達のために銃を取り、自らの手を汚す道を選んだ孤高の女狙撃手。そんな彼女は、人の命を奪うことを臆する暇すら惜しむように、次の「標的」を探してスコープを覗き込んでいた。

「よし……今だ皆、突撃ィッ!」

 エレインの狙撃を恐れた戦闘員達が、迂闊に攻勢に出られなくなった好機を狙い。ニッテ達は、戦闘員達の「詰め所」となっていた一軒家目掛けて、即座に突入して行く。乳房と桃尻をばるんばるんと揺らして駆け込んで来た絶世の美少女達が、扉や窓を蹴破って続々と侵入していた。

「まずい、奴らが……ぐわあぁあッ!」
「く、くそッ! 生意気なメスガキ風情がよくもッ……!」

 西洋建築の大きな一軒家。その「詰め所」の屋内から状況を伺おうとしていた残りの戦闘員達は、いきなり突撃して来たニッテ達の奇襲に対応し切れず、次々と蜂の巣にされてしまう。解放戦線の手練れ達にとって、狭い屋内での戦闘となれば急所を外す方が難しい。

「ヴィクトリアッ!」
「任せろニッテッ!」
「ぎゃあぁッ!」

 ニッテのAk5から放たれた弾雨が、扉ごと向こう側の敵兵を撃ち抜くと。そこを蹴破って突入したヴィクトリアが、Spearに取り付けられた三十年式銃剣を突き出し、生き残った敵の心臓を刺し貫いてしまう。
 その弾みでヴィクトリアのスカートがふわりと浮き上がり、特大の爆尻にみっちりと食い込むTバックのパンティが露わにされていた。スカートの内側で熟成されていた濃厚な女の匂いが、むわりとそこから匂い立つ。「世継ぎ」の出産を使命とするファルツ家の娘としての特濃フェロモンが、きつく食い込んだパンティから振り撒かれていた。だが、銃剣の餌食となった戦闘員にはその絶景を拝むことすら許されない。

「エヴァ、今ですッ!」
「サンキュー、レンッ!」
「うぐわぁああッ!」

 さらに彼女達の進撃は続く。レオナのXM8に装着されたM320グレネードが壁を爆破し、そこに隠れていた戦闘員達を、エヴァのHK416が瞬く間に殲滅する。絶え間無く火を噴く銃を握る、女傑達の豊かな乳房と桃尻が、反動に応じてぷるぷるっと躍動していた。
 そんな主力メンバー達の猛攻に続き、他の美少女兵士達も各々の愛銃で戦闘員達を瞬殺して行く。続々と屋内に突入して来る彼女達の素早い動きに、戦闘員達は反撃に移る暇もなく翻弄されていた。

「あぐッ!? がはぁああっ!」
「ちくしょうッ! 俺達の大義がこんなメスガキ共にッ……うぐあッ!?」

 改造人間を差別し、迫害する愚かで脆弱な人間達に天罰を与える。その大義名分を拠り所に活動して来た戦闘員達は、目の前から迫り来る「不条理」に抗う暇もなく、正義の弾丸に斃れて行く。
 そんな彼らの「聖戦」の犠牲にされて来た解放戦線のメンバー達は皆、その言い分に眉を顰めていた。どんな「大義」もテロの口実に成り下がれば、誰の理解も得られなくなるのだから。

「君達の大義なんて知ったこっちゃないが……僕の会社と工房を壊したのは許さない。ここはしっかり、『的』として償ってもらわないとねぇ?」

 ――オーファンズヘブンを本拠地とする銃器製造会社「Larsen våpen fabrikant(ラーシェン・ファブリカント)」。その社長令嬢だったラングニル・ラーシェンも、戦闘員達の悲痛な叫びを冷酷に切り捨てている。

 もふもふしたブロンドのショートヘアを靡かせるその美少女の手には、50口径のハンドガン「RL-6」を独自にフルカスタムした、「LVF RL-6Al12」が握られていた。ロングマガジンを装備し、プラスチック製の外装を取り付けてフルオート仕様となっている同銃はPDWのような外観であり、フォアグリップとホロサイト、スケルトンストック、側部レーザーサイトで完全にフルカスタムされている。
 銃器メーカーの令嬢であり、銃器設計者としての非凡な才能の持ち主でもある彼女の技術と浪漫を詰め込んだ逸品物だ。取り回しの良さと火力の高さを兼ね備えたPDWとしての特性を持つ同銃は、この屋内での戦闘で特に効果を発揮しているらしく、彼女はすでに何人もの戦闘員をこの銃で撃破していた。

「自分の工房を取り返したいという理由だけで戦っている僕は、仲間達ほど高潔とは言えないが……それでも、君達の言い分には目に余るものがあるね」

 年齢の割には小柄で「つるぺた」な彼女だが、むっちりとした太腿からは成熟した20歳の女性に相応しい濃厚なフェロモンが匂い立っている。もふもふしたブロンドのショートヘアを優雅に掻き上げ、むちっとした白い太腿を見せ付けながら、ラングニルは鋭く目を細めていた。見た目は小学生のようだが、妖艶さすら感じさせる表情と、じっとりと汗ばんだ瑞々しい桃尻から匂い立つ「女」の芳香は、彼女が立派な「大人」であることを雄の本能に教えている。

 白衣を翻して、桃尻をぷるんっと揺らしながら愛銃を構えている彼女は、「本社が占領されたせいで銃器を作ることが出来ない」……という極めて個人的な理由で解放戦線に参加しているのだが、ノバシェードの蛮行に対する義憤は本物であるらしい。自身の愛銃だけでなく、仲間達の銃もメンテナンスして来た彼女は、同胞達の活躍を横目に頬を緩めていた。

「そーそー。私達の街を壊しておいて、大義だとか何だとか、気取った言い方しないでよね。それ、ただのテロだから」

 そんなラングニルの「助手」として、彼女の研究開発をサポートして来たスフル・アレイネも、愛銃を手に倒れ伏した戦闘員達を冷たく一瞥していた。
 ツーサイドの三つ編みに結われた銀色の長髪を靡かせている彼女の手には、「とある鬼が戦いに破れて紛失したもの」と噂されている、骨董品の空気銃「音撃管・烈風」が握られている。オーファンズヘブンの骨董屋で眠っていた同銃をスフルが拾ってメンテナンスした結果、圧縮空気弾を放つ強力な武器として復活したのだという。

 好奇心旺盛で、初めて見るモノはとりあえず触ってみるのがモットーだという彼女だからこそ、武器として使いこなせている代物と言えるのだろう。銃器の構造に詳しく、仲間達の武器のメンテナンスも行っている彼女の技量があってこそ、この「烈風」は現代に通じる武器として活用されているのだ。


「……フフ、綺麗だぞぉ……僕のRL-6。後でしっかりとお手入れしてあげるからねぇ……」
「よーしよしよし。今日もちゃんと動いてるねぇ、私のトランペット空気銃! 今後もこの調子でよろしくぅ!」


 解放戦線の武器装備の開発・管理・整備を請け負う2人の天才技術者は、恍惚の表情で愛中に頬を擦り付けている。近場の敵をあらかた一掃し終えたヴィクトリアとレオナは、そんな2人の様子にため息をついていた。

「ラングニル、スフル。愛銃にご執心なのは結構なことだが……『例の物』の調整はどうなっているんだ?」
「最初のプラン通りに行かなかった時は、恐らく私の『愛車』が戦力として必要になります。あなた達の整備じゃないと……『アレ』は、完成しません」

 ヴィクトリアとレオナの「懸念」を耳にしたラングニルとスフルは、一度顔を見合わせると同時に胸を張り、「何も問題はない」と言わんばかりのドヤ顔を披露している。Eカップを誇るスフルの乳房はぷるるんっと揺れ動いていたが、ラングニルの貧乳は微動だにしなかった。

「オ〜ララ〜……心配させちゃったかな? ごめんねヴィクトリア、レン。実は『アレ』、もうとっくに完成してるの」
「フッ、案ずることはない。君達2人の『秘密兵器(とっておき)』なら、今スフルが言った通り……僕らが先日しっかりと仕上げて、所定の位置に隠してある。必要になれば、即座に呼び出せる状態だ」
「なら良いが……何故完成次第、早急にそれを報告しなかった? 私もレンも、『アレ』が唯一無二の切り札だというのに」
「そう怒るなよヴィクトリア。てぇんさい設計者としては言いたくなるモノじゃないか。『こんなこともあろうかと!』……ってね」
「……相変わらず、困った人ですね」
「そう褒めるなレン! 照れるじゃないか!」
「……」

 効率より美学を優先してしまうラングニルの言い分に閉口するヴィクトリアは、レオナと顔を見合わせて同時に深いため息をついていた。そんな2人の様子など意に介さず、ラングニルは無い胸を張って、自身の拘りを最優先にしている。
 一方。彼女達のやり取りを物陰から観察していた生き残りの戦闘員達は、この状況を変えるべく「禁断の手段」に踏み切ろうとしていた。忌々しげにラングニル達を睨み付けている1人の兵士の手には、何らかの起動スイッチらしきものが有る。

(ち、ちくしょうがぁあッ……! あいつら、タダじゃ済まさねぇッ……! おい、こうなったら「アレ」を使うぞ!)
(バッ……バカ言えッ! 「アレ」はまともに運用出来たもんじゃねぇ「失敗作」だろうがッ! あんなもん動かしたらッ……!)

 そんな自身の選択を咎めようとする同僚の言葉にも耳を貸さず、生き残りの兵士は己の手にある「起動スイッチ」を作動させようとしていた。そこへ、Ak5を構えたニッテが現れる。迷彩服にじっとりと染み付いた女の匂いを全身から振り撒く彼女は、95cmの巨乳と安産型の巨尻をどたぷんっと揺らして、戦闘員達に冷たい銃口を向けていた。

「……動かしたらなに? どうせロクでもないモノでしょうけど」
「ひぃいいッ!?」

 その冷酷な眼差しに戦闘員の1人が怯える中、スイッチを持っている悪漢は薄ら笑いを浮かべながら――「禁断の生物兵器」を、この場に解き放とうとしている。

「へっ……てめぇら、もうお終いだぜ! どれだけイキったところで……生身の人間が! 怪人に勝てるわけねぇんだからなァッ!」
「……ッ!?」

 ニッテの銃口に怯えながらも、虚勢を張ってスイッチを起動させる戦闘員。そんな彼の眼前に、両手の触手をしならせる異形の怪人が現れたのは、その直後だった。

 一軒家の地下室から飛び出して来た、青緑のボディを持つフィロキセラ怪人。理性が全く感じられない獰猛な仕草を見せるその怪人の出現に、ニッテ達は驚愕と戦慄の表情を浮かべる。生理的な嫌悪感と危機感を煽る怪人の容貌に、美少女兵士達はその瑞々しい肉体に甘い匂いの冷や汗を滲ませていた。

「な、何なのコイツ……!?」
「気を付けろニッテ! 街を破壊したあの黒死兵とは違うが……見るからにまともじゃないッ!」

 ニッテを庇うように立つヴィクトリアも、得体の知れない怪人の出現に、動揺を隠し切れずにいる。2本の触手をしならせる緑色の怪人は、美少女兵士達の生理的な嫌悪感を煽るには十分過ぎるほどのグロテスクな外観を有していた。

 光沢を放つ滑った触手はうねうねと不規則に動き、美少女達の豊満な肉体に狙いを定めている。ぷるんと揺れる乳房や桃尻、ぷっくりとした唇。戦闘服の下に隠された、瑞々しい柔肌。その全てを味わい尽くそうとするかのように。

「紹介するぜぇ……コイツの名は、プロトタイプγ(ガンマ)。我がノバシェード屈指のイカれ科学者・斉藤空幻(さいとうくうげん)博士が、南米で完成させた新型フィロキセラ怪人の……『失敗作』だ」
「し、失敗作ですって……!?」

 どんなに才能に溢れていようと、所詮は女。その事実を実感させてくれるニッテ達の反応に、戦闘員達はすっかり気を良くしているようだった。
 シェード製高性能怪人の象徴とも言われるフィロキセラタイプとしては、紛れもない「失敗作」。だが、そんな個体でも怪人としての攻撃力だけは本物であり、武装しただけの生身の人間を屠ることなど造作もないのだ。

 開発主任の斉藤空幻でも手が付けられなくなっていた「失敗作」を予備戦力の体で押し付けられ、今日に至るまで戦々恐々としていた彼らにとって、これはまさしく「最後の手段」なのである。
 解放戦線が化け物染みた強さだというのなら、本物の化け物をぶつけてやれば良い。その狙い通りの状況を作り上げた戦闘員は、眼前の「失敗作」が何故そう呼ばれているのかも忘れ、威丈高な声を張り上げていた。

「あぁ、だがただの失敗作じゃねぇ。防御力と知性を引き換えに、攻撃性をより高めた人型の猛獣だ! コイツは動き出しちまったら、もう死ぬまで止まらねぇ……! そら、見せてやりな出来損ない! てめぇの恐ろしさをこのメスガキ共にッ……!」

 次の瞬間。プロトタイプγは「うるさい蝿」を黙らせるかのように――ニッテ達と向き合ったまま、後方に触手を振り抜いていた。
 彼は自分を解き放った戦闘員達を一瞥もせず、その触手で細切れに切り刻んでしまったのである。この一室は一瞬で血の海と化し、その激しい返り血がニッテとヴィクトリアにも降り掛かっていた。

「……敵と味方の区別もつかないなんて、確かに失敗作もいいところね……! ヴィクトリア、皆を集めて! 十字砲火(クロスファイヤー)で一気に仕留めるッ!」
「心得たッ! ……各員、この家を出て迎撃体勢に移行しろッ! コイツを我々の手で跡形もなく葬るぞッ!」
「りょ、了解ッ!」

 その感触に頬を引き攣らせながらも、即座に状況を把握したニッテとヴィクトリアは、各々の愛銃を連射しながらこの一軒家から退避して行く。プロトタイプγは彼女達の銃撃を触手で弾きながら、ゆっくりと動き出していた――。
 
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