| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーAP

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第6話

 
前書き
◆今話の登場ヒロイン

川上(かわかみ)ティエナ
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、焦げ茶とオレンジが混ざった長髪とネコ科を思わせる鋭い目が特徴の美少女。鍛え抜かれた己の肉体に信を置く正義感の強い女性であり、生まれ持った観察眼で弱い部分を正確無比に撃ち抜くのが得意。使用銃器はブローニングハイパワーMkIIIと、コンパウンドボウ。年齢は19歳。
 スリーサイズはバスト79cm、ウエスト58cm、ヒップ80cm。カップサイズはAA。
 ※原案はX2愛好家先生。

須義本阿須子(すぎもとあすこ)/マミー、バンテージ
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、全身を包み込んでいる包帯と、そこから覗いている黒のロングヘアや包帯を押し上げる巨乳と巨尻が特徴の美少女。テロによる飛行機事故で記憶と家族を同時に失った元日本人旅行者であり、自棄になったかのような捨て身の銃剣突撃を繰り返している。使用銃器は銃剣付きのAKS-74アサルトライフルと、コルトパイソン。年齢は20歳。
 スリーサイズはバスト85cm、ウエスト62cm、ヒップ94cm。カップサイズはF。
 ※原案は平均以下のクソザコ野郎先生。

◆アロマ・ミュラー
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、金髪のツインテールと青い瞳が特徴の美少女。まだ兵役も経験していない内向的な少女だが、天性の射撃技術と衛生兵としての応急処置能力を持つ。使用銃器はイングラムM10をベースとするG-M01サブマシンガン。年齢は9歳。
 スリーサイズはバスト68cm、ウエスト55cm、ヒップ73cm。カップサイズはA。
 ※原案はピノンMk-2先生。

◆サガ・マーミル
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、明るめなブロンドのボブヘアーに、右目の下から右腕の大部分と右胸部分まで広がっている火傷跡が特徴の美少女。過去のテロで半身に大火傷を負った過去を持ち、後遺症に苦しみながらも同じ孤児である仲間達のために戦い続けている。使用銃器はAKMSUカービン。年齢は13歳。
 スリーサイズはバスト71cm、ウエスト57cm、ヒップ60cm。カップサイズはB。
 ※原案はリオンテイル先生。

◆リエリス
 オーファンズヘブン解放戦線に参加している少女兵の1人であり、青い瞳と金髪で短いツインテールが特徴の美少女。実姉のように慕っている元孤児達の傍に居たいが為に参加している最年少メンバーであり、解放戦線のマスコット的な存在となっている。使用銃器はノバシェードの戦闘員達から鹵獲したエネルギー銃「シェードガン」。年齢は6歳。
 スリーサイズはバスト58cm、ウエスト53cm、ヒップ62cm。カップサイズはAAAAA。
 ※原案は秋赤音の空先生。

 

 
 市長公邸を目指して、息を殺し街を進む解放戦線の面々。彼女達は可能な限りノバシェードとの遭遇を避け、複雑に入り組んだ住宅街に身を隠しながら潜入を続けていた。
 だが、狭い路地ばかりで迷路のようになっているこの一帯にも、十数人の歩哨が居るらしい。野戦服に袖を通したノバシェードの一般戦闘員達は、突撃銃「M4カービン」を手に辺りを巡回している。

「……1番警備が手薄なルートを狙って来たっていうのに、この数か……。私達の人数で、ここをすり抜けるのは難しそうね」
「となれば、仲間を呼ばれる前にここの連中を速やかに殲滅する必要があるな。……あいつらは?」
「すでに準備完了よ。……こちらニッテ。そろそろ仕掛けるわよ」
『オッケー、任せときなリーダー。一気にカタを付けてやるよ』

 双眼鏡でその様子を観測していたニッテとヴィクトリアは、無線機(トランシーバー)を通じて仲間達に攻撃開始の合図を送る。リーダーからの指示を受けた1人の美女は、歩哨達の頭上を取れる家屋の屋上から、静かに狙いを定めていた。

「……安心しな。痛みなんて、感じる暇も与えないよ」

 焦げ茶とオレンジが混ざった長髪を風に靡かせる美少女――川上(かわかみ)ティエナは、ネコ科を思わせる鋭い目で歩哨の1人に狙いを定めると。背中から取り出したコンパウンドボウを引き絞り、戦闘開始の合図となる一矢を放つ。

「がッ……!?」
「な、なにッ!? 敵襲か……あッ!?」

 その矢に同胞が貫かれる瞬間を目の当たりにした歩哨は、驚愕の声を上げるが。矢の方向に目を向けた瞬間、眉間を2本目の矢で撃ち抜かれてしまうのだった。
 力無く倒れ伏す2人の歩哨。その最期を屋上から見下ろすティエナは、相棒とも言うべき弓を撫で、唇をぺろりと舐め上げている。

「ん〜……やっぱり弓はいいねぇ、私の筋肉にしっかり負荷が掛かってるのが分かるよ。銃器の反動も悪くないけど、何かこう……違うんだよねぇ」

 筋肉は全てを解決する。その信条故に、筋力がモノを言う武器を愛用している彼女としては、腰のホルスターに提げられているブローニングハイパワーMkIIIより、こちらの方が好みであるらしい。
 同胞達が倒れた際の音から状況を悟り、ティエナの存在に気付いた他の歩哨達は、彼女を撃ち落とそうとM4カービンの銃口を向け始めていた。

「あそこかッ! さては抵抗組織(レジスタンス)のガキだなッ!? 取っ捕まえて仲間の居場所をッ……!?」
「……いいのかい? そんな悠長なこと言っててさ」

 だが、それこそが付け入る「隙」になっていたのだ。ティエナに気を取られていた戦闘員達は、死角から飛び込んで来たエヴァの接近を許してしまったのである。

 ニッテ達主力メンバーをはじめとする他の美少女兵士達は、ティエナの奇襲に乗じて一気にこの場を制圧しようと仕掛けて来たのだ。その1番槍として、戦闘員達の懐に滑り込んだエヴァは、鍛え上げたCQCの技で彼らを矢継ぎ早に投げ飛ばしてしまう。
 大柄な彼らの身体を投げた弾みで、安産型の桃尻がぶるんっと揺れ動いていた。迷彩服の上からでもその膨らみがハッキリと分かるエヴァの巨尻からは、雄の本能を煽る熟成された女の匂いが漂っている。戦士として鍛え抜かれ、引き締まっているウエストからは想像もつかない巨尻は存在感抜群であり、そこにじっとりと滲んだ濃厚な汗の香りが、戦闘員達の鼻腔を擽っていた。

「ごっ、はぁああッ!?」
「このッ……! デカ尻揺らして誘ってんじゃねぇぞアマッ……うぐわぁあッ!」
「絶対ブチ殺してやるよ……この野郎ッ!」

 住宅地のコンクリート壁や地面に頭を叩き付けられては、改造人間と言えどもタダでは済まない。生身の女であるエヴァの膂力でも、不意を突くことさえ出来れば格闘術一つで戦闘員達を翻弄出来るのだ。ぷりぷりと揺れ動く彼女の桃尻に気を取られた男達は、一瞬のうちに関節を極められ、投げ飛ばされて行く。
 彼女の技によって、コンクリートに亀裂が走るほどの威力で頭部を強打させられた戦闘員達は、次々と膝から崩れ落ちてしまうのだった。その様子に確かな手応えを覚えつつ、エヴァは慢心することなく目を細めていた。

「……今でも夢に見るんだよ。あんた達……ノバシェードのして来たことがね」

 半年前のエンデバーランド事件で味わった無念を晴らすべく。至近距離の戦闘員数名を瞬殺した彼女は、HK416を構えて残りの戦闘員達との銃撃戦を開始する。

「敵襲だッ! 例の解放戦線のガキ共だ、皆殺しにしてやれッ!」
「やるしかない……! 行くよ皆、攻撃開始だッ!」

 ニッテを筆頭とする他のメンバー達もそれぞれの愛銃を手に、複雑に入り組んだ住宅街を戦場とする「殺し合い」に身を投じていた。その混乱に乗じて、戦闘員達の背後を取っていた数名のメンバーは、背後から奇襲を掛けて行く。

「がは、ァッ……!?」

 AKS-74アサルトライフルに着剣されている6kh4の刃が、戦闘員の喉を後ろから貫通して行く。悲鳴を上げる間も無く絶命した戦闘員の後ろには、全身包帯尽くめの女が佇んでいた。

「……どうした。ワタシはまだ生きているぞ。殺せるものなら、殺してみろッ……!」

 彼女の名は須義本阿須子(すぎもとあすこ)。元日本人旅行者であり、旧シェードのテロによって飛行機事故に巻き込まれて以来、この姿で生きて来た悲劇の女性だ。
 テロへの憎しみ。家族を失った悲しみ。その全てをノバシェードにぶつけようとするかのように、彼女は銃を取ってこの場に立っている。その姿故「マミー」や「バンテージ」と呼ばれ、畏怖されることもある彼女だが、Fカップの巨乳と安産型の巨尻は包帯を内側から押し上げ、これでもかと主張している。

 そんな彼女は豊満な乳房と桃尻をぷるんと揺らしながら、無音で敵の背後に忍び寄り、銃剣の一突きで相手の命を奪い続けていた。
 改造人間が相手であろうと躊躇いなく接近戦を挑んで行く彼女の自暴自棄(ヤケクソ)振りには、近くに展開している他の仲間達も心配げな視線を向けている。

「マミーさん、危ないっ!」
「ぐはぁあっ!」

 その1人である9歳の少女――アロマ・ミュラーは、イングラムM10をベースとする「G-M01サブマシンガン」を連射し、阿須子の背中を狙おうとしていた敵を蜂の巣にしてしまう。
 年齢故に小柄な自身の体躯と、サプレッサーを装着しているため銃声が出ない同銃の特性を活かして、彼女は銃撃戦の弾雨を掻い潜って敵兵の背後に回り込んでいたのだ。後方からも攻撃を受けていることに気付いた戦闘員達に動揺が走り、彼らは四方に散開しようとする。

「くそッ……! 解放戦線の奴ら、後ろにも回り込んで来たのかッ!? ただの小娘共なんじゃなかったのかよッ! とにかく公邸の本隊に連絡を……ッ!?」

 彼らは撤退しながら、本隊に連絡を取って増援を呼ぼうとするのだが――その前に、容赦なく頭を撃ち抜かれてしまう。
 硝煙が立ち上る銃口を彼らに向けている少女達は、命を奪ってしまった悲しみに肩を震わせながらも、気丈に目の前の「現実」を見据えていた。

「……ごめんなさい。私達、ここで足止めされるわけには行かないのっ……!」

 13歳の少女、サガ・マーミル。右目の下から右腕の大部分と、右胸部分まで広がっている無惨な火傷跡を持っている彼女は、AKMSUカービンの銃口をわなわなと震わせている。
 旧シェードのテロで家族を失い、自らも右半身に深い火傷を負った彼女は、今も後遺症に苦しめられている。それでも同じ境遇の仲間達を想い、銃を取る道を選んだのだ。

 敵とは言え、人の命を奪ってしまった事実に震えながらも。その眼は後悔などないと言わんばかりに、真っ直ぐに前だけを見つめている。だが、仲間達のために幼い手を汚したのは、彼女だけではない。

「お、お姉ちゃん達は、私達が守るんだぁっ……!」

 ノバシェードから鹵獲したエネルギー銃「シェードガン」から放たれた熱線で、戦闘員の後頭部を撃ち抜いてしまった6歳の少女――リエリス。最年少メンバーである彼女もまた、実姉のように慕って来た孤児仲間達のために、ここまで来てしまった1人なのだ。
 玩具のような外観の銃を握っている姿だけを見れば、年相応のようにも見えるが――今の彼女は紛れもなく、本物の銃を握って戦場に立っている兵士そのものなのである。

 戦闘員が補助武器として携行しているこのシェードガンは本来、戦闘員が体内動力源に直結して使用するものなのだが、火力の低さに対して消費するエネルギー量が多く、単なるデッドウェイトになりがちなのだという。
 加えて、徳川清山(とくがわせいざん)が旧ナチス領でLEPを発掘した際に同時に発見した「オーパーツ」をそのままコピーしたため、解析や改良が出来ないらしい。つまるところ、ノバシェードにとっても「お荷物」の銃なのだ。

 しかしそんな代物であっても使わなければならないし、6歳の少女であろうとも戦う意志と素質が十分ならば、戦わざるを得ないのだ。オーファンズヘブンという街は今、それが罷り通ってしまう状態なのである。

「こ、こんなガキ、共にぃいッ……!」
「ひっ!? ぴゃあああ〜っ!」

 改造人間でもない生身の少女に、「お荷物」のシェードガンで倒されるという屈辱に震える戦闘員は、頭を撃ち抜かれながらも最後の力を振り絞り、リエリスに迫ろうとする。
 そのゾンビのような動きに悲鳴を上げる少女は、咄嗟にサガの陰に隠れてしまうのだが――サガのAKMSUが引導を渡すまでもなく、戦闘員は彼女達の眼前で倒れ伏してしまうのだった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧