本屋の店員さん
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第二章
「こうしたことは」
「そうですか」
「当然のことなんですね」
「ここでお店をやっていくなら」
日本橋で本屋をというのだ。
「秋葉原でも同じだと思いますよ」
「ああ、東京の」
「あそこでもですね」
「はい、それで私達もです」
「いつも勉強されてるんですか」
「そうしたことを」
「そうです、それで紹介させてもらっています」
二人にそうした様にというのだ。
「お店にも出していますし」
「そうなんですね」
「詳しくて品揃えがいいのも理由があるんですね」
「はい、やっぱり勉強です」
店員はこうも言った。
「それを怠りますと」
「ああ、お店傾きますね」
「そうなりますね」
「ましてここ競争相手多いですから」
日本橋はというのだ、そうした本屋もっと言えばゲームショップまで充実している。そうしたものが好きな者には最高の場所だ。
「余計にです」
「勉強しないとですか」
「駄目ですか」
「それに好きですから」
店員はこうも話した。
「こうしたことが」
「ああ、好きならですね」
「凝りますね」
「はい、それでやっていっています」
二人に笑顔で言うのだった、その話をしてもらってからだった。
二人はメイド喫茶に入った、そしてそこで話した。
「詳しいには理由がある」
「勉強と好きだからだね」
「いや、その二つはね」
「本当に貴重だよね」
「僕達も好きだけれどね」
「そうしたことがね」
二人で話すのだった、メイド喫茶のコーヒーを飲みながら。
「そのうえで勉強する」
「そうしているからだね」
「ここの店員さん達は詳しい」
「品揃えもいいんだね」
「それが日本橋」
「ここの本屋さんの店員さん達だね」
こう話すのだった。
「それで僕達も楽しめる」
「そんな店員さん達に感謝しないとね」
二人でこのことを確認した、そしてだった。
高橋は坂口自分の向かい側の席に座っている彼に言った。
「日本橋よ永遠なれだね」
「星条旗じゃなくて」
「星条旗は星条旗でね」
「秋葉原もだね」
「本屋さんは減ってるけれど」
日本全体でだ、そして地方ではかなり深刻だ。
「ここはね」
「このままであって欲しいね」
「心から思うよ」
こう言うのだった、そのうえで今度アニメ化するあるライトノベルの作品の話をした。二人はその話を楽しくしつつまた日本橋の本屋で本を買わせてもらおうと思うのだった。
本屋の店員さん 完
2023・4・21
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