平成が終わる前に~♪ネオ!
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その⑥
前書き
1994年(平成6年)1月
週刊少年サンデーにとある漫画の連載が始まった。
その漫画の名は『名探偵コナン』。
この物語は、江戸川コナンと言う天才小学生が様々な難事件を解決すると言う、まるで推理小説の様な漫画であった。
それから時は流れ……
29年後の2023年(令和5年)4月14日
名探偵コナンの主人公であった江戸川コナンは、今、何処?
嘴平伊之助
「おい!俺様の子分がジャンプ系のクセに名探偵コナンの事をあれこれ言ってるらしいな?」
井ノ上たきな
「!?真島!?生きていたの!?と言うか、何なのその恰好!?」
嘴平伊之助
「はあーん!?何いきなり中の人ネタブッ込んでんだ!?ちゃんと目で確かめろよ!」
クルミ
「因みに、真島のCVを担当したのは、松岡禎丞だそうだ」
結城明日奈
「え!?その人はキリトよ!」
我妻善逸
「あー、やめやめ。中の人ネタは、話すとキリが無い」
錦木千束
「それよりー……今年のゴールデンウィークに観る映画はなぁーに♪」
我妻善逸
「そりゃあ、目の前にコナン君がいるんだから、やっぱり黒鉄の魚影と言うのが礼儀でしょ?」
嘴平伊之助
「おい!お前はジャンプ系の誇りはねえのかよ!」
江戸川コナン
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
中原ミズキ
「おい。アンタは名探偵コナンの登場人物でしょうが」
江戸川コナン
「だってぇ、ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの海外興行収入は約908億円(677,959,700ドル)なんだよぉ。アナと雪の女王2を抜く逸材と目されてるんだよぉ。その映画が4月28日に日本で公開されるんだよぉ」
ミカ
「でも良いのか?」
江戸川コナン
「何が?」
ミカ
「そんな化物と公開期間が被ったら、黒鉄の魚影の興行収入に響くだろ?いくら君が早く工藤新一に戻りたいとは言え、やはり名探偵コナンの事を忘れ―――」
江戸川コナン
「良いじゃん。『工藤新一の探偵物語』で十分だよ」
嘴平伊之助
「おい!お前はサンデー系の誇りはねえのかよ!」
我妻善逸
「やめとけって。名探偵コナン第1巻を読んでないのかって言われるのがオチだから」
クルミ
「でも、アメリカの大手映画批評サイト『ロッテントマト』で批評家がどう思ったのかを見てみると、好意的なのはわずか58%なのだ。しかも、かなり辛辣な評もあるぞ」
江戸川コナン
「あぁん?ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーはアナと雪の女王2を抜いて、黒鉄の魚影如きが永遠に辿り着けないとこへ行くんだよ!」
クルミ
「だが、The Boston Globe は『これは映画ではない。ファンが期待するものをチェックして入れただけ』とぴしゃり。New York Post も『キノコ王国やジャングル王国など、きっちりディテールを入れて描いてはいるが、魂はない。彼らがやりたいのはもっと物を売ることだけ。これはクリエイティブに見せかけた欲だ』と厳しい。RogerEbert.comがつけた得点は、4点満点の1.5。『予告編レベルの薄っぺらさ。クリエイティブであること、野心的であることを完全に避けている』というのが理由だそうだ」
江戸川コナン
「あぁん?なにその怪獣映画に人間ドラマを求めるかの様な超蛇足?ボケかそいつら」
嘴平伊之助
「おい!こいつ、本当に名探偵コナンの主人公かよ!?」
ミカ
「……どうやら、本気でザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーが黒鉄の魚影を抜く日を楽しみにしているらしい」
嘴平伊之助
「……付き合いきれねぇ」
井ノ上たきな
「しかし、本当に真島に似てるわね。本当は真島の変装じゃないの?」
嘴平伊之助
「何だコラ……俺の顔に文句でもあんのか!?」
井ノ上たきな
「……いえ……人違いでした……女性?」
我妻善逸
「残念でした!男でーす!……顔以外は」
我妻善逸
「そんな事より、黒鉄の魚影の心配をしたらどうだい?」
江戸川コナン
「心配しても無駄だよ。だって、どうあがいても興行収入2万未満は確定だもん」
我妻善逸
「……公開初日こそ、興行収入8.5億、観客動員数58万人だけど―――」
江戸川コナン
「ちょっと待て!それ絶対黒鉄の魚影以外だろ!?」
我妻善逸
「関係者はハロウィンの花嫁の163%だって言うけど、油断していると、さっき言ったスーパーマリオや聖闘士星矢に抜かれて―――」
江戸川コナン
「おいマリオ!貴様はアナ雪2を抜くんじゃなかったのか!?黒鉄の魚影の興行収入を2万未満にするんじゃなかったのか!?黒鉄の魚影の観客動員数を9人未満にするんじゃなかったのかぁーーーーー!」
クルミ
「シリーズ初の興収100億円を狙える好スタートを切ったって事か?もしかして」
江戸川コナン
「違う!そんなんじゃ―――」
我妻善逸
「まだ気が早いよ。今時のアニメ映画は、興行収入10億が通過点だから」
大泉洋
「……それだけ売れれば十分だろ!」
江戸川コナン
「劇場版名探偵コナンにとっては、興行収入10億すら高嶺の花だ!」
クルミ
「だったら良かったのに……そうすれば、小学館は名探偵コナンを容赦無く連載打ち切りにしていたのに?」
我妻善逸
「まあ、真面目な話、ハロウィンの花嫁の163%の勢いを何時まで維持出来るか……そこに黒鉄の魚影の命運とその後の呼び名が懸かってるな」
中原ミズキ
「で、本当に黒鉄の魚影の興行収入が100億を越えたら、アンタらはどうすんの?」
我妻善逸
「ウエルカム!ようこそ興行収入100億の世界へ!……へぶしぃ!?」
クルミ
「久々にキック力増強シューズの方で蹴られたな」
江戸川コナン
「笑い事じゃない!」
錦木千束
「なんならパーティーもしてやるぞ!」
江戸川コナン
「くっ!何でこいつには俺の蹴りが当たらない!?」
井ノ上たきな
「真面目な話、興収100億円を突破すれば、大ヒット御礼舞台あいさつの開催も予想されている様です―――」
江戸川コナン
「って事は、黒鉄の魚影の大ヒット御礼舞台あいさつは永遠に無しって事だね?」
クルミ
「必死だな。そんなに工藤新一に戻りたいのか?」
江戸川コナン
「絶対に工藤新一に戻ってやる……絶対に平成が終わる前に名探偵コナンを終わらせてやるぅーーーーー!」
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