おぢばにおかえり
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第七十三話 態度が少しその二十六
「けれどね」
「僕はですね」
「新一君がされたことじゃないし」
「それに見た訳じゃないからですね」
「これからはそこまで嫌わないでね」
「そうします」
「自分の目で見てそれで判断する」
このことがです。
「本当に大事でしょ」
「そうですよね」
「悪人と言われてる人でも」
それでもです。
「違うってこともあるでしょ」
「結構あることですね」
「そう、だからね」
「僕もその人をちゃんと見て判断することですね」
「それでそこまで嫌わないことね」
このことも言っておきました。
「私がいなかったら先輩達にいやがらせしてたでしょ」
「もうクラスであることないこと言い回ってまして」
「そうことするのが新一君ね」
つくづく思いました。
「嫌われるわよ、本当に」
「嫌ってる人にですね」
「人は自分を嫌う人を嫌うけれど」
それでもです。
「新一君は取り返しのつかないことまでするから」
「相手が何があっても許さない様になることをですね」
「自覚してるじゃない」
「そうしたことをしてきてますからね」
「前からなのね」
「嫌いな相手のあることないこと言い回るなんて」
そうしたことはというのです。
「いつもですから」
「陰湿なことこの上ないわね」
この子の悪い一面をはっきりと感じました。
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