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八条学園騒動記

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第六百九十四話 連合から見たエウロパの食事その五

「言い過ぎじゃない」
「そんなお家だね」
「源氏物語に普通に出てるし」
 平安時代の文学の代表作の一つである。
「二千年前の作品に」
「ハプスブルク家とかが出て来た様な」
「そうした頃にね」
「作品としてあって」
「それでその時代にはだよ」
「日本の皇室普通にあったのよね」
「もっと言えばその数百年前から」
 源氏物語が書かれた平安時代から見てというのだ。
「万葉集の頃からね」
「あったのね」
「そんなお家だから」
 日本の皇室はとだ、ベンはケイトに話した。
「エウロパの貴族もね」
「勝てないのね」
「勝てないどころか」
「目にも入らない?」
「象から見た蟻じゃないかな」
 どちらが象でどちらが蟻か言うまでもなかった、その蟻にはハプスブルク家もヴィッテルスバッハ家も入っている。
「それこそ」
「日本の皇室強しね」
「けれどね」
 今度はクララが言ってきた。
「日本の皇室って贅沢はね」
「全くしないね」
「皇居なんて」
 宮殿であるそれはというと。
「お金持ちの別荘程もね」
「ないね」
「これ宮殿ってね」
 その様にというのだ。
「シャイターン主席が言ったとか」
「言わなかったとか?」
「あの人贅沢だから」
 その生活は快楽的であることは連合でも知られている。
「酒池肉林でね」
「奥さんも四人いて」
「それで見事な宮殿建てて」
「そこで暮らしてるのよね」
「そのシャイターン主席から見たら」
 それこそというのだ。
「全く以てね」
「質素なものなのね」
「連合から見てもね」
「やっぱり質素よね」
「とても皇帝の宮殿とはね」
「思えない位よね」
「平安時代の皇居再現したというけれど」
 その為清涼殿等もある。
「けれどね」
「質素よね」
「平安時代は贅沢でも」
「今だと本当にお話にもならない」
「そんなものだしお食事もね」
「やっぱり質素よね」
「着ている服もね」
 これもというのだ。
「もう全部がね」
「質素で」
「エウロパ貴族から見たら」 
 それこそというのだ。
「信じられない位みたいだよ」
「四千年の歴史を持つ皇室なのに」
「呆れる位質素だから」
「もうエウロパ貴族と比べたら」
「何もかも違うよ、平民から搾取して」
 連合でエウロパ貴族について言われていることをそのまま話した。
「それでね」
「贅沢三昧で」
「そんな風だから」
 それでというのだ。
「許せないよね」
「本当にね」
 クララもそうだと答えた。 
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