| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百九十四話 連合から見たエウロパの食事その二

「量も少ない」
「まずいうえにって」
 クララは思わずこう言った。
「量もなの」
「それもかなりね」
「少ないの」
「何でもあちらから見たら」
 エウロパからというのだ。
「連合の人達はかなりね」
「食べて」
「もう牛や馬みたいに」
 そこまでというのだ。
「食べてバイキングとかもね」
「言われるの」
「バイキングってね」
 その彼等はというのだ。
「物凄く食べたそうだよ」
「そこまでなの」
「シェークスピアの作品だと」 
「あの人の作品って大袈裟でしょ」
「あっ、そうだったね」
 ベンもクララに言われて頷いた。
「何かとね」
「大袈裟でシニカルでね」
「オーバーだね」
「それがよ」
「シェークスピアの特徴で」
「そうしたことを考慮してね」
 そのうえでというのだ。
「考えないと駄目でしょ」
「そうだったね」
「だからね」
 クララは兄にさらに話した。
「バイキングの食べる量も」
「大袈裟なんだ」
「例えば何て言ってるの?作品の中で」
「羊一頭食べたとか林檎の木一本分の林檎とか」
「それは無理でしょ」
 流石にとだ、クララは答えた。
「幾ら何でも」
「一人で一食って感じで」
「今の連合の人達でも無理でしょ」
「一度に羊一頭とか」
「そこまで食べるなんて」 
 クララは有り得ないという顔で答えた、それは人間の常識では考えられないと顔に書かれてのことだった。
「ないわよ」
「じゃあ大袈裟で」
「ええ、けれど連合の人達から見て」
「エウロパの食事はね」
「少ないのね」
「特に貴族は」
 彼等の食事はというのだ。
「一皿一皿がね」
「少ないのね」
「それもかなりでね」
 それでというのだ。
「話題にもだよ」
「なる位なの」
「連合軍の人達がレストランに入って」
 エウロパのというのだ。
「実際驚いて特に貴族用の」
「レストランに入って」
「驚いたらしいよ」
「あまりにも量が少なくて」
「それでね」
 まさにその為にというのだ。
「そうだったみたいだよ」
「というか貴族用のレストランがあるのがね」
 トブはこのことを話した。
「それがね」
「エウロパだよね」
「階級によって食べられるところが違うなんて」
 それがというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧