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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第二百九十一話 汚部屋清掃ボランティア その3

第二百九十一話 汚部屋清掃ボランティア その3
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。
 
ゴミの山と化した、汚部屋に潜入した俺と部長。
部長が一生懸命、清掃活動をする一方で、俺は現実から逃避するように、汚部屋の主である先原エリカに、なぜ人間が生活しているにも関わらず、部屋がゴミ屋敷になってしまったのかについて問う。
エリカさんには昔、夫がいたらしい。
しかし、エリカさんの夫はパブリックブレイク現象により、パブリックモンスターになり暴走。
暴走したエリカさんの夫はPGS(パブリックガーディアンズ)によって処刑されてしまった。
夫を失ったエリカさんは現実から逃避するために、自傷行為を繰り返し、夫を失った悲しみを埋めるように、夫と共に過ごしていた室内をゴミの山でいっぱいにした。
しかし、俺の説得により、エリカさんも俺と共に部長のソロ活動と化していた汚部屋清掃活動に加わることになった。
そして、久しぶりに汗を流したエリカさんの表情は最初に会った時よりも、明るくなったように見えた。
部長に休憩時の昼食のおつかいを頼まれた俺はちゃんと金を払ってスーパーで買ってきた3人分の弁当とアイスティーのペットボトルが入ったレジ袋を手に持って、エリカさんの汚部屋に帰宅した。
エリカさんの自宅の玄関には見覚えのあるイラスト↓が飾られていた。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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昼食を持って帰ってきた俺を部長が歓迎する。
「おー!食料調達ご苦労、山神君!ちゃんと金払ったか?」
「払いましたよ、それで弁当とアイスティーでよかったですよね?」
「えー、またアイスティー?」
「アイスティーしかなかったんだから、しかたないでしょうが!」
こうして、俺達3人は昼食を食べ始めた。
食べ始めてすぐに部長が弁当に文句を言う。
「うわ出た、このピンクの大根、私これキライ。なんで大根ピンクに塗装するの意味わかんない!」
「それは、大根のさくら漬けですよ」
「そんなのわかってんのよ、アンタ食いなさいよ!」
部長が大根のさくら漬けを割りばしではさんで、俺の顔面に向かって投げる。
「うおあッ!やめろォ‼」
その俺と部長の姿を見て、汚部屋の主であるエリカさんが笑っている。
エリカさんが部長に問う。
「部長さんはボランティア活動、お好きなんですか?」
「なんで?」
「だって普通の人なら、こんなゴミ屋敷の清掃をタダで引き受けませんよ」
「そりゃあ、本当なら清掃業者に頼むべきなんでしょうけど、『無期限・食料配給制度』のせいで、清掃業なんてする人、ほとんどいなくなっちゃったのよ」
「本当にそれだけですか?」
「まぁ、私はただ、近いうちに人類が滅びるからって、なんでもかんでも後ろ向きに考えたくないのよ!だから、ボランティア活動を始めただけ。とりあえず体を動かしとけば、嫌なこととか考えずに済むじゃない!」
「なるほど...」
「実際『無期限・食料配給制度』のせいで労働者が減って、人類がみんなだらしなくなっちゃたでしょ?だからボランティア活動には困らないしね!」
部長って普段はアレだけど、たまにいいこと言うよな...。
昼食を摂り終えた俺たちは汚部屋清掃を再開した。
とりあえず、夕方までに室内を支配していたゴミの山の清掃は終了した。
室内にあった大量のゴミが入った大量のポリ袋は、金子さんのトラックの荷台に乗っている。
しかし、まだ汚庭には大量のゴミがたまっている。
とりあえず、汚庭の清掃は次の日にすることにした。
「じゃあ、今日は僕たち、これで帰るんで」
「はい、明日もお願います」
エリカさんに挨拶を終えた俺と部長は、金子さんの運転するトラックに乗って移動を開始した。
金子さんの運転するトラックがゴミ回収業者へと向かう。
ゴミ回収業者に大量のゴミを提供し終えた俺たちは学生寮に帰ることにする。
学生寮に向かうトラックの中、俺の頭におぼろげながらうかんでくる...パブリックモンスターの暴走を知らせるアレ↓が。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ゔわあああああああああああああああああああああああああッ‼」
車内で突如、奇声を上げる俺に部長がキレる。
「うるせぇなお前!いきなり隣で叫ぶな、車降りろバカ!」
部長に強引にトラックから蹴り降ろされた俺は、パブリックモンスターが暴走、もしくは暴走直前の現場に向かって走る。

次回予告 汚部屋清掃ボランティア その4
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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