やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
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パラディ島編 第18話 閑話③ ~クリームシチューと蛇と山猫と紅茶~
ハチマンside
パカラ・・・パカラ・・・
エルド「着いたようです。ここが・・・、旧調査兵団本部かと。」
朝7時に起き、8時から馬に揺られて3時間28分39秒。
ようやく俺たちがしばらくの間過ごす拠点、旧調査兵団本部に着いた。
・・・ん?何で時間がここまで正確にわかるかって?
理由としては、『神智核マナス』に進化したGasterが時間を正確に計ってくれてからだ。
そのため、何時何分に何をする等の計画を立てれるようになった
おかげで、時間が関係するあらゆる面で効率がアップした。
こういうのがあると、ホント便利だ。
ヒョウ「?ハチマン?行くぞ。」
ハチマン「ん?ああ。」
ボーっとしてて気付かなかった。
さっさと、荷物を移そう。
そう思ったのだが・・・。
リヴァイ「よし、掃除だ。全員、塵1つ残さず綺麗にしろ。」
4人「「「「はっ!」」」」
ヒョウ「了解!」
・・・えぇ・・・。
塵1つ残さずって・・・。現代掃除機があればいけるだろうけど・・・。
Gaster『お困りのようだな。』
!Gaster!まさか・・・!
Gaster『そのまさかだ。森羅万象から情報を取り寄せた。
結果、骨操作で掃除機を作れるようになった!』
!?な、何だってぇー!?
Gaster『しかも、異常操作で骨にモーターの働きを与え、勝手に発電もする。』
な、何だってぇー!?(2回目)
Gaster『それに加え、塵等も、前の世界のものより吸い込み、尚且つ軽い。
非常に使い勝手のいいハンディー掃除機だ!』
すげぇ・・・。
早速だそう。
ハチマン「これで掃除機か・・・。掃除機っぽいが、骨だしな・・・。
まぁ、使ってみれば分かるか。」
・・・!すげえ吸う。これなら、塵1つ残さず掃除できるかも・・・!
だが、今吸った所で、結局上から埃とかが落ちてきたら意味ないし・・・。
・・・先、埃落とすか。
そうやって始まった掃除。
結果としては、結構早く終わり、他の先輩方がなかなかOKをもらえないことに
納得しつつ、俺は、台所の掃除と今日の夕ご飯の支度を任された。
台所の掃除を手早く終わらせた俺は今、悩んでいる。
なぜなら、今日の夕ご飯のメニューが決まらないからだ。
今目の前にあるのは、7個入りロールパンの紙袋5つ、玉ねぎ3玉、
人参5つ、ジャガイモ9個、牛乳3袋、小麦粉5袋と班員7人に
必要な食材の量としては、結構少ない。
しかし、食料品を買いに行こうと思っても、ここから町までは3時間半かかる。
往復で7時間。今は大体4時くらいなので、帰ってこれるのは11時。
更に夕食の用意に最低でも1時間はかかるため、大幅に遅れる。
そのため、目の前にある材料で今日の夕飯と明日の朝食を
どうにかしなければいけないのだが・・・。
ハチマン「・・・。」
俺とヒョウだけのときならば、これだけあれば、1週間は過ごせる量の
食料ではあるが、7人分の夕食を作るにはやはり足りない。
ハチマン「・・・どうするか・・・。」
ヒョウ「?どうした?ハチマン。」
悩んでいると、風呂場の掃除を終えたヒョウがこちらに声を掛けてきた。
ハチマン「いや、ちょっとな・・・。」
ヒョウ「?どうしたんだ?協力できることならするぞ?」
ヒョウはそう言ってくれる。
・・・嗚呼、お前は、本心からそういってくれる。
ホント、いいやつだ。
ハチマン「・・・そうか。ありがとな。」
ヒョウ「・・・?とりあえず、本題に入ってくれ。」
ヒョウがそういう。
ハチマン「ああ。実は、夕食の材料が足りなくてな・・・。
何作ろうか、どうしようかって悩んでんだ。」
ヒョウ「なるほど・・・。・・・!そういや、ハチマンには『神智核マナス』である
Gasterが居たよな?もしかしたら、クリームシチューのルーの
作り方がわかるかもしれない・・・!」
ハチマン「ッ!?」
そうだッ!その手があった!
Gaster!クリームシチューのルーの作り方は!?
Gaster『教えるから落ち着きなさい。
クリームシチュー2人前を作るのに必要な材料は、
鶏もも肉 250g、塩こしょう 小さじ1/4、薄力粉 大さじ1、
じゃがいも 200g、玉ねぎ 100g、にんじん 50g、牛乳 300ml、
バター 40g、薄力粉 40g、水 200ml、砂糖 小さじ1、塩 小さじ1/2だ。
作り方は、作る時に説明しよう。』
ふむ・・・。鶏もも肉が無いな・・・。今あるもので足りる部分もあるし、
足りないものは、異常操作という名の錬金術で解決するし・・・。
ハチマン「ヒョウ。クリームシチューの作り方が分かった。
材料に鶏もも肉が必要だ。多めに獲ってきてくれ。」
ヒョウ「!了解!」
ヒョウはそういって、兵長に許可を貰いにいった。
・・・さて、俺は俺で、今できることをするか。
ハチマン「2人前でこんだけだから・・・、7人分だと・・・、
・・・玉ねぎが足りるか微妙だな・・・。
しかも、多めに作るから、玉ねぎだけ少なめになるな・・・。
まぁ、いいか。とりあえず、先に調味料を揃えるか。」
調味料・・・つまり、塩や砂糖、塩胡椒を異常操作で作りだす。
なお、この異常操作を使うに当たって気をつけなければいけないことがあり、
・何かを変質させる場合、必ず対象のものの反対の性質を持つもの、
または似た性質を持つものを媒体にしなければならない。
・変質させた後にできるものは、性質が反対の何か、状態が変化した何か、
加工等の手順が飛ばされた何かである。
この2つに注意しつつ、変質条件に合うものを媒体として
変質させなければならない。
塩は肉とかの塩分を含むものから分離で入手して、胡椒は・・・、この世界、
ウインナーとかあったし、胡椒はあるか。確認して、分けて貰おう。
砂糖は何か甘い・・・、・・・ベリーとかを媒体に異常操作をするか。
ハチマン「さて、ベリーを探しにいくか。」
そう思い、兵長が居る部屋に行こうとする。
しかし、その必要は無かった。
ヒョウ「?どうした?」
ちょうど、許可を貰ったと思われるヒョウと会えたからだ。
ハチマン「!ヒョウ!ちょうど良かった。許可はもらえたか?」
ヒョウ「?ああ。だから、今から鶏を狩りにいこうかと・・・。」
ハチマン「ちょうど良い。甘いベリーも集めてきてくれ。」
ヒョウ「・・・分かった。だが、量に関しては期待しないでくれよ?」
ハチマン「期待してるぞ?」
俺がそういうと、ヒョウは苦笑いをしつつ答える。
ヒョウ「しゃあない。持ってくるよ。」
・・・そうやって答えてくれるのは、お前が初めてだよ。ヒョウ。
ハチマン「ああ。頼んだ。」
俺がそう言うと、ヒョウは頷いて俺の作った骨のナイフや大剣を持って、
森に向かった。
・・・一応、あの大剣はヒョウの要望通り、重量と切れ味重視で
作った物だが・・・、よく軽々と振り回せるものだな・・・。
そんなことを考えたが、今考えるべきことじゃないと思い、思考を変える。
さて・・・、胡椒はあるか・・・?
・・・兵長に聞きにいくか・・・。
そう思い、早速兵長が掃除しているであろうところに行く。
---
ハチマン「さぁってと。何処かねぇ・・・。」
兵長が掃除しているであろう執務室に行き、胡椒が何処にあるかを尋ねると、
リヴァイ「あぁ・・・?胡椒?地下倉庫にでもあるんじゃねぇか?
というか、胡椒なんか何に使う気だ・・・?」
と言っており、早速地下に向かった。
(なお、胡椒を何に使うかという質問に対しては、お楽しみにと答えておいた。)
そうして地下倉庫で荷物整理をしつつ、胡椒を探していると、
ハチマン「・・・おっ。あった・・・!」
お目当てのものが箱の中に大量に置いてあった。
ハチマン「てか、マジであったな・・・。」
てか普通、こんな地下倉庫に調味料とはいえ食料品を置いておくか・・・?
・・・まぁ、ずいぶん前に放置された城だし、ここに胡椒とかがあったこと
自体忘れ去られていたのかもしれないが。
ハチマン「・・・てか、状態はどうなんだ?」
あっぶねぇ・・・。こんだけ長い間放置されてたんだ。腐ってるかも知れねぇな。
Gaster『フッ。もう既に解析を終わらせてある。。
完熟した胡椒の実束:胡椒の実が完熟したものを収穫したもの。
1週間水につけ、発酵させた後、外果皮を
剥がすと、白胡椒になる。
白胡椒は素材の味が強くない魚料理や
シチューによく使われるそうだ。』
おお!白胡椒!シチューにも使えるのか・・・。
・・・てか、腐ってないのな。
Gaster『胡椒には抗菌・防腐効果があるからな。そう簡単には腐らないぞ?』
知らなかった・・・。
・・・もうちょっと勉強するかな・・・。
まぁ、それは置いておいて、異常操作で胡椒にするか。
---
胡椒ができたので、再び台所に戻り、Gasterにクリームシチューの作り方を
聞いておく。
聞き終わったそのとき、
ヒョウ「ただいまー!鶏肉とって来たよー!後ベリーも。」
ちょうど、ヒョウが鶏肉と結構多めのベリーを持ってきた。
ハチマン「おっ、ありがとな。これで、砂糖が作れるし、材料もそろう。」
ヒョウ「なら良かった。鶏肉は既に解体しておいたし、血も渡しておく。
何か手伝うことがある時はいってくれ。
それと、シチューできたら呼んでくれ。俺、運動してくるから。」
そういってヒョウは再び外にいく。
俺は、異常操作でベリーを変質させ砂糖に、牛乳を発酵させ、バターにする。
そして、統合分離で鶏の血から塩分を取り、結晶化して塩にする。
さて、材料もそろったし、早速調理を始めるか。
まず、Gasterに教えて貰ったとおり、前世でクリームシチューを作る時と
同じように人数分より少し多めの食材を切り、鶏もも肉には
薄力粉(これも小麦粉を変質させたもの)をまぶしておく。
そして、鍋にバターを溶かし、鶏もも肉をいため、他の食材も水と一緒に入れ
蓋をして、ジャガイモに火が通るまで小さめの火で煮込む。
その間に、ルーを作る。
まず、フライパンにバターを溶かし、薄力粉をいれひとまとまりになるまで
いためる。
まとまったら、弱火のまま牛乳を少しずつ加えてとろみがつくまで混ぜる。
とろみがついたらルーは完成。
作ったルーを鍋の中に入れ、弱火で体内時間5分煮込む。
5分経ったら、砂糖と塩を加え、味を調えて皿に盛れば完成。
ハチマン「よし、クリームシチューの完成だ。」
体内時計を確認してみると、今は午後6時57分。
もうそろそろ掃除が終わる時間である。
エルド「終わった~。」
グンタ「やはり、兵長の掃除チェックは厳しいな・・・。」
ペトラ「あら?いい匂いね・・・。」
そう思った時、ちょうど掃除を終わらせた3人が台所に来た。
ハチマン「掃除お疲れ様です。ご飯できたので、配膳、手伝ってくれませんか?」
ペトラ「ええ。分かったわ!」
元気のいい先輩だなぁ・・・。
グンタ「すまんな、ハチマン。」
エルド「にしても、おいしそうだな。しかも、肉も入ってるのか・・・。」
ハチマン「ええ。ヒョウががんばってくれましたから。」
ホント、狩りして、採集して、大忙しだしな。
・・・!そういや、ヒョウを呼びに行かなきゃな。
ハチマン「すみません。ヒョウを呼びに行かなきゃいけないんで、
配膳お願いします!」
ペトラ「分かったわ。」
・・・すげぇ、ちゃんと返事してくれる先輩だなぁ・・・。
とりあえず、さっさと呼びにいくか。
そう思い、外に出て、ヒョウを探す。
ヒョウは城の裏手あたりに居た。
・・・ん?
ハチマン「・・・ヒョウ。呼びに来たんだが・・・。」
・・・ヒョウを見つけたのはいいが、なんか、他にも3人ぐらい
居るんだけど・・・。
ヒョウ「!ハチマン。ご飯、できたのか?」
ハチマン「・・・あ、ああ。できたんだが・・・。その・・・、
なんで、リボルバー・オセロットが居るの?」
そう。なんでか、赤いマフラー、薄茶色のコートを身に付け、アフガンゲリラに
あのシャラシャーシカと恐れられた時代のリボルバー・オセロットが居るのだ。
オセロット「?俺を知っているのか?」
ヒョウ「そりゃ、知ってるでしょ。なんせ、私と似たような者だからね。」
オセロット「なるほど・・・。」
ヒョウがそういうと、オセロットは納得した様子だ。
・・・そうか。ヒョウが呼べなかったUndyneを呼べるようになったときに、
オセロットも呼べるようになったのか・・・。
・・・何でだよ・・・。
ハチマン「・・・とりあえず、ここにリボルバー・オセロットが居るのは
置いておくとして、他の2人は誰だ?」
ネイキッド「ん?ああ。自己紹介がまだだったな。俺はスネーク。
・・・いや、ジョンだ。よろしくな。」
ソリッド・スネークに似た、バンダナをつけた中年男性がそういう。
・・・スネークって言ってたし、デイビットの父親かも。
ゼロ「私はデイビッド・オウ。ゼロと呼んでくれ。よろしくな。」
インカムをつけた軍服姿の白人男性がそういう。
・・・てか、ゼロって・・・。ゼロ少佐かな?何で居んの?
オセロット「ふむ・・・。俺が誰かを知っているのかは説明がつく。
だが、改めて自己紹介させてもらおう。
俺は、シャラシャーシカ。またの名をリボルバー・オセロット。
本名はアダムスカだ。好きなように呼べ。敬語もいらん。」
おっ、なら、オセロットって呼ばせてもらおう。
ヒョウ「さて、ありがとうございました。ボス。少佐。」
ネイキッド「別にいい。うれしい誤算もあったからな。
それと、ジョンかスネークでいい、ヒョウ。あと、敬語も止めろ。」
ゼロ「スネークの言う通り、別にいいのだよ。
君のおかげで、一度は決別した友と和解して、またこうやって
昔のように話せるようになったのだからな。」
・・・そうか・・・。ジョンと名乗った人は、ビッグボスか・・・。
そして、ゼロ少佐・・・。和解できたのか・・・。良かった・・・。
オセロット「ボス。和解できたのですね。良かったです。」
ヒョウ「ふぅ・・・。良かった良かった。」
ヒョウとオセロットはうれしそうだ。
・・・そういや・・・。
ハチマン「・・・なぁ、ヒョウ。オセロットやスネークはまた呼べるのか?」
ヒョウ「?ああ。なんせ、スキルで呼び出したからな。
やっと、『想像力とAUの守護者インク!サンズ』をある程度理解できた。
他にも、ソリッド・スネークやリキッド・スネーク、クワイエットを
この世界に呼べるようになったよ。」
!なら、あのスキル・・・・・も多少は使えるようになるかもな・・・。
ハチマン「なら、オセロット。俺に銃の撃ち方について教えてくれないか?」
ヒョウ「?ハチマン、銃なんて、この世界ライフルと鉄砲ぐらいしか無いぞ?」
ヒョウがそういう。
だが、俺にはGasterがいる!
ハチマン「大丈夫。なんせ、骨操作でリボルバーやらスティンガーやらを
作れるようになったからな!」
そう。俺はこれから想定されるであろう、人間との戦いに備えて、
リボルバーやスティンガーミサイルの設計図をGasterに作ってもらった。
これで、骨操作で、設計図どおりに骨を生成すれば、俺の魔素が切れない限り
弾切れなしの銃ができる。
ヒョウ「おお!やったな。」
オセロット「ほう・・・?ほねそうさとやらは良く分からないが、
銃を作れるのか・・・。・・・いいだろう。付き合ってやる。」
ハチマン「ありがとう。」
そういって、オセロットは、ヒョウのスキルで帰っていった。
オセロットに教えてもらえることになったし、これで、銃の撃ち方もマシになる。
・・・それに、スキルを使いこなすためには必須だからな。
ネイキッド「銃の使い方についてなら、俺も協力できるだろう。
やる時はオセロットと一緒にここに呼んでくれ。」
ハチマン「ありがとう。スネーク。」
やったぜ。これで、相当射撃スキルが上がる。
ヒョウ「!てか、クリームシチュー!」
おっと。俺、ヒョウを呼びに来たんだ。
ハチマン「ヒョウ出来たし行くぞ。」
ヒョウ「ああ。・・・あっ、スネーク。はいこれ。」
ネイキッド「!こ、これは・・・!」
・・・なんで、カロリーメイト持ってんの?
ネイキッド「ガツガツ・・・、・・・最高だ!!」
ヒョウ「喜んでもらえてよかったよ。
あと、少佐。次呼ぶときは、紅茶セットとスコーンを
持って来て下さい。それじゃあ、また明日。」
ゼロ「分かった。ではな。」
ネイキッド「また会おう。」
そういって、2人もヒョウのスキルで帰っていった。
ヒョウ「さて・・・、クリームシチュー食おうぜ。」
ハチマン「ああ。」
そういって、俺たちは台所に戻る。
台所に戻ると、既に俺たち以外全員揃っており、俺たちの分も配膳がされていた。
ハチマン「戻りました。あと、配膳ありがとうございます。」
ペトラ「いいのよ!別にね。さぁ!食べましょう?」
なんだろう・・・。Torielに似た何かを感じるなぁ・・・。
まぁ、いいか。さぁ!久しぶりのクリームシチュー!いただこう!
ハチマン「いただきます。」
ヒョウ「いただきます。」
・・・!あぁ・・・、うめぇ・・・。
ヒョウ「・・・懐かしい味だぁ・・・。」
ハチマン「本当だなぁ・・・。うめぇ・・・。」
俺たちはクリームシチューの懐かしい味に舌鼓を打つ。
それは他の班員も似たようなもので・・・、
エルド「・・・!うまい!」
グンタ「味も濃いな・・・。」
ペトラ「お肉も入ってて、おいしいわね・・・。」
エレン「これが・・・、お前らがよく言ってたクリームシチューか・・・。
すげえうめぇ・・・。」
リヴァイ「・・・悪くない味だ。」
全員(オルオさんはなんか黙ってた)、クリームシチューの味や食材に驚き、
舌鼓を打っていた。
・・・結構うれしい。
そんなことを考えつつ、夢中でクリームシチューとパンを食べていると、
まあまああったシチューは一瞬で無くなり、その直後に満腹感を感じた。
ヒョウ「ごちそうさまっと。ふぅ・・・。おいしかった・・・。」
ヒョウが満腹そうな声で言う。
ハチマン「お粗末さまでしたっと。」
ペトラ「にしても、おいしかったわ~。」
エルド「そうだな。しかも味も濃かった。このご時勢にこんな
うまいものが食えるとは・・・。」
エレン「さすが、ハチマンだな!」
リヴァイ「・・・なかなか美味かったぞ。」
ハチマン「ありがとうございます。」
さて・・・、風呂入って寝るか。
ハチマン「では、俺は風呂入ってくるんで。」
ヒョウ「おっ、なら私も一緒に入ろうじゃないか。」
4人「「「「はっ?(えっ?)」」」」
・・・えっ?
ヒョウ「へ?」
ペトラ「・・・いやいやいや。ハチマンももう年頃の男の子よ?
一緒に入るって言うのは・・・ちょっと・・・。」
・・・まさか、この人らも・・・。
ヒョウ「?・・・なんか、勘違いしてません?」
4人「「「「えっ?」」」」
ヒョウを女って勘違いしてる?
ヒョウ「俺・・・、男ですよ?」
4人「「「「・・・え?」」」」
リヴァイ「そうだぞ。」
・・・確かにヒョウは風呂一緒に入るって言ってたけど、普通、
訓練兵団時代でも男女一緒に風呂には入れないだろ・・・。
4人「「「「えぇぇぇぇーーー!?」」」」
ヒョウ「・・・そんな驚くことかなぁ・・・。」
驚くことだろうな。
ヒョウ「んなことは無いと思うけどねぇ・・・。」
ハチマン「心読むなよ・・・。」
リヴァイ「おい、お前ら。何時まで驚いてる。さっさと荷物整理してこい。」
4人「「「「はっ!はい!」」」」
きれいにそろってんな・・・。
ヒョウ「さて・・・、風呂入ろう?」
・・・俺もたまにこいつが男ってことが信じられない時があるな・・・。
まぁ、良いか。
そんな日々が続き、時々実験に参加して、エレンが巨人になって、
他の班員の人に敵意を向けられたり、ハンジさんがやってきて、
巨人について話したりして、一ヶ月が経った。
つまり・・・、壁外遠征の日が来たという事である。
俺たちは生き残れるのか・・・。
それは、神のみぞ知るというものであろう。
おまけ
リヴァイ「・・・おい、ヒョウ、ハチマン。そいつは誰だ。」
ゼロ「?ヒョウ、知り合いか?」
・・・なんでこうなってんの?
今、どうなっているのか説明しよう!
何故か、ヒョウがいきなりゼロ少佐を呼び出して、
リヴァイ兵長の元まで連れて行ったんだ。
何でいきなり呼び出したのは、俺にはわからねぇ・・・。
ヒョウ「まぁまぁ、落ち着いてください。実は、この人、
無類の紅茶好きでしてね。兵長が紅茶を好んで飲んでいるっていう話を
聞いて、この人とは馬があうんじゃないかなーっと思いまして。」
リヴァイ「ほう・・・。何故連れてきたかは分かった。
だが、何故、観察対象が居るここに連れてきた。」
ヒョウ「いやぁ~、この人がどうしても来たいって言ってまして・・・。」
・・・平気で嘘つくな・・・。
ゼロ「自己紹介をさせてもらおう。私はデイビッド・オウ。
部下にはゼロと呼ばれている。それで・・・、
君も紅茶を好んでいるのかね?」
リヴァイ「・・・?ああ。高級品だが、入れ方で味が変わり、
非常に美味いと思っているが。」
ゼロ「!そうか!なら、私とティーパーティーと行かないかね?
ちょうど、アフタヌーン・ティーとスコ-ンを持ってきているんだ。」
そういって、少佐はバケットからティーセットとスコーンやら、
ケーキの乗った皿やらを取り出し、机の上に置いた。
・・・あんたのバケットは四次元ポケットか!
ゼロ「ちょっと待ってくれ。今、アフタヌーン・ティーを注ぐ。」
そういって、コップに紅茶を注ぐ少佐。
リヴァイ「・・・ほう・・・。悪くない匂いだ。」
ゼロ「そうだろう?飲んでみてくれ。」
少佐に進まれて、兵長はコップに注がれた紅茶を飲む。
リヴァイ「・・・ほう。美味いな・・・。」
ゼロ「気に入ってくれたか?では、このスコーンも食べてみるといい。」
リヴァイ「いただこう。」
ハチマン「・・・なんか、お茶会が開かれてるなぁ・・・。」
ネイキッド「そうだな・・・。・・・あぁ、コーヒーが飲みたい・・・。」
!?居たの!?・・・てか、コーヒーか・・・。俺も飲みたいなぁ・・・。
ヒョウ「お~い。せっかくだ。2人とも。これ飲みな?」
そういって、ヒョウは俺とスネークに懐かしい見た目の缶コーヒーを渡してくる。
ハチマン「!!これは・・・、MAXコーヒー!嗚呼、久しぶりだなぁ・・・。
マッカンよ・・・。」
ネイキッド「ほう・・・。美味いのか?」
ハチマン「そりゃ勿論。これ飲めば、1日の疲れが全て吹き飛ぶ!
さぁ、久しぶりの一杯!いただきます!」
ネイキッド「俺も飲むか。」
・・・くぅ!うめぇ・・・。
ネイキッド「!!最高だ!!なんて美味いんだ!!コーヒーの味を残しつつ、
なんて甘い!こんな飲み物が実在したのか!」
ハチマン「!だよな!こんなに美味いのに、誰も飲もうとしない!
こんなにおいしいのに!!」
ネイキッド・ハチマン「「・・・。」」ガシッ
ヒョウ「・・・仲良いなぁ・・・。」
終わり
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