ハッピークローバー
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第七十一話 陸軍と海軍その八
「昔ソ連好きな人も多かったのよね」
「学者さんとかマスコミの人でね」
「そうなのよね」
「スターリン大好きで」
「ソ連は平和主義」
「そう言っていたのよね」
「それで嘘吐きまくって」
ソ連をそうした国家だと日本人を騙す為にだ、多くの学者やマスコミ関係者それに彼等と結託している政治家達が吹聴していた。
「言い続けていたのよね」
「そんな筈ないでしょ」
「満州見ればわかるでしょ」
「フィンランドだってね」
「バルト三国だってね」
「そんな嘘はね」
ハンガリーから来た娘が言ってきた。
「私達には通用しないわよ」
「そうよね」
留奈もその娘の言葉に頷いた。
「あんたは言えるわね」
「ハンガリー動乱の時よ」
「軍隊送ってね」
「踏み潰してきたわよ」
「そうだったわね」
「それでその時ね」
その娘は怒気を込めて言ってきた。
「日本でハンガリーをけなした学者さんいたそうね」
「ソ連擁護して」
「百姓国とかね」
「そんな人結構いたみたいよ」
「何か偉い人だったみたいだけれど」
東大教授から法大総長になった大内兵衛という輩だ、世界という雑誌の対談において実際に言ったことだ。
「今生きていたらね」
「あんた許さなかったわね」
「冗談抜きでね」
飲んでいることを抜きにしても顔を真っ赤にして言ってきた。
「目の前で言ったらね」
「殺してた?」
「そうする自信あるわ」
「やっぱりそうね」
「ふざけるなよ」
それこそというのだ。
「ソ連が平和主義とかね」
「全然違って」
「もう暴虐の限りをね」
「尽していたわね」
「いや、日本のそうした人達ってね」
学者やマスコミ関係者所謂知識人と呼ばれる者達はというのだ。
「おかしな人いたのね」
「というか多いわよね」
「今だってね」
「テレビでもね」
「変なこと言う学者さんいるしね」
「赤い茸カットで眼鏡かけた四角い顔のおばさんとか」
「あの人とかね」
部員達も話した。
「そうしたこと言ってるわよね」
「周りからどれだけ論破されても」
「全然変わらないでね」
「言い続けてるわね」
「何でかね」
留奈も言った。
「そんな人達って命の大切さとか人権とか言うのに」
「それ踏み躙る行為見ても見捨てるわよね」
「平気でね」
「宮崎の肉牛処分する時にさっさと殺しておけばよかったって言った大臣とか」
「その百姓国とか言った学者さんとか」
「滅茶苦茶冷酷よね」
「あんた人間?って言いたくなる位にね」
留奈も目を怒らせて語った。
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