ドリトル先生と山椒魚
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第四幕その九
「この様にね」
「どうしようもないんだね」
「そうなんだ」
「テレビでも酷いよね」
ジップも言ってきました。皆お握りを中心にお弁当を楽しんでいます。
「ジャーナリストの人達の言ってること」
「出鱈目で平気で嘘言う人もいるよ」
ホワイティも言います。
「事実と違うことをね」
「学者さんだってそうだよね」
トートーは今軸で言われている人のお話をしました。
「酷いよね、言ってること」
「普通にこの人学者さんかなって人いるわよ」
ガブガブも今は批判的です。
「言ってることがあんまり過ぎて」
「何もわかっていない、わかろうともしていない」
「そんな人が本当に多いわ」
チープサイドの家族もお話します。
「日本の知識人の人達は」
「そんな人ばかりで」
「しかも悪い話多くない?」
ダブダブは囁く様にして言いました。
「汚職とかセクハラとか」
「言ってることだけじゃなくて人間の質も悪いなんてね」
チーチーもどうかというお顔です。
「どうしようもないよ」
「まともな学問をしないと駄目ね」
ポリネシアは強い声で言いました。
「変な主張に凝り固まらないで」
「何か色々考えさせられるね」
「日本の知識人の人達を見てると」
オシツオサレツは二つの頭をどっちもしんみりとさせています。
「本当に」
「あまりにも酷くて」
「酷いものを見っても勉強になるしにしても」
老馬もかなり否定的です。
「いい気分はしないね」
「欧州では長い間キリスト教が歪んだ形であって」
先生はかつて自分が暮らしていて生まれ故郷でもあるイギリスもあるこの地域のことを思い言うのでした。
「学問も歪んでいたね」
「そうだったね」
「西欧の方は」
「ローマ=カトリック教会が絶対で」
「教会の教えと違うことを言うと」
「異端とされもしたね」
先生は皆に応えて言いました。
「そして火炙りにもなったね」
「そうそう」
「ガリレイさん大変なことになったし」
「コペルニクスさんだって批判されたし」
「他にも色々な人が批判されたわ」
「中には実際に異端とされた人もいたし」
「そんな風だったからね」
かつての欧州はというのです。
「日本の知識人の人達を見ていると」
「かつての欧州を思い出すんだね」
「教会が絶対だった頃と」
「歪められた教えが支配していた」
「あの頃と」
「そう思うよ、本当にね」
先生はお茶も飲みます、日本茶です。
「おかしな教えで学問が捻じ曲げられることはね」
「あってはならないね」
「絶対に」
「そうよね」
「今回のオオサンショウウオだってね」
この生きものについてもというのです。
「昔のキリスト教の教えだとね」
「おかしくなったりするんだ」
「そうなる場合もあるのね」
「教会の主張に従って」
「事実が捻じ曲げられりするんだ」
「そうなることもね」
そうなる可能性もというのです。
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