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八条学園騒動記

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第六百九十二話 カロリーを消費することその四

「そのうえでね」
「お肉に乳製品に」
「皮にで」
「それで羊毛もだね」
「そうしたものを手に入れてるんだよ」
「羊毛はね」
 トムは言った。
「もう何と言っても」
「我が国の主要産業だね」
「羊はモンゴルとかでもよく飼ってるけれど」
「羊毛になると」
 それならとだ、ベンも言った。
「我が国かニュージーランドだね」
「そうだよね」
「もうね」
 ベンはさらに言った。
「羊毛があってこそだよ」
「オーストラリアだね」
「ニュージーランドもね」
「二国はそうだね」
「地球にあった頃からね」
 事実この二国は羊毛で国家的な発展を遂げてきている、オーストラリアはそこに金も発見されてそこからもだった。
「そうだよ」
「それで今もだね」
「銀河の時代になっても」
 そうなり千年以上経つがというのだ。
「やっぱりね」
「羊毛はだね」
「欠かせなくて」
 それでというのだ。
「今も大々的にだよ」
「羊飼って」
「お肉も手に入れて」
「今は乳製品もで」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「何といってもね」
「羊毛だね」
「それを作っているよ」
「そうした気候に開発して」
「それでお料理も」
「そうした環境に合った」
「そうしたものだよ」
 こうトムに話した。
「ワイルドだよ」
「手早く調理した」
「味付けもさっとしてね」
「そうしたお料理だね」
「そうだよ、兎に角量がね」
 これがというのだ。
「大事だよ」
「そうでもあるね」
「だからカナダ料理は」
「オーストラリア人から見たら」
「カロリーは高いよ、普通に食べてたら」
 それこそというのだ。
「太るよ」
「そうなるんだね」
「やっぱり寒いと」 
 ベンは今しみじみとして思った。
「大変なんだね」
「まあね」
 それはとだ、トムも否定しなかった。
「カロリーを摂らないといけないし」
「厚着にもなって」
「暖房もね」
 こちらのこともというのだ。
「必要だしね」
「何かとだね」
「大変だよ、お家の構造も」
 これもというのだ。 
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